円環
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独奏メロンパン
純白の朝など滅多に無いものだが その日は珍しく瑞々しい世界だった 輝かしい金色の羽根持つ鳳凰が飛んでいた 途轍も無く大きな鳥が低速で舞っていた 片や私達夫婦は平和的な鳩の糞がこびり付いた 自転車に二人乗りして警察に尋問される 私達双子なんです常に一緒に居ないと 死んでしまうのですと訴え掛けても無視 後日罰金支払いの刑に処さる権力恐ろし 近くの喫茶店に朝飯を食べに行くだけだったのに まあ許してやるよ権力よ鳳凰見たからまあ良いよ 此処の喫茶店の独奏メロンパンという名の パンとても美味し珈琲でむしゃむしゃ 妻は珈琲苦手で紅茶でむしゃむしゃ 心は浮き浮き独奏メロンパンも そのまま磨り硝子を通り抜けて 街へ飛んで行く浮遊するメロンパン 通行人にぶつかりそう ふうらすうすう 不審物ではありません独奏メロンパンなのです それは香ばしく甘い交響詩グルテンの歌 焼き目の想い 舞うはブラウンメロンパン 浮遊するメロンパン それはまるで金色の鳳凰そのものです 幻想鳳凰平和的な鳩可愛い雀 愛鳥週間野鳥の会 鳥のいない世界が悲しい 自分の力で飛んでゆける あなたたちを見るのが好きなのに 地球の具合が悪くて鳥が減っているなんて 浮遊するメロンパンは鳥に憧れ 浮遊して更に飛翔してみたいなんて 甘い脳味噌で考えている 消えないで鳥よ羽ばたいて羽根よ 飛べずに浮いているだけの 地球よ意地悪などしないでください 生きるもの死んだもの 存在するもの目には見えないもの それぞれ独り想いを奏でて 泣きそうになっているのさ 翔べよメロンパン羽ばたけ鳥よ 私達双子の様な夫婦は 双眼鏡持って追いかけて せめて見守る事だけはしてみたいのよ
独奏メロンパン ポイントセクション
作品データ
コメント数 ： 10
Ｐ Ｖ 数 ： 1196.9
お気に入り数： 0
投票数 ： 1
ポイント数 ： 0
作成日時 2025-06-10
コメント日時 2025-06-26
Ｐ Ｖ 数 ： 1196.9
お気に入り数： 0
投票数 ： 1
ポイント数 ： 0
作成日時 2025-06-10
コメント日時 2025-06-26
#現代詩
#縦書き
| 項目 | 全期間(2025/12/06現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
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- 作品に書かれた推薦文
独奏メロンパン コメントセクション
コメント数（10）
ヤケっぱちな風ですけど、むしょうに好きな作品ですね。
0同じ場所で、無灯火の注意を三回受けて、 三回目に、罰金2000円を取られました。 そんな｢あーあ｣な日にも、 喜びや楽しみが後に待っていると、 ご機嫌になってしまうので、不思議です。 美味しそうなメロンパンですね。 さくさく、ふわふわしてそうです。 鳥のようにメロンパンが飛んでいるのなら、 是非、｢独奏｣や独りではなく、 つがいを探し、｢二重奏｣となって貰いたいです。 が、私が大嫌いな焼きそばパンなどと結び付きそうになったら、意地悪な地球になるかもしれないな、と思いました。 ありがとうございます。
0メロンパンのように中身がふわふわな詩だと思いました。 鳥と地球に対する愛を感じる作品です。 現実的な話と夢みたいな描写が交差しその違いが楽しめました。
0ゆるいタッチの短編アニメのような情景が思い浮かびました。 メロンパン食べたくなる（笑）
0お返事が遅くなりました。すみません。無手勝流の阿保詩ですが、好きと言って下さりありがとうございます。感謝。
0お読み下さりありがとうございます。お返事遅くなりました。 いつか醤油味の超巨大焼きそばパンが中身をボタボタ落としながら飛びまくって地球を破壊する物語を創ってみたいもの。
1お返事遅くなりました。お読み下さりありがとうございます。 私、鳥にも地球にも人にも愛の薄いロクデナシですが、詩の世界だけではせめても、と思いまして。どうもありがとうございました。
0お返事遅くなりました。お読み下さりありがとうございます。 私、アニメの世界の方については悲劇的に無知ですが、何かふわっと愛らしい感じがして良いですね。しかし俺、メロンパンなんて何十年も食って無いわ、という事に今更ながらにして気付きました。ありがとうございました。
0軽やかな詩の流れの中にもペーソスがあり、拘りがある詩だと思いました。浮遊するメロンパンは人生の希望と言うよりは人それぞれの実存を暗示しているのかもしれません。
0お読み頂き、ご感想までもありがとうございます。 人間存在そのものが儚くも鬱陶しく面倒臭いものと思っています。絶対飛ぶ事の無いメロンパン、「マン」がついても飛べない分際。
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