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灰の視野
プリンターの音と 蟬の音と 僕の爪の掠れる音が 誰のものでもなく騒つく 地球は夜を見せびらかし 僕は寂しさを見せびらかし ただ操られている馬のように そこにある穴を探す あの日、彼らは 知らないことを恥じるように そのがさつさを閉じこめていたね ブロックの隙間から手をさしだす それを拒む若すぎる老人 雨の中からただよい続ける 見つめる者を見つめる者の容姿 曇の中でいつまでも叫び続ける 恐怖のこころ 蟬の音がなくなった事に気づいた そこにあった蒸し暑さがなくなった事に気づいた なのに僕は自分のことをまだ何も気づいてないかもしれない いやきっと気づいてない
灰の視野 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1042.2
お気に入り数: 0
投票数 : 3
ポイント数 : 0
作成日時 2023-10-08
コメント日時 2023-10-13
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


こんばんわ。 同級生の名前に似ているな、と思い、つい拝見しました。 とても、さびしくて、なんて美しいのだろうと、メガネが落ちました。 ありがとうございます。
1いい題名ですね。そしてこの題名で書くことができるすべてを書けているように感じました。 >雨の中からただよい続ける >見つめる者を見つめる者の容姿 この箇所は僕にとってはこの詩の絶頂でした。
1鯖詰さん、嬉しかったです。 yaruさん、自信になりました。 ありがとうございます。
0この作品も何度か通読しているんですけれど、何かザワザワする感覚があります。 その最終連にかけて、何か自分もしはじめなければいけないんじゃないか といった焦燥感が出てきて、煽られる。素晴らしいと思います。
1田中さんへ、自分の中のもやもやはあらゆることをやりまくりで解消するみたいに思ってました。 ありがとうございます。
1「それを拒む若すぎる老人」 こんな詩行にハッとします。気付いて居ないと言う確信。確信のはかなさをこの詩は知っているように思えました。
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