ト音の休日

友よ汽笛を描いた時雨れて違えた法面にさらに時雨れた羊歯の睡魔を政変へと、伏せ　　　　　　　　　這い進む　銃声　　　銃声　恋人だと言ったのは女中の間違い　「音階」がさらに登り詰めウィールルルルルルル古い橋の欄干で斜陽の折れる音がして言い争っているもしくは慰め合っている　カーナビの画面を天道が横切るかつては兄弟だったもの直に触れ合うこれは重要なことだよ、と病気だったかなりの長い間　また銃声　　　今度は合唱のようだファーアルルルルルルル生存者を探すヘリコプターから第四楽章がばら撒かれ（一斉に）降りられる場所を探している友よ濡らした顔に上からより繊細なトーンが貼られいつから枯れた源泉の　　　　　　　　　犬歯に　　　　　　　　　　　推力　構わず線を描き足す　　　　　　　　薄墨よ　　　　　　　　まるで薄墨神に似た方の道を選んだそうしましょうと吊り上げたピアノに幼女がしがみついている既に輪郭だけになったその

ト音の休日　ポイントセクション

作品データ

コメント数　： 3
Ｐ　Ｖ　数　： 1268.9
お気に入り数： 0
投票数　　　： 1
ポイント数　： 23

作成日時 2022-06-14
コメント日時 2022-06-18

#現代詩 #縦書き

項目	全期間(2025/12/06現在)	投稿後10日間
叙情性	7	7
前衛性	1	1
可読性	2	2
エンタメ	2	2
技巧	6	6
音韻	4	4
構成	1	1
総合ポイント	23	23

閲覧指数：1268.9
2025/12/06 01時38分05秒現在
	平均値	中央値
叙情性	2.3	2
前衛性	0.3	0
可読性	0.7	0
エンタメ	0.7	0
技巧	2	1
音韻	1.3	1
構成	0.3	0
総合	7.7	9

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作品に書かれた推薦文

ト音の休日　コメントセクション

コメント数（3）

羽田恭

作品へ

(2022-06-16)

どの紛争、戦争を想定するかでイメージが変わっていきます。それだけ完成度の高い作品なのではないでしょうか。もはや音楽や合唱になってしまった銃声が鳴りやむ事を祈りつつ、評価したいです。

妻咲邦香

さんへ

(2022-06-18)

おそらく年配だと思います、それなりに。年配らしさは何処かに匂わせたいと思ってまして。筋書きや辻褄を追うのではなくイメージの移り変わりを楽しんでいただけたらと思って書きました。言葉の美しさは全く自信がありません。でも書いて良かったと思っています。ありがとうございます。

妻咲邦香

羽田恭さんへ

(2022-06-18)

具体的な戦争や現実の事件などはイメージしていません。何処かの世界にあったかもしれない出来事だと思っていただけたら。完成度は高くないと言いますか、不足している部分や空間は読まれる方が自由に補完していただければ幸いです。ぜひ貴方の心で銃声を止めてみてください。ありがとうございました。