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銃声
干からびた皮膚には、 抜け落ちた雨の手紙が磔にされていて、 ● 浴槽から顔を出した、顔には、いくつかの顔が張り付き、張り付いた顔には、((おびただしい比喩のように抜け落ちた髪が張り付いて))、張り付いた陽は浅い影を落とし、産み落とされた影は、差し込まれた軟腕に包まれながら、力強く引き抜かれてしまい、引き抜かれた貝殻の中身は、引き抜かれるように肩を掴まれる。掴まれた肩は、深い森のように濡れた影で覆われ、覆われた影は乾かされる陽のようにふき取られる。ふき取られた影は、濡れたままである事を尋ねるように((おはよう))といってくれる。((まってください))と静かに下げた頭上に降り注ぐ雨は、まだ濡れたままの大地へ幾度も降り注ぎ、降り注いだ雨はいつまでも乾く事ができないまま、濡れ切った麻布は切り裂かれるように、血が滲むように掴まれた足は、鋏を踏みぬいてしまう。踏み抜いた足には、おびただしい数の鎖が繋がれ、繋がれた鎖は次第に熱を帯び、熱を帯びた文鳥の死骸は、((死骸ではなく))、空に降り注いでいた事を、忘れないように、両腕に抱えたまま、ここから動けなくなってしまった、という幻想を振り払うように、((覚えたての観念で))、硬い比喩を貫くように、((印象を歌ってしまうのね))、やすらかに満たされた肺は、満たされた煙でむせてしまい、むせてしまった息は苦しさを覚え、覚える事を知ってしまった息は、胸の肉から吐かれた、((隣には、右手を繋がれた人が、人が歩いているけれど))、人だと思っていないのだから、お前は人間じゃないよねと、野ざらしの浴槽で、何度も浴びていた、ビデオレターを、((名前を呼ばれるように))何度も繰り返してみる度に、また腕を引かれてしまう、この場所には、最初から直喩なんて物は必要なかった、直喩なんて場所はどこにもいくつかないのだから、どうでもいいよねと、いいから眠らせてくれればいいのに、浴槽から再び陽が昇り始める ● 最初から長い手紙を書くつもりだったけれど、書いている内に長い手紙を読もうとしてしまったから、少しだけ休ませてくれないかなと思ったんだけど、意図的に買い付けたテーブルを注文した事を忘れてしまっていたから、受け取りも忘れてしまっていることにいつまでも気が付かない。配達員は坂の上にあるこの場所まで、何度も長い坂を乗り降りしなければならず、上り下りした所で配達員のする仕事というのは、汗で萎れた不在伝票を手書きすることでしかなく、もう一度両手で抱えたテーブルを抱えてこの坂を降りなければいけないというのに、また同じように簡単な手続きで再配達を頼んでしまうから、やはり少しだけでも書こうと思うのだけれど、この国の言葉に詳しくないわたしには、やはり書くべき事がないのかもしれないと思いながら、しかし、何かあったかもしれないと思い直している最中に眠ってしまっていた、眠ってしまっていた意識を取り戻し、取り戻した意識は震えた指先を思い出し、思い出した震えは、払い忘れたガス代の事を思い出す。思い出した所で止まらない震えは、寒さを忘れたふりを演じる事で生き始めてしまう、だから、それでも長い手紙を書こうとして、いつも以上に体力を費やしている事に気が付いてしまい、寒くなった部屋の中で、誰に、何を、書いているのか分からなくなってしまった、けれども、鏡に映った私の手が、震えていて、気が付いたら震えが止まったみたいに、書き始めてしまったら、あとは終わるだけだわと、思い出すことができたので、これで終わることができるだろうと思いながら、まだ、受け取る事を思い出せていない、思いだせていないのであれば、語る事もできない、出来ないのであれば、繰り返される思い出は、書いている内に忘れてしまうまえに、書き留めていたのか、 ● ゆるやかに 今 ゆっくりと浮き上がる うすれゆくもの つまり ヒカリゴケ たちは 感覚に ふくまれていない ようだから けれども いま しずかに うみなりのきこえた とおくの灯台に ひかっていた 水にぬれていた はんとうめいのくらげが さいしょから やわらかな ひふにつつまれているから やすらかなねむりを いだいているように 演じていますか とうめいであることを と描写することを こころみますように あめにかこまれることは必然であるかのようにまぼろしでした うまれ おちた 影を あやつり 顔を むき出しに して 氷の みずうみ から たちあがる こと を 恐れていた あした から また あした がはじまって しまうことは おそれる こと と おなじように ときおり きこえてきてしまう から かよわく やせほそった 獣の寝息 が 雷鳴 よりも やさしく ろめん でんしゃの 戸が しまる 時の ように 次の駅は どこにあるのですか なんて わから ないんですけど うしなって しまいました あの おしゃべりなくちばし は くりかえしうたわれた ぶんれつ の なか で 滅びてしまえ ● こんな所に、蝉がいるんですね、と兄さんはいってくれた。けど、兄さんは僕のことをあいしていた? さぁ、といってみたけれど、何もわからないよ。 こんなもの書いてみたんだけど、って二人だけの椅子が並んでいて、これはこの前買ったテーブルだから、傷がついているはずがないのに、傷だらけで、今日も兄さんは遅いって。 だから、これは読むに堪えないことはきっとわかっていた。けれども、もう一度差し出して、声に出して読んでくれないかと、震えた手を膝の上に擦り付けたところで、兄さん、はあいしてくれていますか? さぁ、と。 それよりも、停電してしまったから、本を燃やそう。それから、火を着けて、踊りましょう。と、かける音楽は? 別に、センスなんてなくていいよ、何も分からないんだから。 何も、言葉にならないまま、何も刷られていない、白紙に火を付けて、さぁ、今日の日を忘れないようにしなきゃ。今日は、初めて兄さんと話した日だから。さぁ、そんなことよりも、お前の事、なんか最初から愛してたし、これからも愛してるよ。 だから遊ぼうぜ、って、遊び方すら知らない、安らかな生活。吐息も忘れてしまったようにね。 ● 初めにいいますよ、負荷なく進めて行くことの全てが、読み方だというのならば、最後まで行き着く事のない場所で、果物ナイフを持ち、浅緑の外壁の、安アパートの台所に立ち、あなたの帰りを待ちながら、空想のリンゴを剥いているよ。 やさしいオルゴールが流れているね。1mmのケント、オレンジ味の煙、味を思い出すために、久しぶりに一人で吸ってしまったよ。やさしい包丁で、水をはじくキャベツの茎を、落としていくようにね。クリニカの歯磨き粉で、ドーナツの甘さが張り付いた奥歯を磨きながら、流れだす液晶テレビの漫才を聞きながす。歌のこぼれたヘッドホンの音楽と、開けた窓の先から聞こえてくる知らない人の話し。 電車が通り過ぎると、一斉に踏切が開いて、歩き出した人たちはそれぞれの欠伸をしながら、財布に入れた顔写真を思い出す。ゆっくりと開かれた窓から、100円のプラスチックで出来た鼠色のじょうろを伝って水があふれだし、植えられた金木犀の花から、なつかしい香りがあふれだす。 咲き乱れたいくつかの笑い声と、花びらと、秋月の落葉から、光が顔を出して、静かに受け止めた。人の気持ちなんて、誰かが好きだろうと思う事と、口の周りについた、ハイネケンの泡模様だけで、いいじゃないかと言ったら、電話が切れてしまう。 ● 隠された隠し事が、 少しずつ電話ボックスの中に溢れて ダストボックスの構えられた入り口から、 バスケットゴールの網目の隙間から、 車のドアを閉める時の手つきから、 打ちあがらない最後の花火、 痩せこけた狛犬を拝む背中、 コンビニから逃げ出して、 何も盗めなかった全て、 思い出した事の全ては、 思い出す前に終わっていたのだから、 隠す必要なんて最初からなかった、 隠される事実なんてどこにもなかった、 「だから、どうしたの」なんて言う前に、 ちゃんと引き金を引きなよ、 肩を掴んであげるから、 思い切り最後まで、 最後に思い出した遊び方で最後まで振り切りなさい、 だから、センスなんてなくていいよ 最初から感覚なんてどこにもないから、 直喩も切り捨てていいよ、 そそり立つなにもない場所、 こういえばいいよね、 ああいえばいいよね、 なにもせいかいなんてないよね、 なにもまちがいなんてないよね、 機能しないメタファなんかお別れして、 最後に挨拶しよ、 お前だよ、 お前のこと、
銃声 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 2532.0
お気に入り数: 1
投票数 : 7
ポイント数 : 6
作成日時 2021-01-09
コメント日時 2021-02-02
項目 | 全期間(2024/12/15現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 3 | 3 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 2 | 2 |
構成 | 1 | 1 |
総合ポイント | 6 | 6 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0.7 | 0 |
構成 | 0.3 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
- 真剣に遊ぶということ【『銃声』推薦文】 (杜 琴乃)
読むことを拒絶してくるような長文にかなり長いこと気を滅入らせていたので、この作品に漂う不思議な調和に安堵を覚えました。長い絵本を読んでいるようでした。文字が絵のように見えるのかもしれません、その心地好さが何処から感じられるものなのかは残念ながら私には分かりません。有り難うございました。
1走馬灯。 意識不明。 虹の橋。 自殺。 発狂または殺人。 簡単で最悪な絶望または終わり。 そんな感じがしました。勝手に感じとりました。 楽しかったです。ありがとうございました。 作者さんの意図していないもので不快に思われたらすみません。
0最後の行を読んでから、これは読者宛だったかと急に当事者意識がわきました。 全体通して、比喩を捏ねくりまわさず素直に詩を書け、という発破?に読めました。 詩はたいてい言葉でできてて、しかし詩で伝えたいことは本来言葉(広い意味で言葉というのは世界を表現する比喩とします)で捉えられないものだと思います。 伝えたいことに没入するほど、言葉(比喩)なんて使ってる場合じゃないと発狂し、だけど詩にする以上言葉にせざるを得ない。そんなジレンマについて考えさせられました。
2沙一さん レスありがとうございます。 >いわゆる大作と言葉を垂れながすことの違いはなんだろうかと考えてしまいました。 >「直喩」という語が頻出していることから、詩論めいたことを語っているのかと始めは思いましたが、これは「直喩」という語そのものがなにかしらの比喩になっているのではないかという気がしました。ではなんの比喩か。安易には喩えることのできないもの、つまり直喩できないもの、それを訴えたくて、ここまでの垂れながしとも捉えられかねない長文があったのではないかと思い至りました。 >銃声といえば一瞬ですが、引き金をひくまでには葛藤や逡巡もあるかと思います。さいごの二行による断定をもし銃声と捉えるなら、発砲に至るまでの葛藤や逡巡こそが、それまでの長文に表れているのではないかとも読めました。 色々思う所があって、コメントありがとうございますという感じです。 結局、この作品ってただ銃を撃っているだけなんですよね。ただ、その過程に色々な事を置いていて、置いた結果こういう長さになってしまったっていう感じなんですよね。僕自身、本当に長らく小説を読んでいなくて、読んでいない理由ってつまらない文章が長く続いていると短くまとめてくれってなっちゃうのが原因なんですけど。でも僕の本質っていうんですかね? 結局長く書く事しか脳みそがないっていうのか、そこら辺ぐじゃぐじゃになりながら書いたんですけど、その結果として、短い詩を書いている人って凝縮率が高いわ、選択された語彙がイカレテいるわで、読むと嫉妬と羨望で泣きそうになっちゃうんですけど、僕が選べるスタイルとしてはこれしかないって所で、何が言いたいのかっていうとこの長さであることを、説得しないといけない。そのために必要な事ってなんだろうみたいな事を考えながらこれを書いていました。この作品にはこの長さが必要だったってことを多分僕は読んでくれた人が信じてくれるように努力しないといけないし、没頭させないといけない。みたいな感じです。そうじゃないと、例えばホームラン一本打つための努力として千本ノック延々とただ見るのってつらいし、そういう努力は人の時間を使わせる必要なんてなくて僕の中で処理すればいいじゃんって事になるから。みたいな感じでしょうかね。 返答としてはなんか変な感じになってしまったのですが、それよりもまず、コメントくださった事に感謝します。 ありがとうございました。
1ネンさん レスありがとうございます。 >読むことを拒絶してくるような長文にかなり長いこと気を滅入らせていたので、この作品に漂う不思議な調和に安堵を覚えました。長い絵本を読んでいるようでした。文字が絵のように見えるのかもしれません、その心地好さが何処から感じられるものなのかは残念ながら私には分かりません。有り難うございました。 長文については、沙一さんの返信でも書いたのですが、長文については僕も結構苦手で、長い文章かつ意味不明だとやっぱ読むの大変なんですよね。そのうえで実入りの内文章だと、なんか時間かけて読んだのにみたいな嫌悪感に溢れてしまうんですが。そういう背景もあって、最近は短いのっていうか行訳詩ばっかり書いていたんですけど、(ネンさんの作品にストイックだなって評を寄せたのも、結局ネンさんの作風って僕が一番目指したいところにあるんですよね。ここら辺詩を書いている弊害じゃないですが、長い文章ってなんで長いんですかね?)もう一回ちゃんと書く事に向き合おうと思って、これを書きました。ってもこれは動機の部分だから、内容っていうか作品の評価とは別軸の話になってしまうんですけど。 僕が思うに、長い文章読ませようと思ったら、まずリズムはちゃんと調整する事、それからイメージのつながりの部分については気を使わないとダメかなと思っていて僕はそこら辺文体芸みたいに思っているんですが、そこら辺について自分が影響を受けた文体を全面的に展開して、なんとか長文として耐えられるようにならないかなと思って色々試してみました。っても書いている事は大したものではないのですが、調和と言ってくださったその感覚を、自分なりに頼りにしてこうして書いてみました。これが結果的にどうなっているのかについては読み手の方に委ねられている事なのでぼくからは何も言えないのですが、うまくいっているといいなって思っています。そう信じるしかないから。って僕が嫌いな作風を自分で再演しているっていう嫌悪感に対して呼び掛けてもいるので、よくわからなくなってくるんですが。 コメント感謝いたします。 ありがとうございました。
0夏村木さん 初めまして。百均です。 >走馬灯。 >意識不明。 >虹の橋。 >自殺。 >発狂または殺人。 >簡単で最悪な絶望または終わり。 > >そんな感じがしました。勝手に感じとりました。 >楽しかったです。ありがとうございました。 >作者さんの意図していないもので不快に思われたらすみません。 コメントありがとうございます。こうして感じた事を書いてくれるのが、僕は一番うれしい。そこに忖度とかされてしまうと、結局書いてない事に話が注力してしまって、それてしまうからです。読んでくれた人がやっぱりどう読んでくれたかってのが、全てであって、それって僕がここでどうあがいたってもうどうしようもないんですよね。だから、やれることはやるしかないなと思っているんですが、いつもなんか同じ事繰り返してばっかりで進歩がないなって思っちゃうんですけど。 これは沙一さんの返信でも書いたんですが、落ちというかタイトルに銃声を付けて、それを最終的に色々な形で色々な事を書きました。その中で湧き上がってくるイメージが、正に走馬灯のように読み手の中で広がっていって最後につながればいいなと願っています。もちろん、そうならなかったらっていうか僕の意図よりも、結局読み手の方の方が僕よりも読めているんですよね。「簡単で最悪な絶望または終わり。」みたいな事を言って頂けたを見て、なんか僕はもっと書いたり読んだりしないとなって思いました。それは僕の意図とかそういう次元を超えてしまっていて、そっちの方が素敵になっちゃうんですよね。銃を撃って死んでしまう事っていうのは、多分簡単に最悪に終われる終わり方なんだなと思わされました。こういう感想をもらうと僕はまた次を書く事ができます。本当にありがとう。 コメント感謝します。 ありがとうございました。
0ささらさん 初めまして。百均です。 > 最後の行を読んでから、これは読者宛だったかと急に当事者意識がわきました。 > 全体通して、比喩を捏ねくりまわさず素直に詩を書け、という発破?に読めました。 > > 詩はたいてい言葉でできてて、しかし詩で伝えたいことは本来言葉(広い意味で言葉というのは世界を表現する比喩とします)で捉えられないものだと思います。 > 伝えたいことに没入するほど、言葉(比喩)なんて使ってる場合じゃないと発狂し、だけど詩にする以上言葉にせざるを得ない。そんなジレンマについて考えさせられました。 このコメントに何も僕は返せないんですよね。なぜなら、そうだなと思ってしまいました。お前っていう二人称を使ったのは、呼び掛ける対象を巻き込む為なんですよね。そして、巻き込むとどうなるかっていうと、呼び掛ける対象に対して、当事者意識を植え付ける事が出来る。っていう意味合いで、単純な暗器として使う時には、あんまり勝手に使いすぎると嫌悪感に変わってしまうと思っていて、使うときは注意しているんですけど、なんか最後はもうこれしか思いつきませんでしたって感じです。結局的な所、関係性の断絶と調和と隔離と並立みたいな感じですかね? そういう事を結んでいく時に、誰かでも何かでもいいんですが、対象という存在を僕は無視する事ができない。ただ眺めているだけの存在を単純に巻き込んで面前に出したくなってしまう。その武器が二人称で、かつ詩という言語表現でしか達成できないのはなんとも皮肉な感じなんですけどね。 > 詩はたいてい言葉でできてて、しかし詩で伝えたいことは本来言葉(広い意味で言葉というのは世界を表現する比喩とします)で捉えられないものだと思います。 > 伝えたいことに没入するほど、言葉(比喩)なんて使ってる場合じゃないと発狂し、だけど詩にする以上言葉にせざるを得ない。そんなジレンマについて考えさせられました。 二回引用しちゃいましたけど、もうここについては何も言い返せないので白旗です。特に「伝えたいことに没入するほど、言葉(比喩)なんて使ってる場合じゃないと発狂し、だけど詩にする以上言葉にせざるを得ない。そんなジレンマ」ここ、これが正にこの作品を書き始めようと決めた時にっていうか、僕が毎回作品に書き起こす時ってこういう動機があると作品化しようとします。なんで、滅茶苦茶見抜かれたなって感じです。逆に言うと読んでもらえたなって思ったのと同時に、もっと頑張ろうとと思いました。 コメントに感謝します。ありがとうございました。
2沙一さん 書く事に興奮してしまって、もう一個大事な要素について返しそびれてました。直喩の話なんですが、ここがね、こういう場所で語るのは初めてなんですが、●●のようにみたいな形で例える対象というか、ある物事を特定の具体的な対象物や事象のイメージを借用して語る行為を直喩みたいに思っているですが、僕が詩を書き始めた時に、「~ように」っていう言葉を詩文の中に入れるなみたいな言説に滅茶苦茶囚われてしまって、ちゃんと考えた事が今までなかったんですよね。また、考えたとしてもそれを言葉にすることを恐れていたというのか、それは先ほどのレスで書いた通り、短いセンテンスでかける人達ってやっぱ直喩使わないんですよね。ほとんど。だから僕の中のポリシーじゃないけど、直喩って結構タブーなんです。 >これは「直喩」という語そのものがなにかしらの比喩になっているのではないかという気がしました。ではなんの比喩か。安易には喩えることのできないもの、つまり直喩できないもの、それを訴えたくて、ここまでの垂れながしとも捉えられかねない長文があったのではないかと思い至りました。 そういう事を考えた時に、直喩そのものをもう比喩にするしかないっていう発想は確かにあって、それがあの重ね掛けの語りを産み落としたっていうのは、その通りなんですよね。なので長くなってしまった。直喩という表現の持つ安易さと分かりやすさとその力に対する自分なりの向き合い方っていうんですかね。中々答えがでないんですけど、ここら辺はもっと勉強せいって感じだなとは書きながら割と自分で思って落ち込みました。 再レスになっちゃいましたが、補足として以上になります。 色々と含蓄に富む、指摘をいただいたと思っています。また多分頂いたコメントを読んで考えます。 ありがとうございました。
1とてもテンポが良く、また次にどう繋がるかのわくわくしながら、まんまと一気に読ませられました。一見、延々と続く連想ゲームのようですが、最後のパートが総まとめのようで、繰り返し読む楽しみもありました。ただ長いだけじゃない。これだけの長さを集中を切らさず、終着点を見失わずに書ききることができるのってすごいなぁと思います。私は途中で迷子になっちゃうので。。 『「~のように」を使わない』に囚われすぎる時ってありますね‼ 非常にスリリングな終わり方は海外の映画のようなカッコよさを感じました。ハードボイルドだって最初は生卵なんだから、きっとこんな風に色々な葛藤があるのだろうな…などと思いました。
0杜 琴乃さん レスありがとうございます。また、推薦文についてもありがとうございました。読ませていただきましたが、とても嬉しかったです。 最後まで読んでいただけたのがとてもうれしいですね。やっぱ見た目とかで読まないみたいな感じの方もいると思うし、僕自身長い作品あんまり好きじゃないので(なんかここら辺の矛盾が色々大変なんですけど汗)自分で長い作品書く時はやっぱり落ちは付けないとなーとか思ったり繋がったり繋がらなかったり色々やれることは全部やろうとしちゃいますね。 >ハードボイルドだって最初は生卵なんだから、きっとこんな風に色々な葛藤があるのだろうな…などと思いました。 なるほど、なんかなるほどなと納得してしまい、返す言葉がないのですが、卵って不思議ですよね。吉岡実最近読んだのですが、卵が出てくる。ただそれがボイルドされて、卵のまま終わってしまうのか、生まれて生き物として最後まで生きるのかまた卵を産んだ方がいいのか悪いのかみたいな所で色々考えちゃいましたが、やっぱりぐつぐつ煮込まれながら最後はケリをちゃんとつける事を大事に思ってるのかなとか思いました。 ありがとうございました。
0まだまだ隠し玉があるのだろうなと思いました。
0田中宏輔さん レスありがとうございます。 隠し玉ですか・・・いい得て妙ですが、いつか百パターンくらい色々変えながら書いてみたいなと思う事があります。 ありがとうございました。
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