20th Sampling Syndrome - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

エセ詩人

いでよ、エセ詩人!

コトダマ とはよく言ったものだ。 ハキダセ と 男は言う。 おまえは誰だ? わたしは何者だ?   

湯煙

硬派な作品

萩原朔太郎や中原中也のエッセンスを感じます。

千治

体験記『呆気ない宣告』

それはあなたの現実かもしれない。

大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

ほば

世界は自由だ━不死━

わかるということ

あなたにとっては何が、その理解が起きるピースになるだろうか?

ほば

ふたつの鐘がなるころは

鐘は明くる日に鳴る! いつでもそうだ!

運営在任中に出会った多くの作品の中のベスト。決して忘れない。

yasu.na

良い

シンプルに好き

あっす

パパの日曜日

パパの日曜日

いい

明林

終着点

生きる、その先に死地はない!

美しくさわやか、そして深い意味が込められたシーン、均衡の取れた心情と思想、強い意志で最終連へと迫る引き締まった展開、我が胸にこの詩文を抱いて!

yasu.na

九月の終わりを生きる

呼び覚ます声

夏の名残の暑さが去ろうとする頃、九月の終わりになると必ずこの作品のことを思い出す。

afterglow

こっちにおいで

たれかある

たそがれに たれかある さくらのかおりがする

るる

詩人の生きざま

言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

羽田恭

喘息の少年の世界

酔おう。この言葉に。

正直意味は判然としない。 だが、じんわりあぶり出される情景は、良い! 言葉に酔おう!

羽田恭

誰かがドアをノックしたから

久しぶりにビーレビ来たんだけどさ

この作品、私はとても良いと思うんだけど、まさかの無反応で勿体ない。文にスピードとパワーがある。押してくる感じが良いね。そしてコミカル。面白いってそうそう出来ないじゃん。この画面見てるおまえとか、そこんとこ足りないから読んどけ。

カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

これ大好き♡

読み込むと味が出ます。素晴らしいと思います。

きょこち(久遠恭子)

輝き

海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

アオゾラの約束

憧れ

こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

きょこち(久遠恭子)

紫の香り

少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

暖かくて、心から感謝申し上げます。 この詩は誰にでも開かれています。読んでいるあなたにも、ほら、あなたにも、 そうして、私自身にも。 素晴らしいと思います。 ありがとうございます。みんなに読んでもらいたいです。

きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

永訣の詩

あなたが出発していく 光あれ

羽田恭

あなたには「十月」が足りていますか?

もし、あなたが「今年は、十月が足りてない」と お感じでしたら、それは『十月の質』が原因です。 詩の中に身を置くことで『短時間で十分な十月』を得ることができます。この十月の主成分は、百パーセント自然由

るる

だれのせいですか

どんな身体でも

どんな自分であっても愛してくれるか、抱きしめてくれるか、生きてくれるか SNSできらきらした自分だけを見せてそんな見た目や上辺で物事を判断しやすいこんな世の中だからこそ響くものがありました。例えばの例も斬新でとても魅力的です。

sorano

衝撃を受けました

ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

二酸化窒素

ずっと待っていた

渇いた心を満たす雨に満たされていく

afterglow



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20th Sampling Syndrome    

1 つちふまずまで、天国だった。 中心Oから等距離にある点の集合が正円ならば ゴンドラもまた、色さまざまな点のひとつ。 43日遅延したチョコレートの存在下で あやふやなきたいは確かに凝縮した。 身を乗り出してはいけない、有頂天は見えない。 いつだって、靴底の下は見えないのだから。 「じゃあ、はじめよう」 「じゃあ、ってなによ」 2 あなたは結晶したのだろう。 清浄な核、あるいは、煙のない家で。 あたらしいにおいがした。 ステンドグラスのようなきらめきに隠れて 結晶体はあらゆる先端を持つ。 ひとつの核をかたどる日を願い、 おじゃまします。 3 命題:街灯だけになった公園には、不可侵の領域がある。 しかし、不可視ではない。 あまたのパンジーと潤んだ瞳、つややかな唇が 不可侵から顔をのぞかせている。 4 ゆらゆら浮かぶ桃の船。 漆喰の海をそうっと泳ぎ 鯉のまあるい口に溶けていく。 城郭に沿う花弁の歌。 アルプスの吐息にふわりと乗って あなたの後ろ髪ときぼうを踊る。 誰も気づかない。 ここは淡い夢の奥。 斜陽を浴びてそびえよ。 ぼくらのはじまりを みまもりたまえ。 5 スノーはきらいなんだ いつか美化されるだろうから そのまま 6 ○○県○○市の○○川沿いで通り魔事件が発生しました 犯人は10代前半から90代後半の身長140センチ程度の男で 全身に夜の帳を纏ったまま現在も逃走中です 祭の参加者は十分注意して下さい 凶器は刃渡り20cmのぬるい風 被害者は手と顔を中心に無数の切り傷を負い 全治二か月の診断書を要求 綿菓子屋でナース数十名を人質に取り 聞き飽きた音源を垂れ流して踊り飽きながら 提灯をあかくそめめめめめえmっめえめmm Now loading… … … … 【僕らは傍観者】 【おみくじなんかひいて】 【一歩を延期しながら】 7 友達の友達だった女性は 恋人の友達になった。 また女性にとっても 僕は恋人の友達になった。 そもそも、女性は僕のクラスメイトだったから もともと、友達なのかもしれない。 むちゃくちゃにぱちぱちする線香花火の 火花の1つ1つを丁寧に解くうち 火球は落ちないままに収束していく。 8 量子力学   コーヒー 免疫学   紅茶 Note:首をかしげたガスト 9 知ってるか? 電マの消毒済みカバーって タケコプターになるんだぜ そのままどっかへ飛んでいこう なんもしない夜を抜けてさ 10 きっとこの列車は あの町の銀河鉄道だ。 僕も銀河鉄道の町から来たんだ。 でもスイッチバックなんて知らない。 きっともっと高いところへ行くんだね。 十分だ、僕はここで降りるよ。 11 西日本の人って ハワイアンズのこと知らないんだって まあ、おれハウステンボスのこと 知らなかったけど 水着にあってるね 12 ひとびとは提灯に心臓を投げ込み 結露したわらい、はらはら降り注ぐ。 チョコバナナについたかけらを 浴衣のこどもがつまんで弾いた。 水たまりに座る酔っ払いたち。 拡散する発泡酒のたおやかな他殺。 桜は夜に咲かない。 あれは仰々しく積乱雲であり 不躾なライトの至らぬままに 喪失したおさなさを探している。 13 衣服と人となりは相互依存している というのは、ある偉人の言葉 ということに、しておきたい ということは、きっといつだって美しいんだろう というと、僕は黒スキニーと白シャツが好きなんだ、 というわけで、いつだって退屈な個人だった 14 いがみあってばっかだ 温泉って肩がこるね 世間知らずだったから、 冬は牧場が休みなんて   (上毛かるた「い」より全文抜粋) 15 僕は下手らしいから(相対? 絶対?) 別の人に教えてもらった方がいい シーツは、洗うまでもない 16 観覧車が円ですらなければよかった 身を乗り出してはいけない、地面が見えてしまうから 17 プレゼントされた服を着た写真には 既読がついただけ 実家のパジャマが足りないなんて 削れきった好意に気づけないままで 18 始端と終端だけがつながった関係になったね 僕は粘着質だから、すべてを引きずって歩いていく ブラックホールをめがけて 19 「じゃあ、さようなら」


20th Sampling Syndrome ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 7
P V 数 : 2616.9
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 44

作成日時 2019-11-21
コメント日時 2019-11-22
#テキスト #アドバイス募集 #受賞作
項目全期間(2024/04/16現在)投稿後10日間
叙情性55
前衛性22
可読性11
エンタメ11
技巧3232
音韻00
構成33
総合ポイント4444
 平均値  中央値 
叙情性10
前衛性0.40
可読性0.20
 エンタメ0.20
技巧6.44
音韻00
構成0.60
総合8.87
閲覧指数:2616.9
2024/04/16 23時01分33秒現在
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    作品に書かれた推薦文

20th Sampling Syndrome コメントセクション

コメント数(7)
渡辺八畳
(2019-11-21)

これすごくレベル高いんじゃないかな とりあえず1連目なんかすごくいいし、それがここで終わる一発ネタでなく後にも登場するのがいい あと私は福島出身なんでハワイアンズのとろはへぇーってなった。確かに、東の私もハウステンボス調べようとしてトータルテンボスと検索してしまったことがあった

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エイクピア
(2019-11-22)

魅力的なフレーズがぎっしり詰まっていると思いました。ある意味アフォリズム的、箴言の類の様にも取れて、詩的な箴言。特に好きだったのは第6連のくだり。詩的と言うよりは言葉遊びと言う批評を封じ込めてしまうような言葉使い、言葉の流れだと思いました。ニュースと言う織物を再構成して再提示するその言葉の織り方が巧みなのでしょう。

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/舜舜
/舜舜
(2019-11-22)

とても良かった。詩は自分表現に尽きると思っていた俺のような馬鹿共に読ませたい。秀逸な表現のサンプリング集。才能溢れる若手の書いたライトノベルのようだ、と書きたいが、そんな作品を未だ読んだことが無いので、この作品は俺にとってまさに詩である。 本当、詩人はいい詩を書こうとする前に、読者を楽しませてよ、と思う中、作品の面白さ、読み心地抜群。 一回読んで楽しんでから、次はバラして、番号をいろいろ組み合わせて読めば、あと二度三度も楽しめる。9電マと18ブラックホールとか。

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水上 耀
(2019-11-22)

渡辺八畳さま、はじめまして。 コメントありがとうございます。 お褒め頂き大変うれしく思います。 渡辺さまの評価は大谷選手級のどストレートとの認識があるので、嬉しさはよりいっそうという心境です。 ハワイアンズ、関東甲信越まではみんな知っているんですが、そこから少し西の出身になるだけで途端に知名度0になるんですよね。あの軽快なCMソングもほとんど見かけることなく、実家に帰っては懐かしい気持ちになります。 福島は何度か訪れたことがありますが、とてもよいところでした。 いつかハウステンボスにも行ってみたいです。

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水上 耀
(2019-11-22)

沙一さま、コメントありがとうございます。 >それぞれの小節が、淡くうかびあがる一つのモチーフに収斂していくよう コンセプトが正しく機能していたようで、ほっとしています。断章と断章のつながりをうまく客観視できないのが悩みなのですが、表意された内容の外側を読み取っていただけることが励みになります。いつもありがとうございます。 >一連目のセリフは、はじめは謎めいていましたが、読み返すと、すてきな伏線になっているようでした。 それぞれの断章を担当した過去の私もきっと「こんな伏線が」と思うだろうとほくそ笑みながら想像しています。不遜な印象を与えてしまうかもしれませんが、この展開はひとつの作品としても、なかなかよい構成であったと思っています。 美しく心地よい感想をありがとうございました。

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水上 耀
(2019-11-22)

エイクピアさま、コメントありがとうございます。 お褒め頂き大変うれしく思います。 >特に好きだったのは第6連のくだり。 少しやり過ぎたかもしれないという印象でしたので、そのようにおっしゃっていただけてうれしいです。 余談ですが、祭を歩いていても「祭の一部になれない」という疎外感を覚えることがあります。「祭は子どもたち、あるいはその地域に根付く人々たちのもの」という認識のせいかもしれません。ただし、その疎外感は必ずしも寂しさを伴うものではなく、蒸し蒸しとした夜の下でもひやりとした心地よさがあったように思います。ニュースを見ているときも、どこかそんな感覚です。 恥ずかしながら私は世界の文学史について浅学で、箴言、ひいては知恵文学というジャンルを初めて知りました。拙作に対するとても興味深い見方だと感じます。毎度、エイクピアさまの知識量とそれを礎とする視点の鋭さは参考になります。 別件ですが、批評家としてのボードレール、とても興味深かったです。 励みになる感想をありがとうございました。

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水上 耀
(2019-11-22)

/舜舜さま、はじめまして。 コメントありがとうございます。 私にはもったいないようなお言葉の数々、大変恐縮です。 恐縮しつつ、小躍りしております。 拙作から面白さと読み心地の良さを感じていただけたとのことでした。 私にとってこの作品は最後まで読んでもらうことがすべてだと思っておりましたので、ところせましとなけなしの遊び心を振り絞った次第です。 それが良い方向へ機能したようで安心しています。 最近私生活で「愚痴を聞いてもらいたければ面白く話せ」という教訓を得たばかりでしたので、拙作を愚痴として書いたつもりは一切ないにしろ、最後まで楽しんでいただけたという事実は非常に参考になります。 励みになる感想をありがとうございました。

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