白い迷い家/黒い夢。 (詩のように書いた小説のそれっぽい詩?) - B-REVIEW
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きょこち(久遠恭子)

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白い迷い家/黒い夢。 (詩のように書いた小説のそれっぽい詩?)    

 古びた鉄扉を押し開ける度、後悔の念に胸が締め付けられるんだ。  ここにしかない雰囲気を乱してしまうもったいなさと、変質させてしまうかもしれないという恐怖を感じてしまうから。  空気を動かすだけならいいけど、乱すたび、館がホロホロ崩れていって、いつか、そっと、消え失せそう。  馬鹿な考えだと思う?  そうかな。  できるだけそっと開けた、つもり。  それでも、白黒の夢に出てきた雲の、幾何学模様が彫られた鉄扉は、重たくギィと時代錯誤な声で鳴く。  外の空気と混ぜたくなくて、僕は急いで扉を閉めた。  時間さえ封じ込めちゃう二人の密室。  これで、館の一部に溶け込めるのかな?  同種と認めてもらえるのかな?  どんな意味も与えられない涙が一つ、零れて落ちた。  彼女が生み出す空気、雰囲気、不可視の気配は、時の流れを感じさせない幻想めいた非現実感を持っているのに、触れてしまえば音を立てて砕けるだろうと不安になるほど、危うく確かな形を持っている。  無垢。  幻想を思わせて、酷く儚い。  霧久。  霧が晴れてしまうまで続く、夢のような永遠。  彼女は確実に形を持っていた。  有形であることが、僕はなにより恐ろしいんだ。  彼女に関わるもの全てを絶対に失いたくない。  壊したくない。  馬鹿な考えだと思う?  そうかな。  扉と一緒に揺れた空気が、再び無音で降り積もるのを、息を潜めて待っていた。  ステンドグラスの小さな窓から差し込む光が、石の柱を、床を、照らしてる。  天井までが吹き抜けの、高くて広い部屋だった。  壁を埋める本棚は、びっしり本で埋まってる。  閉ざされている事実さえ忘れてしまう開放感が、僕らの距離を決めていたんだ。      僕の立っている扉の前から、彼女の座るテーブルまでは、だいぶ離れているけれど、制止した空気の中では、彼女の淡い吐息まで聞こえそう。  程よく温められた室内。肌を包む愛しい温度、嬉しい気持ちを感じながら、僕は彼女の元へと向かった。 「遅かったね」  手元で広げた本の上に、彼女はポトリと一言落とした。  ほんの僅かに、乾いた紙の音が立つ。 「ごめん。学校が終わってからまっすぐ来たんだけど」  空色の瞳がこっちを向いた。  なぜ謝るの?   そう言ったんだと受け取った。  うん、怒っていないのはわかってる。  なんとなく、だよ。 「何を読んでいたの?」 「マンガ」  彼女の向かいに座っても、読んでる本の名前を知ることは、叶わない。紙で折られたブックカバーが、僕の邪魔をしてくるからだ。  この部屋を囲む無数の本棚。その一角に、こうしてカバーの掛けられた本の並ぶ棚がある。  カバーの理由は、僕に読まれないように。  僕が読んだら消えちゃうらしい。本そのものの存在が。  嘘かほんとか知らないけれど、僕はそれを確かめたことは未だなかった。確かめるつもりも全くないし。  万が一、一頁でも消えてしまえば、円い空色、彼女の瞳が悲しみに揺れてしまう。  それを考えるだけで、僕の心は切なくなるんだ。 「それも、僕が未来で描くマンガ?」 「そう」  ページは少しの間を置いて、めくられていく。  カバーで覆われている本は、みんな僕が描くマンガだそう。  今まで描いたマンガじゃ無くて、未来で描く予定のマンガ。 「それはどんな話なのかな?」 「詳しくは言えないよ。教えたらきっと書かなくなるし」 「そんな事ないと思うよ? それをヒントに描けばいいんだから」 「二番煎じを描いたところで、君の香りも色も出てくれない。元が自分の作品だとしても、さ。  大まかに言うと、そうだね、ジャンルは恋愛かな。町の発展に尽くす青年を巡り、新興企業の社長令嬢と、幼なじみだった町の有力者の娘とが、政略結婚を求めに来るマンガ」 「……僕がそんなのを描くの?」 「筆に勢いや荒々しさがないし、若いうちの作品じゃないね。中年期かな、多分」 「そんなに先まで描いてるんだね、僕。でも、そんなに教えてくれたら、ほとんど聞いたのと一緒な気も……」 「そうかな。舞台は宇宙、宙間戦争が大きなウェイトを占めてる。これを聞いただけじゃ描けっこないよ」  短めのまっすぐな黒髪は、いつだって楽しみを見つけたがるちょっとSっ気を含んだ釣り目に、よく似合ってた。  ボーイッシュな容姿の彼女。  文字のお化けの小説よりも、視覚を刺激してくれるマンガの方が好きみたい。 「君のマンガは面白いんだ。  変わり続ける現実世界を忘れたかのような気分に浸れる。  不変でありながら常にどこかでバランスを崩してしまう不穏な世界観。その世界が歩む未来は、不確かでも、必ず幸せに収束していく話」  僕が読んだり書いたことのあるマンガは、見ても構わないらしい。知らない本を読んでしまえば存在確率が揺れてしまい、存在ごと消えてしまうのだそう。 「ちょっとだけ見せて?」 「だめだめ。もったいない」  彼女は笑う。  小さなえくぼを作った顔で。  何もしないから、時間がこぼれ落ちていかない。  満たされてるから、欲しがらない。 「君は神話が好きなのかい?」 「どうだろう。好きってほどじゃないかも」 「はっきりしないね。好きということにしておきなよ」 「じゃあ、それで。神話がマンガに出てくるの?」 「ふふ、どうかな?」  やっぱり教えてくれないみたい。 「どんな罪を犯したのかは知らないけれど、自分から話しかけることはできない罰を受けた妖精がいるらしいよ」 「妖精のエコー。こだまの事かな」 「もし、仮に。君の好きになった人が……ああ、仮の話だよ。その人が、君の言ったことを繰り返すことしかできなくなったら。君は彼女にどんな言葉を掛けたいかな?」  悪戯好きな黒い瞳が、僕の心をノックする。引きこもったまま、本人さえ知らない何かを引き出そうとするかのように。  彼女は次の本を手に取った。  面白いのかどうなのか。難しそうな表情で、マンガの頁を繰っていく。  彼女と居る間だけ、誰も僕を追って来られない。大人も、役割も、時間さえ。  納得のいく答えにたどり着くまで考えるんだ。 「僕の……」 「うん?」 「僕の名前を彼女の名前と、同じ名前にしてしまおう。お互い呼び合えるように」  彼女は、はっと顔を上げた。珍しく全身で驚いてる。 「変なこと、言っちゃった?」 「ううん、思いがけない答えだよ。ボクも読んだことのない答え。ああ、面白いね、やっぱり」  あはは、と声を出して喜ぶ彼女は、何だかとても新鮮だった。  こんな笑顔も見られるのなら、もっと色々描いてみようと思えてくるんだ。 「もう、このお話はいらないね。君はこれ以上に面白いマンガを書ける」  そう言って、彼女は読んでいた本を僕に見せた。  中身が見えた瞬間だった。ボンッと弾ける音と共に、マンガが無数の羽に変わった。  真白の羽だ。  彼女がパチンと指を鳴らすと、窓から差し込む光の中をひらひらと舞った白紙の羽は、形を忘れたかのように崩れ、止まった空気に飲み込まれていく。 「新しいお話をもっと描いて? 僕に読ませて? いつでもここで待っているから」  ***  空白に引いたインクの色が、私の望んだ夢の色。  専門校を卒業してすぐ、舞い込んできた仕事の書類にサインを入れた。  ここから、私の世界は大きく変わった。  誰の記憶にも居ない彼女。  たどり着けない鉄色の扉。  航空写真に載らない館。  無垢な原稿用紙を見る度、彼女の笑顔が浮かぶんだ。  もっと描いてと、ねだる笑顔が。  ペンには切ない気配が宿る。  私は彼女を連れてきた。  時折。  涙で滲む視界にとまどう。  ぶれないでくれ、私のペンよ。


白い迷い家/黒い夢。 (詩のように書いた小説のそれっぽい詩?) ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 14
P V 数 : 2075.7
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 54

作成日時 2019-07-13
コメント日時 2019-08-01
#テキスト
項目全期間(2024/03/29現在)投稿後10日間
叙情性1210
前衛性00
可読性1310
エンタメ43
技巧1512
音韻00
構成109
総合ポイント5444
 平均値  中央値 
叙情性21.5
前衛性00
可読性2.21.5
 エンタメ0.70
技巧2.52
音韻00
構成1.70.5
総合95
閲覧指数:2075.7
2024/03/29 03時49分54秒現在
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    作品に書かれた推薦文

白い迷い家/黒い夢。 (詩のように書いた小説のそれっぽい詩?) コメントセクション

コメント数(14)
survof
(2019-07-13)

すごく読みやすいし、文章から喚起される映像がとても美しくてとても好きです。 ベタといってしまえば、それまでなんでしょうけど、一つ一つに描写の丁寧さが宿す繊細さと瑞々しさには、大きな森の中で大きく深呼吸したときのような柔らかい爽やかさが感じられました。あるいはベタだからこそ、つまり表現がある程度記号化されているがゆえに、書き手と読み手の間でのイメージのスムーズな共有が可能になっているようにも感じられます。 私は最近、文芸における表現形式といったものについて考えることがあるんですが、例えばこの作品にみられるように、一種ライトノベル的な様式美的基準を充たしながらも、細部において作者独特の感性や表現の個性が見え隠れする、といった特徴は、もしかしたら古くから伝わる日本の詩歌やあるいは、みんなが同じような格好をしながらも、細部において個性を主張する(たとえばそれはスマホのケースなのかもしれないし、カバンにつける小さな付けものかもしれない)といったような日本人独特のファッション感覚にも通底する「何かとても日本人的なもの」を感じたりもしています。 いわゆる「詩」(つまり海外の詩の形式を模したものとしての詩、そしてそれ以降の詩)よりも、こうした様式美的な表現こそが(ちょうど漫画表現にしばしばみられるように)読み手の「誌情」を呼び醒ますという点においてはるかに有効なのではないかな、と感じます。読み手の「誌情」を呼び醒ますものが「詩」である、と仮に定義するならば、その意味において、こうした作品も十分に「詩」であると思いますし、あるいは人々が「詩」と呼んでいるものよりもずっと「詩的」であり得るのかもしれないとも思います。 能書きが長くなって失礼しました。もっと他の作品もぜひ読んで見たいな、と思いました。

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千才森 万葉
千才森 万葉
(2019-07-13)

survof 様 お読みいただきありがとうございます。 思った以上の高評価をいただけてびっくりしてますよ。 そうですね、どんなものでも綺麗に、美しく書いていきたいと思っていますね。 詩の自由さに比べたら、小説の表現はベタです。決まった形から抜け出せないのは小説書きの性なんでしょう。わたしの描写の9割9分は、きっとどこかで目にしている言葉だと思います。組み合わせや視点、比喩なんかで、独自性を生み出そうとはしてますけども、基本を作っている文の形や言葉は既存の物ですね。 小説での描写や表現は、大抵、正しい答えがあるんですよ。わたしのもそうですね。 珈琲の描写であれば、必ず珈琲を思い描けるような書き方で無いといけないのです。読者によって、これは牛乳の話だろ?いやいやオレンジジュースじゃ無いか?なんて事になったら、話がこんがらがってしまいます。 一方、詩を読めば、読者の数だけ答えがある、そんな詩も多く見られるのです。この点が大きく違うんじゃ無いかなって思ってますけども。 なので、小説を書いてきたわたしの表現は、survof様がおっしゃるように、ほぼ記号化されていると言っていいのかもしれません。故に、脳裏に正確に思い描かせることが出来ます。逆に、それ以外の回答が入る余地を潰してしまう。多様性の消失。 この点、わたしの作品は詩としてはどうなのか、と考えてしまいます。 わたしは小説書きで。小説の話で申し訳ないですが。 小説というのは、言葉を読ませる物では無いんですよね。 物語を読ませる物。なので、言葉に目が行ってしまう書き方は本来あまりよろしくないのです。んー、描写や言葉が鬱陶しく感じてしまうんですよ。さっさと先を読ませろって感覚。 そういう点で見れば、この作品は小説向けじゃ無いとも言えるのかも。実際、小説サイト、特にライトノベルのサイトでは、この作品は間違いなく評価が低くなるでしょうね。最近のライトノベルは、凝った表現を嫌いますから。 表現形式を考えられているそうで。 難しいテーマですね。小説と詩では、好まれる手法がおそらく大きく違うでしょうし。 大同小異で個性を見せるのが日本式。なるほど!? それは気が付きませんでした。確かにそうですね。ふむふむ。 使っている技法なんかは、昔ながらのものですからね。なので、そこまで目新しさはないかと思います。そうですね、読みやすさを出すために、奇数で区切れるように気をつけて書いてみたり。多分、これが日本的な何かを思わせたのかも。 この作品でわたしが書いたことは、ほとんどが描写なんですよね。君の瞳はバラのよう、こういう表現の派生系。 なので、詩情…… ああ、読めた。ひらめいた。 わたしは描写が出来るんですから、詩情を直接描写してしまえばいいのか。 詩情を描写できれば、それは詩と呼べる作品になるのではないだろうか? ありがとうございます。おかげで何かを見つけたかもしれません。 長くなってしまった上に、支離滅裂な感じで申し訳ないです。 もしかしたら他の作品も持ってくるかもしれません。

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千才森 万葉
千才森 万葉
(2019-07-13)

沙一 様 お読みいただきありがとうございます。 冒頭はちょっと自信がありました(笑) でも、場面の移行を褒めてもらえるとは思ってませんでしたね。何が功を奏したのだろう。ちゃんと時間を掛けて移行させたからでしょうか。 自分で理解できていないと、仕えないから困りますね。 詩的でしたか? 詩人の方にそう言ってもらえると励みになります。 気に入ってもらえて良かったです! なにより嬉しいですね。

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千才森 万葉
千才森 万葉
(2019-07-13)

タグを付けていませんが、酷評OKです。 と言っても、詩の専門的なことはわからないので、専門的なアドバイスを頂いてもちゃんと理解できるかわかりませんが。

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survof
(2019-07-14)

>わたしは描写が出来るんですから、詩情を直接描写してしまえばいいのか。 うーん、どうでしょう。個人的にはそれをせずに詩情を醸し出しているところが面白い点だと思っています。つまり言及されているように形式としてはとても小説に近いので「言葉を読ませる」というより「物語を読ませる」文章ではあると思うんです。それでも詩情を感じさせるのはやはり細かい部分の描写にそうしたものが宿っているからではないでしょうか? 記号化に関して言えば、プロットなんかも記号化されていますよね?つまりどこか呼んだことがあるような話。でも、そういうものなんだ、って思ってしまえば(つまりアニメにおいて人物の描き方がその時代の流行に合わせて記号化されるのと同じで)本来なら気恥ずかしさを覚えたかもしれないような表現でも、難なく受け入れてしまえて、素直に楽しめるという側面があると思うんです。 >小説での描写や表現は、大抵、正しい答えがあるんですよ。わたしのもそうですね。 なので、ここでいう「正しい答え」から大きく逸脱してなおかつ、読者を惹きつけておくにはかなりの力量が必要だと思います。「詩」の場合、そもそも「答え」的なものないぶん、そうした「新しい答え」を見つけ出す方向性っておそらく小説より「詩」を書く人にその傾向が強いのかと思いますし、言葉の自由度が高いぶん、ご指摘のように読み方の多様性を産むものだと思いますが、最近感じるのは「自由」ってやっぱり「制約」のなかでしか生まれないのではないか?ということです。この点はちょっと自分のなかでまだ答えが出ていないんですが。 >多様性の消失。 >この点、わたしの作品は詩としてはどうなのか、と考えてしまいます。 書いたものが本当に自分のなかから出てきたものであれば、それは必ずその作品の個性として残ると思っています。それはたとえどんな記号化された枠組みをつかっていたとしてもです。「詩」はたしかに言葉の解釈において多様に見えますが、逆にいうとみんなが同じような「言葉のずらし方」をしているケースもあると思うんですよね。結局は書き手のエッセンスがどれだけ色濃く作品に残っているか、ということではないかな、、と思ったりします。

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千才森 万葉
千才森 万葉
(2019-07-14)

survof 様 現状でも、細かい描写に詩情が宿った小説体の文章になっている。この評価は物凄く嬉しいです。踊りたくなるほど嬉しいですね。 フォーラムには小説と詩のアイノコを探したいって書きましたけど、もう少し詳しく表現するなら、詩で飾った小説の欠片を書いてみたいのです。本物の上手な詩作品を書ける腕は無いですし。詩がなんなのかを理解できなければ、詩を扱うのは不可能かなと考えてまして。 ただ、もう書けてるよって言われてしまうと、「そうでしたか、ありがとうございました~お邪魔しました~」って手ぶらで帰らなきゃいけなくなってしまう(笑) もう少し、何か盗んでいきたいと思います。 私は詩情という感覚を掴めていないんですよ。なので、醸し出してるという嬉しいお言葉をいただきましたが、操れている自覚がありません。ほぼ直感でこれがいいかな~的に書いちゃってます。課題としては、自在に詩情を醸せるようになることでしょうか。 記号化は、なるほどそうですね。 それで無くても、わたしの書く物は詩に比べたら文字数が多いですから、最後まで惹き付けておく必要があります。確かに記号化された表現技法を使わなければ、惹き付け続けることは難しいかもしれませんね。 記号化は嫌だ! 一から十まで自分らしさを出したい! まあ、読まされる方はたまったものではないでしょう。 自由と制約。よく問題になりますね。 ちょっと、個人的な意見を書かせてもらいますか。制約を広くすると、それだけスケールの大きな演出を求められるんだと思います。周りから期待される。 例えば、自由が好きだ、広い方がいいからと、サバンナのど真ん中でタップダンスを披露してもダンスの良さは伝わらないでしょう。どれだけ上手に踊ったとしても、見ている人は満足してくれないでしょうね。本人は気分がいいと思いますから、趣味であればそれでもいいんでしょうけど。 大きくて派手な演出しか出来なくなるのは自由と言えるのでしょうか。もちろんそういう演出をされる方であれば、制約は広い方が好ましいですが。 誰かに披露しようとするなら、不必要な場所に読者の意識を散らさないよう、自分の演出が良く伝わるように、自由を謳歌している様子を相手に伝えられるような広さで、自身に制約を設けるのも一つの演出かなって思いますね。 まあ、参考にはならない考え方でした。 「言葉のずらし方」なるほど、始めて聞きました。 そっか。詩を読んでいて、この表現に意味はあるのかな? って思う事もありました。ずらしているだけだと、あんまり意味は無かったのかもしれませんね。 確かに、ズレは目に付きやすいですから、目を引く技法と言えるかもしれませんけど。なるほどね~参考になります。 エッセンス、エッセンス。わたしの言霊。 ふむ。失わないように心掛けなければ。 貴重なアドバイスありがとうございました。

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ほば
(2019-07-14)

肩に力の入っていない流れが、書き手さんが言われるようにベタと言えばベタかもしれないですが描写が上手いですね。 ちゃんと奥行きのある世界が描かれていると思いました。 具体的な彼女が出てくるまでが好きです。これをまるで廃墟が彼女のようで、舞台に心が惹かれてゆきました。詩が宿っていると感じます。

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千才森 万葉
千才森 万葉
(2019-07-14)

帆場蔵人 様 お読みいただきありがとうございます。 そうですね、若い方でも気を楽にして読めるような作品を書きたいと思っています。わたしの文体はちょっと硬めですから。 描写を褒めてもらえて嬉しいです。奥行きは広めに取りたいと一応意識して書いています。作品世界に浸れるような作品になればいいな~ むしろ、描写以外にあまり売りが無いのですよ。ここの好みが合わなければ、わたしの作品は読めないのかもしれません。 彼女が出てくるところが、一つの境目ですから。好みが割れるところかもしれませんね。彼女が出てきてからは、会話がメインになって小説の色が強くなっていきます。この会話部分を外し、詩として持ってくることも考えたんですけど、わたしらしい作品で行こうと考え直した結果、今の形になりました。 廃墟が彼女。わたしのイメージもそんな感じです。 実は、迷い家(まよいが)という妖怪が居るそうで。色んなパターンがあるそうですけどね。 子供が山で迷ってしまい、どんどん山奥へと入っていくと、人の居ない不思議な家にたどり着くことがあるそうです。山里からは離れすぎていて、到底、人が住んでいるとは思えない場所なんですが、まるで、さっきまで誰かが生活していたような様相で、テーブルにはお膳が置いてあるんだそうな。 子供は不思議に思いながらも一眠りし、腹ごしらえしたら、山を下る。帰り道は絶対に迷わないそうです。その家から一つだけお土産に持って行ってもいいなんて話もありますね。 後日、大人たちがその家を探すのですが、絶対に見つからない。 そんな妖怪みたいです。一説では、落ち武者の隠れ里ではないか、なんて話もありますね。 今回のは、この妖怪迷い家を擬人化させて書いてみた作品です。 そうですか、詩が宿っていますか。 方向性は間違っていないのかな。 コメントをする度に上にあがっちゃうんですね。 まとめてお返事した方がいいのかな?

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survof
(2019-07-14)

>詩で飾った小説の欠片を書いてみたい なるほどー、面白そうですね。なんだろう、今回の作品をお読みする限りだと、いろいろな試みをこれからもどんどんしていったら、とても新鮮で美しい何かが出来上がるのではないかな、という予感がしています。そしてそれを是非読んで見たいと、ちょうどこの作品の「ボク」が「自分の未来の作品」を読みたいと願っているときに抱いているに違いないのと同じ期待感やもどかしさを、感じていたりもします。 話がそれますが、詩と小説の狭間的なことで思い出したのは、川端康成です。私は個人的にものすごい好きなんですけど、例えば彼の作品のうちで一番有名な「雪国」の冒頭の章だったり随所随所に見られる自然描写だったり、あるいは彼が残した大量の掌編だったり、彼の作品のあるものには「物語を読ませるための文章」とも「言葉を読ませるための文章」とも、どちらとも言えないような、まさに「詩としての小説」もしくは「小説としての詩」とでも表現したくなるようなものを感じます。本人曰く「自分が詩が書けなかったので、そのかわりに掌編を大量に書いた」的なことをいったとかいわなかったとか。 ちょっと思いついたのでリプしましたけど、さらなる返信はお気になさらず。あと、コメントの度にあがるのは気にしなくてもいいと思いますよ。

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紅茶猫
(2019-07-30)

詩と小説とラノベの線引きがどこにあるのか、詩にスタンダードな形式が存在しているのか、今持ってよく分からないので、描写の丁寧な詩という受け止めで読ませていただきました。「白い迷い家」とは作者が創作する時に入る脳内の小部屋のような場所でしょうか。 一度行った場所でも跡形もなく無くなっていたりとか、創作する上での苦労をそこはかとなく感じさせるものでした。 >「ううん、思いがけない答えだよ。ボクも読んだことのない答え。ああ、面白いね、やっぱり」 このセリフは作者を鼓舞する言葉のようでもあり、この詩全体に通底するメッセージなのかなと思いました。 ストーリーは明快で破綻や綻びが少なく、とても読みやすい楽しい作品でした。 ただ「マンガ」という言い切りが妙に心に引っかかるというか、敢えて「小説」にしなかったのは気になるところでした。

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千才森 万葉
千才森 万葉
(2019-07-31)

 お読みいただきありがとうございます。  描写の丁寧な詩と表現していただいて嬉しく思いますよー。できるだけ情景が伝わるように書けたらな、と思っています。  どうやら私は、小説や詩、俳句なんかもそうですけど、わかりやすい言葉で書かれた作品の方が好みのようです。詩というのは難しい。  なるほど。創作するときに訪れる場所、なるほど。小説を書く時は、幻想的な白い迷い家へと入り込み、彼女と話をしてから執筆する。この設定は面白いですね、ほんと面白いと思いますよ。彼女との会話に様々なバリエーションを持たせられるだけのネタの引き出しがあったら、小説として書きたいぐらいです。絶対に面白くなりますね。  その設定であれば、ハッピーエンドもあり得るのか……  迷い家、迷家。マヨイガと読むそうな。  一応、元にしたお話を明かすと、東北地方の民話に残るお話で、山の中にあるとされる幻の家ですね。富をもたらす家らしいのですが、偶然で無いと辿り着けないみたいです。調べ直したところ、こっちが元ですね。  わたしが参考にさせてもらったマヨイガは、ゲームか何かに登場した『子供が山で迷ったときに現れる無人の家の妖怪』でした。今回は女の子に登場してもらってますけどね。  なので、本作品は、実際に館に会いに行ってる設定なのですけども、現実と幻の境目に居るような感覚になれる描写を狙っていますから、脳内の小部屋と感じていただけたのなら成功していたんだなーと自己満足に浸っています。  そうか、迷い家そのものを創作と結びつければ、苦労を忍ばせるメッセージ性も生まれますね。意図はしていなかったんですけど、確かにそうとも読めます。良いですね~。面白い。  きっと、まだ書きたい物を書けていないんでしょう。  目指す作品が明確になったとき、わたしは書きたいという衝動よりも、読みたいという欲望の方が高くなる気がします。誰かが書いてくれるのなら、それでもいいですね。わたしは読んでみたい。  だれも書いてくれなさそうですから、自分で書きますけどね(笑)  彼女の最後の何個かの台詞は、わたしが用意した台詞では無いんですよ。彼女が勝手に話し出した台詞です。小説を書いていると、キャラクターが勝手に話し始めたり動き出したりすることがあります。そういう台詞ほど言霊が宿り、力を持った言動になりやすいですね。  きっと、根底にはわたしの深層心理が滲んでいるんでしょう。  マンガは申し訳ないです。わたしの技術力不足です。  この作品は、小説サイトの掌編企画に参加したときの作品を詩のように書き換えた物です。三つのお題が出されて、それを入れて掌編を書くという企画でした。お題はマンガ、エコー、メイド。メイドの行(くだり)はごっそり削り落としましたけども。  元の作品は、もう少しライトな感じだったので、、マンガでもしっくりきていたんですけどね。こうして硬い文章で書くと、マンガという単語は悪目立ちしますね。小説に書き換えれば良かったと思います。  ただ、小説に書き換えてしまうと、それに伴って彼女の性格も少し書き換えなければならず、この雰囲気を壊してしまうことを恐れたわたしは書き換えることをためらったんですね。  その結果、違和感の残る仕上がりになってしまいました。

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エイクピア
(2019-07-31)

そうですね、タイトルの括弧書きがそのまま当てはまる様な詩のように書いた小説、それっぽい詩。小説の様な読み応え、詩の様なそれっぽさ。両方味わえるような感覚が売りな詩だと思いました。

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千才森 万葉
千才森 万葉
(2019-07-31)

 エイクピア 様  お読みいただきありがとうございます。  詩のようでしたか? それなら良かったです。  どちらの感覚も身につけたいなと思うのですが、いかんせん詩は難しいのです。それっぽさだけでもしっかりと扱えるようになれたら良いなと思いますよ。  さて。思いの外、詩に寄せた作品を書けたのですが、どちらかと言えば偶然で。このクオリティを狙って書けるのだろうか。

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紅茶猫
(2019-08-01)

 >彼女の最後の何個かの台詞は、わたしが用意した台詞では無いんですよ。彼女が勝手に話し出した台詞です。>小説を書いていると、キャラクターが勝手に話し始めたり動き出したりすることがあります。>そういう台詞ほど言霊が宿り、力を持った言動になりやすいですね。  >きっと、根底にはわたしの深層心理が滲んでいるんでしょう。 なるほどなと思いながら読ませていただきました。 深層心理には自分ではコントロールし切れない他人のような側面がありますね。 先日「ダリア」という詩をここの投稿欄に投稿させていただきましたが、ネットへの文芸投稿はこの作品で最後にしようと思っております。 千才森さん、もし何かご感想などありましたら一つでもお聞かせ下さい。酷評もOKです。 今後の参考にさせていただきたいと思います。 よろしくお願いします。

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