トーマス・バッハ会長 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

エセ詩人

いでよ、エセ詩人!

コトダマ とはよく言ったものだ。 ハキダセ と 男は言う。 おまえは誰だ? わたしは何者だ?   

湯煙

硬派な作品

萩原朔太郎や中原中也のエッセンスを感じます。

千治

体験記『呆気ない宣告』

それはあなたの現実かもしれない。

大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

ほば

世界は自由だ━不死━

わかるということ

あなたにとっては何が、その理解が起きるピースになるだろうか?

ほば

ふたつの鐘がなるころは

鐘は明くる日に鳴る! いつでもそうだ!

運営在任中に出会った多くの作品の中のベスト。決して忘れない。

yasu.na

良い

シンプルに好き

あっす

パパの日曜日

パパの日曜日

いい

明林

終着点

生きる、その先に死地はない!

美しくさわやか、そして深い意味が込められたシーン、均衡の取れた心情と思想、強い意志で最終連へと迫る引き締まった展開、我が胸にこの詩文を抱いて!

yasu.na

九月の終わりを生きる

呼び覚ます声

夏の名残の暑さが去ろうとする頃、九月の終わりになると必ずこの作品のことを思い出す。

afterglow

こっちにおいで

たれかある

たそがれに たれかある さくらのかおりがする

るる

詩人の生きざま

言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

羽田恭

喘息の少年の世界

酔おう。この言葉に。

正直意味は判然としない。 だが、じんわりあぶり出される情景は、良い! 言葉に酔おう!

羽田恭

誰かがドアをノックしたから

久しぶりにビーレビ来たんだけどさ

この作品、私はとても良いと思うんだけど、まさかの無反応で勿体ない。文にスピードとパワーがある。押してくる感じが良いね。そしてコミカル。面白いってそうそう出来ないじゃん。この画面見てるおまえとか、そこんとこ足りないから読んどけ。

カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

これ大好き♡

読み込むと味が出ます。素晴らしいと思います。

きょこち(久遠恭子)

輝き

海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

アオゾラの約束

憧れ

こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

きょこち(久遠恭子)

紫の香り

少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

暖かくて、心から感謝申し上げます。 この詩は誰にでも開かれています。読んでいるあなたにも、ほら、あなたにも、 そうして、私自身にも。 素晴らしいと思います。 ありがとうございます。みんなに読んでもらいたいです。

きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

永訣の詩

あなたが出発していく 光あれ

羽田恭

あなたには「十月」が足りていますか?

もし、あなたが「今年は、十月が足りてない」と お感じでしたら、それは『十月の質』が原因です。 詩の中に身を置くことで『短時間で十分な十月』を得ることができます。この十月の主成分は、百パーセント自然由

るる

だれのせいですか

どんな身体でも

どんな自分であっても愛してくれるか、抱きしめてくれるか、生きてくれるか SNSできらきらした自分だけを見せてそんな見た目や上辺で物事を判断しやすいこんな世の中だからこそ響くものがありました。例えばの例も斬新でとても魅力的です。

sorano

衝撃を受けました

ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

二酸化窒素

ずっと待っていた

渇いた心を満たす雨に満たされていく

afterglow



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トーマス・バッハ会長    

どこから来たのかも わからないし この先どこへ行くのかも わからないけど 生け捕りされたマッコウクジラの様に 空の上に ちょっとあがってみる 家のソファーで 子猫を抱いて 憎悪のつまった テレビをみる 夏の雨が 湯だった鍋の底みたいに オリンピックをうつす 世界を 置いてきぼりにする 方法を考えてみよっか トーマス・バッハ会長の 気色ばんだ目が メガネの底で 笑う 彼は 100メートルを みていた その距離に 完璧な静けさと 暴力を与え 現出させた 非立体からユークリッドの互除法による 膜状の被写体は 非実在的な空隙を 両義的なイデアで支配し… 思うに 物語の構造分析は とても危険だ 何故なら なでしこジャパンの 同点ゴールは 右足で弾かれた岩渕真奈の 運ばれていく 垂直のトランジットであり 或いは あたしではない 誰かを探すための 社会実験なのであり 故にぼくらの聖域は 始まりも 終わりも ともなわない物語へとかわり 生成された1群の運動体を オリンピックと名付け その名付け親を仮に トーマス・バッハと呼んだ


トーマス・バッハ会長 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 12
P V 数 : 1502.8
お気に入り数: 2
投票数   : 0
ポイント数 : 34

作成日時 2021-07-22
コメント日時 2021-08-25
#現代詩
項目全期間(2024/04/19現在)投稿後10日間
叙情性33
前衛性72
可読性52
エンタメ22
技巧73
音韻22
構成82
総合ポイント3416
 平均値  中央値 
叙情性11
前衛性2.32
可読性1.72
 エンタメ0.70
技巧2.32
音韻0.70
構成2.72
総合11.314
閲覧指数:1502.8
2024/04/19 17時17分18秒現在
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    作品に書かれた推薦文

トーマス・バッハ会長 コメントセクション

コメント数(12)
村田麻衣子
作品へ
(2021-07-22)

すごくいいと思いました。 知とのバランス感覚が絶妙で、こんなふうに書けたらいいなあといつも憧れます。あんまりそう思うことってなくていつもちょっと読んだりするのも絵も写真も映画も、作られたもの対してちょっとだけ疑っちゃうですけれど全投入して読んでいいな思える。 信頼してしまう書き手です。これからも応援しています。

1
尾田 和彦
作品へ
(2021-07-22)

村田さん。表現するってことは(詩は表現ではないって主張もありますが)どうしても自己言及的な部分があり。ポエムは自画像を晒すような要素もある。『現代詩』という概念で考えていくなら、その自画像を、もっとメタ認知的に取り扱い。あるいは映画監督のようにカメラで状況を含めた自画像を、創作的なストーリーの中で語ってゆくとか。伝え方の工夫、ということが成されている筈で。それが結局。嘘っぽくなっていく、というジレンマも抱えつつ進んでいくわけだと思うんですが。まあ、これだけネットの中に自画像たちが横溢すると、作品を書くこと自体に躊躇が生まれるか、自分の内側を研ぎ澄ませる時間の方が、どうしても長くなってしまうわけで…。ぼくも村田さんの作品、創作活動にはいつも注意しています。こちらの油断を、ついてきますからねえ。(笑)

2
TBS-teleVISION
作品へ
(2021-07-22)

いいですね。 着眼点も構築も好きです。 特に、 >何故なら の連のスピード感、すごく好きです。 知らなくても風景が浮かびます。 ただ、もっともっと長く読んでいたくなりました。

1
鱗子(揶白)
作品へ
(2021-07-22)

バブリシャスガム、の長いレシートのやうな物を私は噛みて、 目をるぶり、瞑り、死の最強(こどく)を手に覚えている。 人もおる。 「額」が無く、と「無題」の心細い、この姿。 意地悪をしたかような、僕は、あなたのうたで うわわわと、泣きましたよ。 三ちょちょの、トス。憎しくないんですよ。薄暗い世界も。

1
尾田 和彦
作品へ
(2021-07-22)

◆TO-Yさん。ポエジーていうのは、そうそう簡単に掴まえることのできない現象だと思うんです。だから、詩を書いたり、読んだりする時間は、貴重なものだと思うんです。それは、本来、自分が得たものでも、誰か他のひとが書いたものでも、本来、構わない筈のものだと思うのです。若い頃は、街を歩いていても、詩的なものがどこかにないか、ずっと探していた気がします。詩は苦痛を、和らげてくれるんですね。痛みを持って読まないと、見えてこない筈のものだと思うんです。 ◆てんま鱗子さん。詩を書いている時だけ、現実の痛みや不安から、自分を遠ざけていてくれる、そう思っていた時期が、ぼくにはありました。中年の域に入っても、そうした心持は何一つ変わりませんが。苦痛や不安から、逃れ得る術はいろいろ身についたような気がします。だけど、根本的なカルマのような歯車から、どうも人間は逃れることはできないようです。 「死」や「孤独」、「憎しみ」「絶望」といったものも、どうやらポエジーの源泉ではないかと思うんです。だからぼくは鱗子さんのような感覚も、大事にするべきものだと思います。どだい、全てを明るみに引きずり出すことは不可能だし、またそうするべきものでも、ないと思うからです。

1
エイクピア
作品へ
(2021-07-26)

知的抑制があると思いました。時事的な話題オリンピック。むしろ具体的すぎるなでしこジャパンなどに対する言及。トーマスバッハ会長の登場は言うまでもないのですが、オリンピックはグローブ=地球である見たいな主張が根底にあるように思えました。知的抑制が却って知的奔放を招いているが如き、詩語の奔流の抑制なのかもしれません。

0
アンチアスファルトマン
作品へ
(2021-07-27)

実在の人物の名前をタイトルに冠する勇気、そして実際に詩情を実現させている点がすごいなと感じました。自分だったら現実の物事を詩に落とし込むことは滅多にないし、しようともあまり思わないので、興味深いです。 「夏の雨が/湯だった鍋の底」ここはさっと読んだだけで蒸気がもうもうと立ち込めるような感覚を覚えました、よく読むとそうは書いていないのですが……夏、湯、鍋あたりからの連想でしょうか。 後半に言葉の硬さが一気に増すのが唐突に感じましたが、「思うに/物語の構造分析は/とても危険だ」で中和された感覚もあるので、何かもっとスムーズに繋げる手もあるのかもしれません。大変参考になりました。 (それから、すみません、本サイトに参加したばかりでポイントをキャンセルできないと知らず、深く考えずに押してしまいました。全パラメータ2になっています…ご迷惑をお掛けしました)

0
尾田 和彦
さんへ
(2021-07-29)

どなたか存じあげませんが、コメントありがとうございます。 「ブンゴク」に主に書いていた頃は、20代の後半から30代にかけてのことだから10年以上も前のことです。作風もかわってよさそうな気がしますが、あんまりかわらんナ、と。ですが、ぼくはその間に、建材メーカーの営業から牧場で牛飼いの仕事へ転職したり、京都から宮崎へ引っ越ししたりと、まあ、転がり落ちるような変転があり、そうとうな経験の積み上げあった、と自分では思っていて、「魂」の性質それ自体がかわってしまったのではないかと思うほど。【詩=魂】は、嘘のつきようもないものだと、ぼくは思っていて、これからも詩は書くつもりですから、たぶん、そのへんの変化は、書く作品の中に、必ずあらわれてくると思っています。

0
尾田 和彦
アンチアスファルトマンさんへ
(2021-07-29)

もともと自分の書くものは、写真のスナップショットや絵のスケッチのようなもので、描写におもきをおいたものだったように思います。知や情に抑制的である、ということは、詩の場合、読者を作品世界へ引き込む一つのテクニックではないかと思います。時事的な事柄をモチーフとして取り扱う、ということは、この現代において詩を書くとき、書き手の人間としての力量を試されるとと同時に、同時代人、としての呼びかけ、でもあると思うんです。何を書くのか?ということ(モチーフ選び)は詩の出来栄え云々の前に、最初に大事なことですからね。できるだけそこらへんは、意味の大きな事柄に挑みたい気がします。

0
尾田 和彦
アンチアスファルトマンさんへ
(2021-07-29)

すいません。上の返信がエイクピアさん宛てのコメントです。 で、こちらがアンチアスファルトマンさんへの返信コメントです。 「自分だったら現実の物事を詩に落とし込むことは滅多にないし、しようともあまり思わないので、興味深い」 大体、自分の身辺で起こった事柄が、モチーフの発端になっているのでは、ないでしょうか。そこへ社会という、自分を取り巻く環境のほうへ触手を伸ばしていくと、今ならオリンピックという題材が自己と繋がりやすいところだと思います。モチーフに強度がないと、作品自体の説得力が生まれませんし、かといって、モチーフを生のまま調理もせずに出すのは、それはあまり詩のカテゴリーで呼びたくないものになってしまいます。なので、その辺の兼ね合いを探ることから、詩は作られていくんだと思いますが。その辺り、創作術、という秘匿されがちな部分に、スポットを当てていくのも、話題として面白いのかもしれません。

1
しょう子
しょう子
作品へ
(2021-08-25)

こんばんは。 昔話ですが、ミドリさんのお名前で活動されていた時にファンでした。 久々に懐かしくなり文学極道に立ち寄り、ここに辿り着きました。 また恋人の登場するアンニョイな雰囲気の詩を拝見してみたいです。 突然失礼しましたm(__)m

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まさ
まさ
作品へ
(2021-08-25)

はじめ読んだときは、 なにがなんやらさっぱりわからなかったのですが、 2回、3回と読んでいくうちに、 その硬質な言葉づかいや、多角的な視点による構成から、 なんだかまるで、 オリンピックやオリンピックの記憶、 オリンピックをを取り巻くメディアや環境などを、 六十四面体の水晶にパッケージして、 反射したり歪んだりしながら美しくにぶく光るそれを、 いろいろな角度から眺めているような気持ちになりました。

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