いっさいは過ぎ去る
そして二才となる
だが三才はヤバい
さんちゃいとなると呆けの兆候だ
道端に一本の糞がある
名もなき一本の糞
誰からも見向きもされない
その固形物は
五十七才サバを読んだ老人が
踏むためにある
喫茶店のコーヒーしかり
一つ二つまではよい
だが砂糖はいくつ?
の問いかけに
みっちゅときたら覚悟
しなければならない
コーヒーの角砂糖は死角である
ドリンクバーが値上がりした
女子も三人寄れば姦しい
大抵が言いっぱなし
誰も人の話など聞いていない
だがダイエットの話題は別だ
最近痩せた?
0.5kg痩せたわよ
オバサンそれはあんたが
今朝出したうんこの重さだよ
牛乳は三ヶ月が飲み頃だという
門外不出のオバサンなりの
治療法である
作品データ
コメント数 : 5
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作成日時 2025-05-02
コメント日時 2025-06-28
#現代詩
#縦書き
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
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| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
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2025/12/05 20時30分27秒現在
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タイトルからして面白いです。 「一才は過ぎ去る」と「一切は過ぎ去る」ですかね。 で、さんちゃいと言うのは呆けであると。 二連目は複雑な心境です。 57歳は私の年齢なので、とすると私は踏まれる1本糞になるのかな?と思います。 コーヒーの角砂糖は四角で死角なんですね。 みっちゅだけじゃなく、よっちゅとも言いますよ。 0.5kgがうんこって… そんなに出るものなんですか? ああ、牛乳3ヶ月置くと、 腐るを通り越して、ヨーグルトになります。(実話) そして食べても、 下痢なんかしませんでしたよ? 面白かったです。 ありがとうございます。
0こんにちは。うんこの重さはオバサンが大きな声で話していました。門外不出の三ヶ月分です。 ダメだ斜視かしゃいになってきました。
1こんにちは。うんこの重さはオバサンが大きな声で話していました。門外不出の三ヶ月分です。 ダメだ斜視かしゃいになってきました。
1第一連の速度感、ため息が出ました。 「いっさいは過ぎ去る」、諸行無常、時の流れの強さを想起させるところから始まるが、経過は「1→2→3」と一見緩やかです。しかし、「さんちゃい」という「呆けの兆候」、前行の「ヤバい」という言葉から、大人が「さんちゃい」と言って幼児退行しているようなイメージがあり、一気に時が進んでいる。この緩急の恐さは、「時」の持つ一つの性質だと思います。 特に第三連が好きですが、最終連の締め方もゾクゾクします。この詩における「治療法」とは何か。 57才サバを読んだり、誰も気に留めない一本の平行世界のようなもの(糞)を踏みつけたり、牛乳の飲み頃も、おそらく「呆け」では片付けられない、「オバサンなりの」時間感覚、私にはこの「オバサン」の方が真理に近いような気がしました。 語り手は、まるで時間の緩急に怯えているようで、「みっちゅときたら覚悟」するし、「言いっぱなし」にされていく言葉たちが在るということに敏感なよう。 しかしその警戒心も、分かる。それを経てこそ、この詩の「オバサン」のように自分なりの時間感覚を獲得していくだろうなと思いました。 良い詩でした。
1たわしさんは仕事ができそうだなと思いました。ふざけているようで、つくりがちゃんとしている。
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