好ましい物

骨董やうな重の話は躊躇われる私は贅沢貧乏だし庶民だから羽振りを自慢する人は幼稚で残酷だマウントを取るってさもしいテレビのニュースで電車事故に群がる猿たちがスマホで撮影している世界にげっそりする時人形を抱いた認知症のお婆さんせめて、ねあなたの無口に重なる心よ信頼について考えたすると、かわいい存在を思った豆腐はすん、と凛と佇まい、かわいいモヤシは頑張っている納豆は誠実だじゃがいもは正義漢だ味噌は思慮深い卵は太陽に似ている等と考えていたら気分がマシになった私は愛猫が毎度散らかす糞尿を這いつくばってハアハア言いながら拭き掃除し洗面所で雑巾をギュッと絞ったそして雑巾も感じが良いな、と思ったそして少女だった頃、雑巾掛け競争が大好きだった事を思い出した新雪の降る野原を踏みしめ、ツララを剣にして舐めた、キラキラした幼少を祈るように眺めるそして、ふと我に返り愛猫を抱きしめる

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作品データ

コメント数　： 6
Ｐ　Ｖ　数　： 761.5
お気に入り数： 0
投票数　　　： 0
ポイント数　： 0

作成日時 2024-10-03
コメント日時 2024-10-04

#現代詩 #縦書き

項目	全期間(2025/12/05現在)	投稿後10日間
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閲覧指数：761.5
2025/12/05 20時03分35秒現在
	平均値	中央値
叙情性	0	0
前衛性	0	0
可読性	0	0
エンタメ	0	0
技巧	0	0
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作品に書かれた推薦文

好ましい物　コメントセクション

コメント数（6）

エイクピア

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(2024-10-03)

四連目の料理の描写が印象的で、素材の説明なのかもしれませんが、説明で終わっていない、ところが、気分がマシになった原因ではないでしょうか。そして愛猫の登場で、詩は一気に骨格を明瞭にしたような気がしました。糞尿だけではなくて、キラキラした幼少を眺めるような過去の回想。詩が一気に開花しました。

湖湖

エイクピアさんへ

(2024-10-03)

エイクピアさんこんばんは。仰る通りだと思いました。存在の美に縋ることで愛を思い出し自分のバランスを取ったのだと思いました。コメントをありがとうございます!

ほば

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(2024-10-04)

好ましいものばかりではないから好ましいものがみえる。ありきたりな感想ですが、そう思いました。先日、仕事から帰ったら猫がヨガマットに吐いていて、うんざりしながらマットを掃除し終わると綺麗になったマットに何故かスッキリとした心持ちになりました。食べ物の描き方が印象的ですね。

中田満帆

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(2024-10-04)

分類するとエッセイの類い。詩に昇華されていない。現実原則に縛られている。

湖湖

ほばさんへ

(2024-10-04)

猫の世話をしてめんどくさいですけど、掃除すると心が晴れ晴れしたりしちゃいますね!分かります。食べ物の描写は少し頑張ったので印象的の評価は嬉しいです。コメントをありがとうございます!

湖湖

中田満帆さんへ

(2024-10-04)

ご意見をありがとうございます!エッセイ寄りかもしれませんね!コメントをありがとうございます!中田さんは厳しい視点もお持ちで詩作に真摯というか、参考になります。