僕という名の私の人格は
もう捨てられてしまい
アタシというあなたに
告げておきたい事が
確かに有った様な
気がするのだが
眉間からの雫が落ちて行く間に
全て失念してしまった
緑色の音楽が好きなんです
白い化石を叩いて響かせる音
砂粒の涙が溢れて時が溜まってゆく
いのちそのものは
彼我を超えて全て混濁
そろそろ大穴へと流れて行く
カーテンを閉めて下さい眩しいのです
光の縁をなぞっているのです
夢の中の私よ
私の中の僕よ
アタシのキミよ
僕自身の君よ
その様な者たちは
極北の家族の一員になりました
光の縁に触れています
カーテンを閉めて下さい眩しいのです
空も海も大地も無くていいよ
温かい涙が流れていればいいよ
視界が薄らぼやけていく
そこら中の光の縁を触っている
どうかカーテンを閉めて下さい
身の内を駆け抜ける
紅く寂しい曼珠沙華の
放光が眩しいのです
作品データ
コメント数 : 5
P V 数 : 645.5
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2025-11-18
コメント日時 2025-12-04
#現代詩
#縦書き
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
閲覧指数:645.5
2025/12/05 20時18分06秒現在
※ポイントを入れるにはログインが必要です
※自作品にはポイントを入れられません。
おはようございます。 >>緑色の音楽が好きなんです 緑色の音楽、というワードが非常に印象的。 それはのちに、 >>光の縁をなぞっているのです とつづきますが、光の緑、もまた印象的で、僕はこの作品では 「緑色」の扱い方に美しさを感じます。 >>砂粒の涙が溢れて時が溜まってゆく これは僕は砂時計を思い浮かべましたが、序盤の連で「眉間からの雫」とあるためそことも繋がっているような……。
0お読み下さって、また、ご丁寧な感想頂きありがとうございます。お返事遅くなり、すみません。 言葉に未だ成らざる手がかりを探りつつ書いていきますと、何か絵画的になっていきました。その辺りを汲んで下さった感想を、感謝しております。
1自己の境界が、複数の「わたし」が涙と光の中に溶けて混ざり合う感覚が美しい。 静かに余韻がこころに染みます。
0私の中の僕よ アタシのキミよ 僕自身の君よ 成仏してクレメンス
0すごい世界
0