8月分の選考。stereotype2085がタイを取りスーツを捨てた。《選評》 - B-REVIEW
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エセ詩人

いでよ、エセ詩人!

コトダマ とはよく言ったものだ。 ハキダセ と 男は言う。 おまえは誰だ? わたしは何者だ?   

湯煙

硬派な作品

萩原朔太郎や中原中也のエッセンスを感じます。

千治

体験記『呆気ない宣告』

それはあなたの現実かもしれない。

大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

ほば

世界は自由だ━不死━

わかるということ

あなたにとっては何が、その理解が起きるピースになるだろうか?

ほば

ふたつの鐘がなるころは

鐘は明くる日に鳴る! いつでもそうだ!

運営在任中に出会った多くの作品の中のベスト。決して忘れない。

yasu.na

良い

シンプルに好き

あっす

パパの日曜日

パパの日曜日

いい

明林

終着点

生きる、その先に死地はない!

美しくさわやか、そして深い意味が込められたシーン、均衡の取れた心情と思想、強い意志で最終連へと迫る引き締まった展開、我が胸にこの詩文を抱いて!

yasu.na

九月の終わりを生きる

呼び覚ます声

夏の名残の暑さが去ろうとする頃、九月の終わりになると必ずこの作品のことを思い出す。

afterglow

こっちにおいで

たれかある

たそがれに たれかある さくらのかおりがする

るる

詩人の生きざま

言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

羽田恭

喘息の少年の世界

酔おう。この言葉に。

正直意味は判然としない。 だが、じんわりあぶり出される情景は、良い! 言葉に酔おう!

羽田恭

誰かがドアをノックしたから

久しぶりにビーレビ来たんだけどさ

この作品、私はとても良いと思うんだけど、まさかの無反応で勿体ない。文にスピードとパワーがある。押してくる感じが良いね。そしてコミカル。面白いってそうそう出来ないじゃん。この画面見てるおまえとか、そこんとこ足りないから読んどけ。

カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

これ大好き♡

読み込むと味が出ます。素晴らしいと思います。

きょこち(久遠恭子)

輝き

海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

アオゾラの約束

憧れ

こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

きょこち(久遠恭子)

紫の香り

少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

暖かくて、心から感謝申し上げます。 この詩は誰にでも開かれています。読んでいるあなたにも、ほら、あなたにも、 そうして、私自身にも。 素晴らしいと思います。 ありがとうございます。みんなに読んでもらいたいです。

きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

永訣の詩

あなたが出発していく 光あれ

羽田恭

あなたには「十月」が足りていますか?

もし、あなたが「今年は、十月が足りてない」と お感じでしたら、それは『十月の質』が原因です。 詩の中に身を置くことで『短時間で十分な十月』を得ることができます。この十月の主成分は、百パーセント自然由

るる

だれのせいですか

どんな身体でも

どんな自分であっても愛してくれるか、抱きしめてくれるか、生きてくれるか SNSできらきらした自分だけを見せてそんな見た目や上辺で物事を判断しやすいこんな世の中だからこそ響くものがありました。例えばの例も斬新でとても魅力的です。

sorano

衝撃を受けました

ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

二酸化窒素

ずっと待っていた

渇いた心を満たす雨に満たされていく

afterglow



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8月分の選考。stereotype2085がタイを取りスーツを捨てた。《選評》    

どうも。新運営にして初めてのフルキュレーションにのぞみ、思いのほか「フル・キュレーション」をするのは大変だと思い知ったstereotype2085、「言葉にタイを*論評にスーツを」を指針にして8月の作品、全作品へのコメントへ挑んだstereotype2085です。ちなみにこの「言葉にタイを*論評にスーツを」というキャッチーな言葉。B reviewの一つの指針にしてはどうかと提案して、やはり撤回せざるを得なかったフレーズです。私が「運営からのお知らせ」等でモノを書かせていただく場合、時折散見出来ると思うので、大切にしてあげてください。このフレーズは寂しがってます。可愛がってやると喜びます。 さて、前置きはこれくらいにして早速選評。 僕が選評の基準としたのは以下の三つです。 ① 閲覧画面から来る波動・浮き立つものが美しい作品。 (これは別に耽美的なものでなくとももちろんよく、どんなに薄汚い語彙が使われていようが伝わる波動が美しい作品) ② エモロマンティック成分があること。 すみません。これも造語です。「エモい」という言葉にツイッターで、某女子大生が問題提起して以来、TLでは論争が巻き起こりましたが、僕自身はほぼ使わない単語、「エモ要素」が多分に含まれていることを評価基準の一つに据えました。 ③ 構築的な美しさ、計算された、狙いすましたかのような面白味があること。 これは、本人が「いや、俺は構築なんかしてねぇよ。詩を勝手に書いただけだ」と思われたならご容赦を。これはstereo自身の勝手な主観によるものです。構築美を一瞬でも感じたらポイントに加算させていただきました。では! 推挙作品発表 【大賞】 「ネット詩人の墓」 花緒元メンバーさん 8月26日掲載 何だよ! 先月は百均さんの「惑星メメシス」で今度は花緒さんかよ! 新運営と旧運営の間に忖度でもあんのかよ! とお怒りの方、少々お待ちいただきたい。僕は、慣れ合いとか忖度なんかで折角の全読みを無碍にするほど、勿体ないことはしない。それほどこの作品は素晴らしかった。この詩は花緒氏と、運営のチャット欄でのやり取りを巡り一悶着あった、数日後に掲載された作品で、僕の花緒氏へのスタンスはとてもニュートラルな状態だった。そこへこのエモロマンティック要素満載の作品。3000字近い(空白スペース除く)作品なのに、一気に読み込ませる。そして筆者の意図を推しはかるべく、謎解きのように読み進めてしまう不可思議さ。そして構成美。この三点において断トツであったように思う。実はこの作品を読んで以降、僕のコメ活動は停滞してしまった。入って来ないのだ。他の作品が頭に。加えて芳しくない評価しか、他作品を読んでも浮かんでこなくなった。それだけこの作品は良かったし、読んだ瞬間大賞候補だと感じた。これを「8・26墓ショック」でも呼んでおく。内輪ネタではないかなんていう危惧はどうでもいいくらい、描かれたネット詩人の心証が面白く、最後まで惹きつけるに足るものだった。最後は詩人が詩誌刊行のために資金を出してしまった、詩の定期的イベントに資金提供してしまった、でも別に良かったし、それでもこの詩は成立していたと思う。とにかくこの詩には内輪ネタがどうこうという批判は当てはまらないと感じる良さがあった。とにもかくにもだ! 誰かこの「8・26墓ショック」を解除してくださいっ! ってな気分である。 【優良】 「向日葵」 尾田和彦さん 8月10日掲載 実はこの詩が「8・26墓ショック」が起きるまでは僕の中で大賞候補だった。尾田和彦氏のビーレビューにおける初投稿ということでコメ欄が賑わっていたが、僕は尾田氏の作品に触れたのは、機会がこれまでになく初めてで、何の偏見もなく読むことが出来た。全体として粗暴なのに美しく、美しいのに粗暴という雰囲気、そして構成で、これも一気に滞りなく読ませることが出来ている作品だと思う。詩世界の住民の脳みそは時折、世間一般の方々と乖離したところに存在する場合があると僕は個人的には思っているので、スムーズに自分の詩世界へ引き込むこの能力と技術は大変なものだと思う。この詩はビーレビューという詩の合評サイトに突然戦車が殴りこんできたかのような印象であった。だが悲しくも「8・26墓ショック」の前には後退せざるを得ず、ある種の犠牲者とも言える作品かもしれない。 【優良】 「ウォシュレット」 survofさん 8月4日掲載。 もうこの作品の質の高さ、構成力の凄まじさについてはコメ欄で多くの方が言い及んでいるようなので短めに。推敲含めてわずか3、40分で、このある種の物語を書き連ね、仕上げた筆力の高さにまず驚く。よほどこの作品のモチーフについての考え、感慨が作者の中で募り募っていたのかもしれない。丸煙管男爵なる人物の「ウォシュレット」事件なるものが全編を通して描かれているが、この虚実ない交ぜの世界観。個人的には大好きです。何がどう面白いのかと言えば、事実を換骨奪胎して再構成した、「迸るような疾走感」がこの詩にはあるのです。読んでいて気持ちよかった。一気に書きあげる筆者の姿が目に浮かぶ。これ以上書くと、ダラダラと書いてしまいそうなので、ではここで切り上げます。 【優良】 「こころ はんぶん/ブルーノ/そらの」 仲程さん 8月1日掲載 コメ欄にて「よくまだ読み取れていない」というそこそこ間の抜けた趣旨の一文を入れてしまったが、この詩に秘められた、ある種のロマンティシズムを僕は意図的に、抽出的に抜き取って、勝手に楽しんでいる。「グルーオン」であったり「ガリレオ相対性」であったり一見しただけでは、何を比喩しているのか分からない詩の中に(後者は何となく分かるが)、散りばめられた大切な人や、大切な価値観への想いがとても美しい。僕はそれが詩の解釈として間違っていたとしても、この詩をそういうアプローチで読んで楽しんでいるし、好印象を持っています。とにかくブルーノ、とかグルーオンとかの単語で一面カムフラージュされているが、隠された素朴な情感がとにかく綺麗なのです。ということで優良に推します。 【推薦】(と一言) 「もうなにもかも知らないし何も知らなかった」  ゼンメツさん 8月13日掲載 サイコーです。サイコーキオンを記録した日に読んだのかまでは覚えてないですがサイコーです。あとゼンメツさんのうねるような承認願望とか、ツイッター。大好きです。 「朱肉の空」 桐ケ谷忍さん 8月17日掲載 残酷なんですよ。実際この詩の全体像を把握すると。でもなぜか美しくて情があるんです。理由はこの作中人物のちょっとした猟奇性に潜む慈悲かと。 「晴れた日の唄(および唄に関するメモ)」 藤一紀さん 8月24日掲載 コメ欄にて「書いた本人の私としては珍しいくらい、どんなことを目指していたかが明快だった」とありますが、その明快さゆえに、筆者の心に入り込めるような感覚がしました。それが心地よくてたまらなかった、と一言。 「未必の故意」 地(



8月分の選考。stereotype2085がタイを取りスーツを捨てた。《選評》 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 6
P V 数 : 1010.8
お気に入り数: 0
投票数   : 0


作成日時 2018-09-01
コメント日時 2018-09-29

8月分の選考。stereotype2085がタイを取りスーツを捨てた。《選評》 コメントセクション

コメント数(6)
survof
(2018-09-01)

取り上げてくださってありがとうございます!一気に書きあげたのは確かで、その間ものすごく時間が短く感じられたので本当は30-40分ではなく、推敲をいれると1-2時間だったかもしれません(書き終えたあとすぐ投稿したわけではなく、何回か読み返したり、別のことをしたりで投稿したのは書き始めから2Hくらいたっていました)。そのあたりちょっと曖昧ですみません。楽しんで読んでいただけたのが何よりとても嬉しいです。今回の作品は普段考えていることがものすごく反映されていると思うので選評でのご指摘もとても嬉しいです。

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タムラアスカ
(2018-09-01)

名前を出してくださってありがとうございました とても嬉しかったです

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羽田恭
(2018-09-01)

「ホントは推薦したかった作品」に「フィラデルフィアの夜に Ⅶ」が! ジャンルでいうと物語詩というビーレビではやや珍しい形態ですが。 楽しんでいただけたようで幸いです。

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ゼンメツ
(2018-09-02)

ありがとうございます!! まさかぼくにサイコーの残暑見舞いをいただけるとは! まだまだ欲望の塊でいたいです! でもツイッターははずかしいですね。。

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まりも
(2018-09-08)

言葉のタイではなく、開襟シャツ、かっちりスーツではなく、ニットジャージ(でも、上質)のカジュアルジャケット、そんなムードの文体ですね。 でも、最初に選者の観点、視点を明確に出している所が、とても読みやすかったし、納得がいく選評になっていると思いました。

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stereotype2085
(2018-09-29)

survofさん、タムラアスカさん、蔀 県さん、羽田恭さん、ゼンメツさん、そしてまりもさん、僕の選評にコメントを残してくれてありがとうございました! 残念ながら大賞に推薦した花緒氏の「ネット詩人の墓」は、大賞とはなりませんでしたが、初めてのフルキュレーションによる選評、楽しかったです。これからも上記6名のご活躍を、そして名前を挙げさせていただいた詩人さんの活躍を祈願しております!

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