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little emerald
青に滲む青、 青に滲む赤、 割れた爪程の、 ほどける小さな目の、 血の満たされた背骨の、 地球螺旋に繋がれた足首の、 言葉の泡と泡の隙間を縫う、 それをあなたの優しさと名付けて 半透明 揺れるペニス バイト帰りに目にした 捩花の淡色の捻じれ 病に侵され尾さえ振れなくなった秋田犬(動くことも出来なくなり最後に見た時は糞尿を寝たままの体の下に垂らしていた、痩せ細った体を持ち上げて檻に入れた、雑巾を絞り毛を拭いてあげれば良かった、その余裕が無かった、次に出勤した時にはもう居なかった、あの子が、ほんの1年前、軽やかに跳ね回り笑うようにこちらを見上げて尾を振る仔犬だったのをまだ覚えて居る、穏やかな気質の子だった) いつか私を食べてください、 ろっくんろーる、 泡に洗われる浴室で、 無数の不条理の降る夜を見上げ、 それを不条理と呼ぶことを躊躇い、 君のペニスを思い出して居る。 昨日こけて打った肘、 9年前に私の膣口から入って来た星、 白檀、 町を見下す無数の犬達、犬達、犬達。 私の目はemerald。 傷だらけの四肢。 揺れる尾。 言葉に窒息する。 言葉を嘔吐する。 虹を歌う。 どっぐいーとどっぐ。 そして愚者達の長い葬列。 青に滲む青。 青に滲む赤。 虹を歌う。 幽かな惨劇の果てに、 陽射しに目を眇める、 睨めつける明日に、 笑ってあげるから。 退屈。 暴力と恋に まにぱにのぶるーむーんで染まった髪を嬲らせる。 どっぐいーとどっぐ。 いんすたんとな地獄さ。 笑ってあげるから。 喋ってみろよ。 唇。 目を綴じて、目を開けて、想う。 君を。
little emerald ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 943.1
お気に入り数: 0
投票数 : 4
ポイント数 : 0
作成日時 2025-05-05
コメント日時 2025-05-20
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


うん、ろっくんろーるだよね!だいたいのことはろっくんろーるだ!
0優しい声で歌われるララバイという印象です。 歌詞だとしたら、Official髭男dismに歌ってほしいです。 青に赤が滲むのは、静脈と動脈かな?と思ったのですが、青に青が滲むのは、水平線なのか、空と宇宙の堺なのか。 とても赤裸々な性行為の記述が見受けられても、 ちっともいやらしくない。 それどころか哀しみを感じるのは、 決して秋田犬の記述が尾をひいてるだけではないと思います。 little emerald . 私の目がemeraldとあるのですが、 犬、それも見送れなかった秋田犬の目のことではないか?と思いました。 ありがとうございます。
0クセになる可愛さがあります。
0序盤は彼氏との初体験かなと思いきや、読み進めていくうちに、ワンちゃんへの追悼のように感じました。 淡々と進む感じが好き★
0お読みくださり、有難うございます。 うん、だいたいのことはろっくんろーるだ!ほんとは違うのかも、と思うこともある。でも、私はたぶんろっくが無きゃ生きてこれ無かった気がするし、私にとっての凡ては私の見た世界の凡てで、つまり私にとっては凡て。あれ、何言ってんのか判んなくなって来たwww昔音楽雑誌の片隅に「ろっくんろーる以外はすべて嘘」みたいな名前のばんどが載ってた記憶があり、音は聴いて無いのだけど、すげーばんど名だ!といんぱくとが有りました。そう言い切る姿勢もろっくには大事と思います。良いですよね、ろっく。私にとって、とても大事な価値観?でも有ります。 感想・ご批評いただき、有難うございました。
1お読みくださり、有難うございます。 結構しびあな気持ちで書いた詩だったので、優しい声で歌われるららばい、というお言葉は意外でしたが。official髭男dism、ちゃんと聴いたこと無いのだけど、何故そのばんど名にしたのかずっと気になってますwwwなんでだ! 静脈と動脈、水平線、空と宇宙の堺、どれも素敵ないめーじを有難うございます。私の好きなTK from 凛として時雨の新あるばむのたいとるが「whose blue」で、そこからいんすぱいあされたかな、と自分では思ってます。具象というよりかは、なんというか、世界って広く悲しみに満ちてるのに、更に悲しみや怒りが再生産されていくな、みたいないめーじだったかも。 だから、 >それどころか哀しみを感じるのは、 >決して秋田犬の記述が尾をひいてるだけではないと思います。 このこめんとも的を得てると思います。 >私の目がemeraldとあるのですが、 >犬、それも見送れなかった秋田犬の目のことではないか?と思いました。 これも、最初、犬の目、で書いてたのですよね。ただ、自分が生きるために、私の目はemerald、とイキった表現に変えました。生きていくぱわーが欲しいなと。だから、見抜かれたなーと思いました。詩を見抜いて貰えるの、嬉しい。有難うございます。秋田犬の目は基本黒ですが、犬の目って、きらきらして、宝石みたいに見えて、綺麗だな、あんな目で私も世界を見たいな、と感じます。 理不尽や不条理、世界の悲しみに屈したくは無いですが、悲しみを忘れたくも無いと思う。そんな感じで書いた小文でした。色々読み取って貰えて嬉しい! 感想・ご批評いただき、有難うございました。
1お読みくださり、有難うございます。 可愛さじゃねぇわぼけ!!!こちとら真剣に詩を書いてんだよ!!!!!色ぼけしたこめんと書いてねぇでちゃんと読めやごらぁ!!!!!(いつもこめんとや投票有難う!!!めっちゃ感謝してます!!!!!) びっくりまーく多めでw 感想・ご批評いただき、有難うございました。
1お読みくださり、有難うございます。 仰っているのが「その彼氏との初体験」なのか「人生においての初体験」なのかちょっと判らなかったのですが、どのみちそれらは遠い彼方です。。。そういう年齢(40)になりました。。。(遠い目) うん、追悼の気持ちは有りました。人間に限らず、動物、生物の理不尽な死は日常で有り、自身がそれに加担してる部分もたくさん有りますが(まず命を食べるし)やはり、病気とは言え、お世話してた子がどんどん弱ってくのを目の当たりにするのはちょっとしんどかった。。。詩に出て来るぺにす、は彼氏のものを想定して居ましたが、いただいたこめんとを読んで、犬のぺにすでも良いかもな、と想像が膨らみました。犬のちんちん、骨が入っててしゅっとしてて、人間のより格好良いと勝手に思ってますw自分の詩に対する新しいいめーじを抱くことが出来ました。淡々とした部分も評価してくださり有難うです! 感想・ご批評いただき、有難うございました。
1どっぐいーとどっぐ。この繰り返されるフレーズが、犬を食べる犬と安易に翻訳していいものか、疑問なしとしないと思いました。アポリアを想起させられます。詩の難題。キングコブラは蛇を食べる蛇だと言われます。なのでキングだと。何かこの詩からは詩を食べる詩みたいな意気込みが感じられると思いました。
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