琥珀色の蝶 - B-REVIEW
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きょこち(久遠恭子)

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琥珀色の蝶    

開いた英和辞典のページに目薬一滴こぼすと アルファベットが宙に浮かんで変形し 一匹の蝶の形になった 輪郭は琥珀色に輝き 羽にはト音記号に似た幾何学模様 神々しい金の鱗粉ふりまきながら ヒラヒラと舞っている こんな美しいものがこの世にあったのか これこそ生きた宝石だ 僕はすっかり魅せられて 蝶の動きを目で追った スローモーションの流れ星のように飛んでいた蝶であったが いつしか空中に止まって羽をバタつかせている 蜘蛛の巣に引っかかったのだ 可哀想に 誰かが助けてやらねばならない だけど僕は蜘蛛だったので 琥珀色の蝶をパクリと食べた


琥珀色の蝶 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 14
P V 数 : 981.9
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2018-12-02
コメント日時 2018-12-08
項目全期間(2024/04/20現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
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音韻00
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閲覧指数:981.9
2024/04/20 16時30分09秒現在
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    作品に書かれた推薦文

琥珀色の蝶 コメントセクション

コメント数(14)
岩垣弥生
(2018-12-03)

ならない→なるまい の間違いでした。 出来れば修正よろしくお願いしますm(__)m

0
fiorina
(2018-12-03)

まだまだ身近に隠れている、世にも美しいもの。 人間の過失が一手間加えると、こんな風に姿を見せる。 後半の展開が、軽やかでした。 最初の一行はやや説明的。 思い切った省略により、 辞書から蝶が幻想的に動き出すのでは? この一行をこのように書きたい気持ちは、 わたし自身がよくやりますので、 とてもわかりましたw 最初の衝動で書いた作品はそれも作品として残し、 もう一編書くつもりで推敲作を、と、 自作を見直してみたくなりました。

0
岩垣弥生
(2018-12-04)

fiorinaさま 読んでくださりありがとうございます。 最初の一行は迷いました。 「英和辞典の単語に目薬をこぼすと アルファベットから蝶が生まれた(誕生した)」くらいにしようかとも思ったのですが、単なるレトリックと受け取られるかもしれず、次の行から「あれっ、実際蝶は存在するの?もう飛んでるの?」という齟齬が生じるかもしれないと懸念し、こまかい描写をいれたのですが、全体のトーンからするとやや説明的なのは否めませんね。大胆な省略の方が良かったかもしれません。 一応推敲はするのですが、自分一人で推敲しても正しい方向に向かうとは限らないので、この状態で投稿しました。 なので率直な意見はとてもありがたいです。 コメント、アドバイスくださり本当に感謝です。

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環希 帆乃未
(2018-12-04)

>開いた英和辞典のページに目薬一滴こぼすと アルファベットが宙に浮かんで変形し 一匹の蝶の形になった 一行目が有るからこそ、続く部分がより具体的に成ります。もしも、他の言葉だったなら私が素通りしていた可能性もあります(そう言いながら他者様の作品を何度も読んでいます)そうですね。琥珀色の蝶が題名ですが、詩の中に蝶が居ますよね。題が他でも充分伝わります。何故伝わるかと言えば、一行目が役目を果しています。一行目があるから、他の行が死んでません。題としては日本語では無く、英和辞典が出てくるので、英語でも良いと私は思います。蝶を食べるという最後までの流れに違和感が無いので、良いのは良いです。欲を言えば、もっと作者様の作品を食べたいですね。言葉が少ないから余計に腹ペコです。美味しければ美味しいほど食べたくなりますよね?なので、食べたいです。

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渡辺八畳
(2018-12-05)

詩文がちゃんと映像を結んでいるし、しかし映像化はできない詩ならではの像を描いている。こういうのを私は「超映像」と呼んでいるが、これはまさにそれ。

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永峰半奈
(2018-12-05)

美しい情景ですね。自分の頭の中でも映像化はできないものの、確かに美しい情景だとわかります。 個人的にはもう少し改行があったほうがこの作品を味わいやすいかなと思います。きらきらとした言葉が続くので、話が変わるあたりを改行すると、より前半の映像美が際立つと思いました。 目薬というモチーフがいいなと思いました。雫の形が蜘蛛の目のようでもありますし、充血した白眼の血管と蜘蛛の巣が呼応するようにも思えます。

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岩垣弥生
(2018-12-05)

つきみさま 読んでくださりありがとうございます。 確かに「琥珀色の蝶」がタイトルである必然性はないですね。英語のタイトルはまったく考えておらず目から鱗です。内容からすると「metamorphose 」とかどうですかね。あまり英語に自信はありませんが。もっと作品を食べたいとのこと、すごく励みになります。作品によってまったく作風が違うのでお口にあうかどうかわかりませんが。 コメント、アドバイスくださり本当に感謝です。

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岩垣弥生
(2018-12-05)

渡辺八畳さま 読んでくださりありがとうございます。 容易に映像化できる作品はわざわざ詩という形で表現する必要はないと思います。なので「超映像」という言葉は非常に嬉しいです。 コメントくださり本当に感謝です。

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岩垣弥生
(2018-12-05)

永峰半奈さま 読んでくださりありがとうございます。 美しい情景との言葉、非常に恐縮です。 普段は割とすぐに改行してしまうのですが、本作ではあえてあまり改行しませんでした。もっと改行した方が良いとの意見を賜り、改行するならどこかなぁと考えると、なかなか悩ましいものがあります。 コメント、アドバイスくださり本当に感謝です。

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stereotype2085
(2018-12-06)

だけど僕は蜘蛛だったのでの締めはちょい残酷すぎて、というか酷薄すぎてどうかという印象を持ちましたが(それゆえに蝶の美しさに酔っていた読者の感情がバッサリ切られる感がある)それ以上に英和辞典から出てきた蝶の描写が美しく、イメージとしても鮮烈です。はっきりと脳内に再生することが出来ました。本当に綺麗で美しい詩だったと思います。だからこそ締めががが。蝶が英和辞典からなぜ生まれて、何処へ行き、自由になるかを描いた方が良かったかもしれません。読者としての期待感込みの感想ですが。

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岩垣弥生
(2018-12-07)

沙一さま 読んでくださりありがとうございます。 少ない言葉からイメージを広げてくださったようで、とても嬉しいです。沙一さまの感想の方が本作より豊かで美しいです。 改行の仕方がよいとのこと、正直ほっとしました。 コメントくださり本当に感謝です。

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岩垣弥生
(2018-12-07)

stereotype 2085さま 読んでくださりありがとうございます。 最後に蝶を食べるのは「神殺しの神話」(というと大袈裟ですが)そして「生きることの残酷さ」を表現したかったのです。 しかし、蝶を希望の象徴として光に向かっていくエンディングもありかもしれません。 ショートショートの方法論からもこの締め方しかないと思いこんでいました。 コメントくださり本当に感謝です。

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岩垣弥生
(2018-12-08)

galapaさま 読んでくださりありがとうございます。 そうですね。わたしの作品が古い館を連想するのに比べると、現代的な舞台を思わせます。 ドロップスから生まれた色とりどりで甘い薫りの蝶が飛び交うイメージですね。 「てふてふ」「舞い舞い」の言葉のリズムが良いと思いました。 素敵な返詩ありがとうございます。

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岩垣弥生
(2018-12-08)

花緒さま 読んでくださりありがとうございます。 散文のわかりやすさと詩文ならではの味わいが共存している、と言っていただきとても嬉しいと同時に恐縮です。 散文も詩文もまだまだ勉強中なのでもっと精進していきたいです。 コメントくださり本当に感謝です。

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