距離0メートルのカエリミチ - B-REVIEW
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コトダマ とはよく言ったものだ。 ハキダセ と 男は言う。 おまえは誰だ? わたしは何者だ?   

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それはあなたの現実かもしれない。

大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

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カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

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きょこち(久遠恭子)

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少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

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きょこち(久遠恭子)

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だれのせいですか

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二酸化窒素

ずっと待っていた

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距離0メートルのカエリミチ    

彼の町が近づく頃 列車は少しずつスピードを落とす 私は早々と席を立ち 移り行く町並みを眺めながら 既にあなたの空気を察したような 気持ちになっている いつも私たちは一緒だった 夜中の中途覚醒の時間も 朝、目覚める時間も 今見ている空の青 今見ている月の光 逢いたいと思う気持ち それが叶わない切なさを 胸に秘めながらも 強い気持ち・強い愛で 私たちの距離は0メートルを 保っていた 改札口を出ると 既に彼の視線に気がつく お互い走り出したい気持ちを抑え 足早に近づき 距離は確かに0メートルとなる 抱擁も口づけもすることなく 求めていたのはその手の温もり 指を絡めあい、確かさを知る 愛してる、よりも 大好きだよ、 が似合う人だった 私の耳元で囁く 私にだけ届く声 誰もいない小部屋で そっと口づけた時の 彼の少年のような香りに 私の脳は欲望を抑えられなくなる お互いの距離を 埋め尽くすのに努力も何も 要らないけれど この香りに包まれた時 心の中で叫ぶのだ ずっと側にいて 私のことだけ見ていて 私だけのあなたに… 0メートルの距離は そのような言葉をとても嫌う 私はそう思っていた。 その気持ちがこみ上げ涙となり 彼はそれが流れた後に そっと口づける 「もっとわがままになっていいんだよ」 そんな風に言われると何だか切ない 帰る時間は刻々とせまっている ここで自分を解き放つと 私はカエリミチさえ見失うだろう 大丈夫、 ダイジョウブよ 頼りない言葉が繰り返し 口をついて出てくる そんな私をあなたはきつく抱き締めた 心が崩壊寸前だった カエリミチなんてもう どこにもないように思えた お互い帰る家なんて なくなってしまえたら 私たちはどこにでも行けるだろう それでも私たちは 帰り道につくのだ 繋いでいた手をそっとほどく 後ろは振り返らなかった 互いを強く意識していた 愛してる、よりも 大好きだよが似合う声 大好きだよ… 小さく繰り返しながら 私たちの距離は0メートルを保っている


距離0メートルのカエリミチ ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 11
P V 数 : 1261.2
お気に入り数: 1
投票数   : 1
ポイント数 : 2

作成日時 2020-12-01
コメント日時 2020-12-13
#現代詩
項目全期間(2024/03/29現在)投稿後10日間
叙情性11
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻11
構成00
総合ポイント22
 平均値  中央値 
叙情性11
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻11
構成00
総合22
閲覧指数:1261.2
2024/03/29 00時55分34秒現在
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    作品に書かれた推薦文

距離0メートルのカエリミチ コメントセクション

コメント数(11)
yasu.na
作品へ
(2020-12-01)

 読ませていただき、私自身の過去の一度きりの恋愛を思い出させてくれました。その恋愛はこの詩に書かれているものに似ています。「一度きり」と思える恋愛は、たぶん誰にとってもここに書かれているものに似ているのではないかと、そんな気がしています。(「一度きり」の恋愛は何度もある可能性がある)。  タイトルは『距離0メートル』と短くバシッと決めてしまった方が良かったかもしれません。 >お互いの距離を >埋め尽くすのに努力も何も >要らないけれど  そうですよね。「一度きり」の恋愛は、まったくわざとらしくないものですよね。  オッと思った表現が、 >0メートルの距離は >そのような言葉をとても嫌う  なのです。ここはおそらくこの作品のクライマックスであり、また意味も深く、気のきいた表現だと思います。

1
yasu.na
作品へ
(2020-12-01)

 やはりタイトルはこの『距離0メートルのカエリミチ』で良いのかもしれないと思い返しています。  頭も心も揺らいでいて……、すみません。

1
つつみ
yasu.naさんへ
(2020-12-01)

コメントありがとうございます。 yasu.naさんの一度きりの恋愛とリンクされたとのことで大変光栄です。 一度きり。。。そうですね。どんな恋愛も一度きりですね。ハッとさせられる思いです タイトルは、迷いました。距離0メートル、でもよかったのかもしれませんね。 ただ、「距離0メートルの想いと、カエリミチで物理的に離れていく2人」を表現したかったのかもしれません。 >0メートルの距離は >そのような言葉をとても嫌う ここは、主人公の想いを込めた部分でしたのでクライマックスと捉えていただきとてもうれしく思います。 本当にありがとうございました。

0
つつみ
yasu.naさんへ
(2020-12-01)

タイトルこのままでよいとのコメントを見逃していました。 ありがとうございます!とても嬉しいです。 タイトルはやはり難しいものですね。

1
田中宏輔
田中宏輔
作品へ
(2020-12-01)

純情恋愛話ですね。

1
つつみ
田中宏輔さんへ
(2020-12-01)

コメントありがとうございます。 そう。。。純情なのです。。純情恋愛は 切ないです。。

1
宵月
作品へ
(2020-12-01)

そんな思いをしたことが、確かにありました。 距離が近づいて、0距離になるほど、言えない気持ちがある、切ないですね。その切なさを、こんなにも綺麗にことばにできるって、すごいですね。大好きです。

1
つつみ
宵月さんへ
(2020-12-02)

コメントいただきありがとうございます。 宵月さんもそのような思いをしたことがおありになるんですね! 今度会う時には言おうと思っていることが、距離0メートルになるほど言えなくなる。。 不思議ですね。そこに愛があると思います。 綺麗なことばと言って下さり光栄です!ありがとうございましt

0
stereotype2085
作品へ
(2020-12-02)

まず距離0メートルのカエリミチというタイトルが素晴らしいですね。2人を隔てた距離は0メートルでありながら、2人が密着しているとは決して書かない。この詩の登場人物である男女2人が恋を実らせるには、それこそ物理的な距離もしくは何がしかの障害があるのでしょうか。想像をかき立てられます。2人は密かにその障害を乗り越えて出会えるのでしょうか。出会えたのでしょうか。筆者の胸の高まりとともに読み手も引きずり込まれていきます。結果今一度離れ離れになる2人ですが今度は隔たりとしての、ではなく密接を表すものとして最後に距離0メートルがもう一度出てくる。衝動的に書かれたようでありながら、2人を俯瞰する視野も持ち合わせ、しっかりと構成された仄かに甘い香りのする、密度の濃い良作でした。距離0メートルで恋焦がれられる男性はそれこそ幸せ者ですね。

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つつみ
stereotype2085さんへ
(2020-12-03)

コメントいただきありがとうございます。 そうなんです。距離0メートルといいながらも、お互いにカエリミチがあり、別れる運命にあることをタイトルに込めました。 最後の距離0メートルは衝動的に書きました。でもstereotype2085さんのコメントを見て、あぁ、ここでもう一度書いてよかったなと勉強になりました。 この恋の行方は…読み手の想像力におまかせしたいと思います。 ありがとうございました!

0
r
r
作品へ
(2020-12-13)

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投稿作品数: 1