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葉脈   

作成日時 2018-05-19
コメント日時 2018-05-29

風に舞いあがるビニールシート いいタイトルだ そういう場面はぼくも好きだ 昨日、そんなふうに 枯葉が一枚 舞いあがってきた 橋の下の 朝はいつも鳥が水浴びにくる川辺から 表と裏を激しく入れ替わらせながら(まるで、表と裏が、激しく陽射しを取り合っているかのようだ) ゆっくりと上がってきた つかみとれないこともなかったが そのまま見送ると やがて、近くの樹の高さをも越えて 青空のほうへ どこまでも上昇していった かつて枝に付いていたころの葉は 濃厚な味がしそうな深緑色をして 風に吹かれても 軽やかに受け流していたのだろう それがいつしか 抜け殻のように色褪せて 枝にしがみついていることもできず どこかの地面に落ちる そうして それがいま 大気のおおいなるうねりに巻かれ 生き生きと飛んでいく 見ていると この星の内部の充溢したエネルギーを感じる


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2020/01/22 18時33分39秒現在
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コメント数(10)
南雲 安晴 (2018-05-19):

ありきたりの「枯葉」というものを語って「この星の内部の充溢したエネルギーを感じる」と締めくくったところが秀逸。タイトルが『枯葉』とはなっておらず『葉脈』となっていることに納得。

蔀 県 (2018-05-20):

南雲さん コメントありがとうございます。

藤 一紀 (2018-05-21):

こんばんは。 すいません、とてもとても気になっている箇所がひとつだけあります。私が読みきれていないのかもしれませんので、それをすっきりさせたくて、書きこみました。 第二連で、「枯れ葉が舞いあがってきた」のは「昨日」と示されているのですが、最終連では「それがいま」となっています。この「それがいま」(もしくは「昨日」?)は意図的なものなのでしょうか。

蔀 県 (2018-05-22):

藤さん コメントありがとうございます。意図的というか、ぼくのなかでは「いま」と言ったほうが自然な気がしたので、そうしただけです(そういう意味では意図的です)。違和感しか残らないようなら、これの出来が悪かったということになります。ありがとうございました。

藤 一紀 (2018-05-25):

こんにちは。お答えありがとうございました。 こちらが十分に読みきれていませんでした。それほど第二連における「枯葉」の様子が鮮明だった、という言い訳くらいはさせてください。「昨日」でありながら、いままさに見ているかのようにありありと私の目にも映ったのでした。 さて、結論だけ言いますと、世界が生命力に溢れたものとして感じ取れるとき、そればかりでなく、自らのうちにもそのようなエネルギーの充溢を感じることがあります。それを、「作品を通して」感じさせてくれるものでした。

蔀 県 (2018-05-28):

藤さん お返事ありがとうございます。こないだの自分の返信を読み直したのですが、妙につっけんどんな感じがしますね……もちろんそんなつもりではなかったです。すみません。失礼しました。むしろ、そこまで細かく読んでいただき、感謝感謝です。 感想もありがとうございます。休日、図書館へ向かう途中、橋の下の川から枯葉がふらふらーっと上がってきて、「いい風景だなあ」と感じました。それについてぼやぼや考えたことを書きました。

かるべまさひろ (2018-05-28):

語っていることはシンプルなのに言葉がささっていて、ぐっとしました。

蔀 県 (2018-05-29):

かるべさん コメントありがとうございます。

陽向 (2018-05-29):

君の名は。のような青春の匂いがする詩でした。葉が頭の中でアニメとして浮かぶくらい若々しい文章でした。僕も若いですが。

蔀 県 (2018-05-29):

陽向さん コメントありがとうございます。「君の名は。」、まだ見ていないんです。見よう見ようと思って今に至っています。

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