2025年3月のBレビュー - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

わたしがいのることは

とても重い

みんな経験したことがあるであろう、とても重い"ちょっと"が詰まっている。

錠9

生きる

声なき声を拾いたいと思ったことはあるか

わたしは、ある。 あなたの胸を叩き 何故なのかと問いただしたい そう呼び止められた時 わたしは何と答えられるだろうか。 静かにだが確かにこの詩からは 張りつめた足音が聴こえる

ぼんじゅーる

天皇陛下万歳

知的破産者及び愚昧界の金字塔

平成天皇と存命中に呼び不敬を極め、大正・令和を外す選別賛美。明治から平成まで乱暴に万歳する時代錯誤と挑発精神が光る奇作。

大人用おむつの中で

好きです。

切れのいい、知性あふれる現代詩だと思いました。

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。

硬派な作品

萩原朔太郎や中原中也のエッセンスを感じます。

千治

体験記『呆気ない宣告』

それはあなたの現実かもしれない。

大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

ほば

世界は自由だ━不死━

わかるということ

あなたにとっては何が、その理解が起きるピースになるだろうか?

ほば

ふたつの鐘がなるころは

鐘は明くる日に鳴る! いつでもそうだ!

運営在任中に出会った多くの作品の中のベスト。決して忘れない。

yasu.na

良い

シンプルに好き

あっす

パパの日曜日

パパの日曜日

いい

明林

終着点

生きる、その先に死地はない!

美しくさわやか、そして深い意味が込められたシーン、均衡の取れた心情と思想、強い意志で最終連へと迫る引き締まった展開、我が胸にこの詩文を抱いて!

yasu.na

九月の終わりを生きる

呼び覚ます声

夏の名残の暑さが去ろうとする頃、九月の終わりになると必ずこの作品のことを思い出す。

afterglow

こっちにおいで

たれかある

たそがれに たれかある さくらのかおりがする

るる

詩人の生きざま

言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

羽田恭

喘息の少年の世界

酔おう。この言葉に。

正直意味は判然としない。 だが、じんわりあぶり出される情景は、良い! 言葉に酔おう!

羽田恭

誰かがドアをノックしたから

久しぶりにビーレビ来たんだけどさ

この作品、私はとても良いと思うんだけど、まさかの無反応で勿体ない。文にスピードとパワーがある。押してくる感じが良いね。そしてコミカル。面白いってそうそう出来ないじゃん。この画面見てるおまえとか、そこんとこ足りないから読んどけ。

カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

これ大好き♡

読み込むと味が出ます。素晴らしいと思います。

きょこち(久遠恭子)

輝き

海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

アオゾラの約束

憧れ

こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

きょこち(久遠恭子)

紫の香り

少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

暖かくて、心から感謝申し上げます。 この詩は誰にでも開かれています。読んでいるあなたにも、ほら、あなたにも、 そうして、私自身にも。 素晴らしいと思います。 ありがとうございます。みんなに読んでもらいたいです。

きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)



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2025年3月のBレビュー    

90点~...世界文学の水準で読むべき 80点~...日本文学史に残る 70点~...名作 60点~...プロレベル 50点~...独自の表現を確立している 詩界隈をウロつきはじめたのは、ちょうど約1年前の3月半ばだ。だからといって、何か特別な感慨があるわけでもないのだが、この1年で、つまらないものをたくさん読んできた...そう思うと、ただ、ため息が出るばかりである。 かつてのオルタナティブの夢は完膚なきまでに破壊されている。旧来のメディアの影響力が至るところに圧迫し、日々impを集める面々も、めをこらせばオールドメディア出身の要人たちばかりで、すでに状況が固定化されて久しい。 そんな中、詩は、ひとり時代の流れに背を向けるように、いまだに「わたし」の特別さにすがり続ける。ふと、こんなことを想うのだが、詩が雲散霧消した暁には、こいつらどうなってしまうのだろう?、と もしそうなれば、まあ全員とは言わんが、でも一人か二人くらいは、本当の意味で「世に出て」、ブレイクスルーするかもしれない。アベマTVに出演するとかして、つまり、もっと活気のある場所で、ようやく報われるのかもしれない。よしんば「わたし」が特別なのだとして、本来、それくらいのビルディングス・ロマンがなければ、しかたがないような気がする。 誰だったかは忘れたが、かつての(伝説のネット詩投稿サイト)文極のユーザーだった方が「自分たちは塵芥になった」とコメントしていたのを憶えている。その痛切さには真摯なものがあった。確かに、あると信じていたものが、ある日突然、まるで最初から存在しなかったかのように消え去ってしまう。こうした地獄のような喪失を、詩というものは、いとも容易く召喚するらしい。 田中宏輔 「コピー。」   ...91点 https://www.breview.org/keijiban/?id=14467 この作品はコピー&ペースト、ひいては生成AIの時代において、唯一無二であることの絶望的な困難さを示している。読者の理解に寄り添うような抒情性やぬくもりはない。ただひたすら、淡々とコピーし続ける。 現代詩や対する強烈な批評性があるように思う。ネット詩に顕著な「自己の特別さへの執着」や、「読みやすさ」や「共感可能性」への最適化、そういったものへの、制度を熟知したうえで内部から皮肉るような精神が、淡々としたリズムの中に編み込まれている。 ここにあるのは「虚無」に違いないのだけど、ただしそれは、自己憐憫の中でまどろむようなあまったれた虚無ではない。もっと鋭く、もっとむごい。詩人として生きる者の、地獄の底に澱のように沈殿するような虚無である。 詩人は自らの身体をコピーする。左手を、右手を、顔を、胸を、お腹を、脚を、 次々とコピーし、セロテープで貼り合わせ、ついにはペラペラの「ぼく」が出来上がる。だが、その行為の果てに出来上がった「ぼく」は、紙のように軽く、薄く、風に舞う。実存なき実存、コピーによって量産された自己は、もはや自己である必要すらない。 とはいえ、この作品には、ある種のナルシズムもある。とくに90年代ーゼロ年代のポストモダン文学の文脈、たとえば村上春樹や笙野頼子が描いたような「自己の実存」を巡る彷徨いの潮流の中で、作者も生きていたのではないか。コピーとは自己の複製であり、鏡の中の自己と向き合い続けるナルシズムの一形式である。 作者は、自分という存在の証明=詩作を試みつつも、その証明がもはや成立しない時代の空気を、肌で感じているのかもしれない。 後半になると、コピーした紙を「風に飛ばす」という行為によって大きく転回する。だがそこに希望はない。あるのは、絶望の末に訪れる、身を任せるしかないかなしさである。吹き抜けるビルの隙間を、「ぼく」はひらひらと飛んでゆく。だがその軽さは自由ではなく、存在の希薄さそのものである。コピーされ、切り貼りされ、軽くなった「ぼく」は、どこにも帰る場所がない。 ほんらいコピー不可能なはずの「詩」とは何だろうか。おそらく、その核心は「気分」の感染である。そしてこの作品には、最果タヒや谷川俊太郎には欠如している、或るとくべつな「気分」がある。


2025年3月のBレビュー ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 8
P V 数 : 1115.8
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2025-04-08
コメント日時 2025-04-11
#現代詩 #ビーレビ杯不参加
項目全期間(2025/12/06現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント00
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合00
閲覧指数:1115.8
2025/12/06 01時29分52秒現在
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    作品に書かれた推薦文

2025年3月のBレビュー コメントセクション

コメント数(8)
テイムラー隆一
テイムラー隆一
作品へ
(2025-04-08)

そういえばこのBレビューシリーズで近代的な抒情詩系の作品が紹介されたのをあまり見たことがない……。 このBレビューシリーズは色々な作品をある意味興味深い視点で語るから、この筆者が近代的抒情詩の精神に基づいて書かれた作品をどう評価するのかが気になる。

0
おまるたろう
おまるたろう
テイムラー隆一さんへ
(2025-04-08)

近代的抒情詩、、 といっても、その大半はハリボテのまがいものの花鳥風月で、ハリボテの青白い美意識で癒されるほど筆者も暇じゃないので、とりあげることはほぼないでしょうね。 あと、いうまでもなく、才能が本物ならばとりあげますよ。

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rona
rona
作品へ
(2025-04-09)

今回も面白く読ませて頂きました。

0
おまるたろう
おまるたろう
ronaさんへ
(2025-04-09)

ronaさん、ありがとうございます。楽しんでもらえて、何よりです。

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トビラ
作品へ
(2025-04-10)

ちなみに、このレビューは自己採点で何点くらいでしょうか?

0
おまるたろう
おまるたろう
トビラさんへ
(2025-04-10)

批評の場合、 点数云々ではなく、反響や、読む者への打撃の大きさでしょうね。 どうでしょうね。

1
トビラ
おまるたろうさんへ
(2025-04-10)

作品もまた、どれだけ感動を与えたかだと思います。 もっとも、点数をつけた批評が無意味だとは思いませんが。 結局のところ、歴史のふるいに耐えられるかなんでしょう。 作品も批評も。 返信をありがとうございます。 スルーされるかなとも思っていたので、返信をいただけて、ちょっとうれしかったです。

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メルモsアラガイs
メルモsアラガイs
作品へ
(2025-04-11)

~その確信は「気分」の感染である。 ある特別な「気分」がある。の「気分」とは如何様な気分を指して言っておられるのか。問うてみたいのです。

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投稿作品数: 2