フィラデルフィアの夜に XⅦ - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

わたしがいのることは

とても重い

みんな経験したことがあるであろう、とても重い"ちょっと"が詰まっている。

錠9

生きる

声なき声を拾いたいと思ったことはあるか

わたしは、ある。 あなたの胸を叩き 何故なのかと問いただしたい そう呼び止められた時 わたしは何と答えられるだろうか。 静かにだが確かにこの詩からは 張りつめた足音が聴こえる

ぼんじゅーる

天皇陛下万歳

知的破産者及び愚昧界の金字塔

平成天皇と存命中に呼び不敬を極め、大正・令和を外す選別賛美。明治から平成まで乱暴に万歳する時代錯誤と挑発精神が光る奇作。

大人用おむつの中で

好きです。

切れのいい、知性あふれる現代詩だと思いました。

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。

硬派な作品

萩原朔太郎や中原中也のエッセンスを感じます。

千治

体験記『呆気ない宣告』

それはあなたの現実かもしれない。

大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

ほば

世界は自由だ━不死━

わかるということ

あなたにとっては何が、その理解が起きるピースになるだろうか?

ほば

ふたつの鐘がなるころは

鐘は明くる日に鳴る! いつでもそうだ!

運営在任中に出会った多くの作品の中のベスト。決して忘れない。

yasu.na

良い

シンプルに好き

あっす

パパの日曜日

パパの日曜日

いい

明林

終着点

生きる、その先に死地はない!

美しくさわやか、そして深い意味が込められたシーン、均衡の取れた心情と思想、強い意志で最終連へと迫る引き締まった展開、我が胸にこの詩文を抱いて!

yasu.na

九月の終わりを生きる

呼び覚ます声

夏の名残の暑さが去ろうとする頃、九月の終わりになると必ずこの作品のことを思い出す。

afterglow

こっちにおいで

たれかある

たそがれに たれかある さくらのかおりがする

るる

詩人の生きざま

言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

羽田恭

喘息の少年の世界

酔おう。この言葉に。

正直意味は判然としない。 だが、じんわりあぶり出される情景は、良い! 言葉に酔おう!

羽田恭

誰かがドアをノックしたから

久しぶりにビーレビ来たんだけどさ

この作品、私はとても良いと思うんだけど、まさかの無反応で勿体ない。文にスピードとパワーがある。押してくる感じが良いね。そしてコミカル。面白いってそうそう出来ないじゃん。この画面見てるおまえとか、そこんとこ足りないから読んどけ。

カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

これ大好き♡

読み込むと味が出ます。素晴らしいと思います。

きょこち(久遠恭子)

輝き

海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

アオゾラの約束

憧れ

こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

きょこち(久遠恭子)

紫の香り

少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

暖かくて、心から感謝申し上げます。 この詩は誰にでも開かれています。読んでいるあなたにも、ほら、あなたにも、 そうして、私自身にも。 素晴らしいと思います。 ありがとうございます。みんなに読んでもらいたいです。

きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)



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フィラデルフィアの夜に XⅦ    

 フィラデルフィアの夜に、処刑が始まります。 人気のない山奥の一角で車のライトに照らされて、一人の男が縛られ、目隠しをされ、膝まづいています。 取り囲むのは、男たち。 恐ろし気な空気を纏い、重い銃をそれぞれ身につけている。  行われるのは、処刑。 裏切ったという、男へ死を与える事。 信頼を得ていたこの男、取り囲む男たちの金を奪い、使い込んだ。 孤児院や病院へ、慈善のために。  その後、不思議な程大人しく捕まり、一言もしゃべらないまま、森の中で死が与えられる。  銃弾。銃声。 後頭部へ、一撃。  噴き出してくる。 本来なら血液が。 代わりに、針金が噴き出してくる。 決壊したかのように、尋常じゃない量が。  慌てふためく男たち。 数多くの死と恐怖を、人々に与えてきた凶悪な心の持ち主たちが、悲鳴を上げる。  噴出する針金は、宙を舞い、地面を這い、男たちの足元を暴れ、草木を打撃する。 次々に火を吹く男たちの銃器もそれを抑える事ができないまま。 針金が、この空間を支配した。  処刑された男にも銃弾が浴びせられるも、針金が出続け、ようやく終わりました。 男たちがほっとする間もなく、また針金が動き始めます。 この空間にまき散らされた針金が、今度は一か所に集まり始めました。  男たちは足を取られ、転びながらなんとかその流れに巻き込まれないよう耐え、見ました。 針金が人の形を作り出しているのを。 針金はライトの光を反射させる、黒光りした物でした。 それに、段々と色が彩られ生きている人間のようになります。 体はなまめかしい肌へ。頭は艶やかな髪へ。  針金は清らな女へ、変貌しました。 出現した女は、処刑された男を愛しそうに抱きしめ、地面に残る針金に足を踏み入れます。 すると、落とし穴へ落ちたかのように、消えていきました。  処刑された男も、針金から作り出された女も、消えました。  男たちはすぐに、消えた男と女がいた場所へ走る。 ただそこには針金が一抱えほど広がるばかり。 男たちの一人が蹴った小石がその地面に広がる針金の中へ入りました。 小石は、水音と共に消え、見えなくなる。  男たちは何もできず、見守るばかり。 広がっていた針金は次第に狭くなっていき、日が上がるころ、跡形もなくなりました。  全ては夢だったのかと男たちは言い合います。 でも、男たちがため込んだ金がなくなっていたことだけは事実でした。


フィラデルフィアの夜に XⅦ ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 4
P V 数 : 1562.7
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 4

作成日時 2020-10-03
コメント日時 2020-10-04
#現代詩
項目全期間(2025/12/05現在)投稿後10日間
叙情性11
前衛性11
可読性11
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成11
総合ポイント44
 平均値  中央値 
叙情性11
前衛性11
可読性11
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成11
総合44
閲覧指数:1562.7
2025/12/05 22時20分18秒現在
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    作品に書かれた推薦文

フィラデルフィアの夜に XⅦ コメントセクション

コメント数(4)
ryinx
作品へ
(2020-10-04)

言葉に不思議な柔らかさを感じます。夜の淡い、夢の中の光景のようです。 文章のなかにひとつの世界があるかのようです。

0
エイクピア
作品へ
(2020-10-04)

丁寧な表現が好もしいです。針金がキーワードでしょうか。ジャコメッティなどを想起しました。

0
羽田恭
ryinxさんへ
(2020-10-04)

悪夢的と言われたりするシリーズなのですが、この話に関しては割と淡い夢のようではありますね。 実は以前書いた作品をフィラデルフィアシリーズにリメイクしたものだったのが影響しているかもしれませんが。 >文章のなかにひとつの世界があるかのようです。 素晴らしい評価ありがとうございます!

1
羽田恭
エイクピアさんへ
(2020-10-04)

針金にまつわる連作となっております。 発想の元は、フィラデルフィア・ワイヤーマンと仮に呼ばれている人物の作品群です。 ビーレビューに投稿したのもいつの間にか17作品にもなってしまいました。 ジャコメッティを調べてみたら、思った以上にイメージにあってますね。 この人も興味深い。 よかったらどうぞ。ここにこのシリーズが集まっています。 https://ncode.syosetu.com/n5588fv/

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