甘噛みは妄想の産物として - B-REVIEW
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大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

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ふたつの鐘がなるころは

鐘は明くる日に鳴る! いつでもそうだ!

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美しくさわやか、そして深い意味が込められたシーン、均衡の取れた心情と思想、強い意志で最終連へと迫る引き締まった展開、我が胸にこの詩文を抱いて!

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たそがれに たれかある さくらのかおりがする

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羽田恭

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あなたへ

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きょこち(久遠恭子)

紫の香り

少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

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居場所をありがとう。

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きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

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もし、あなたが「今年は、十月が足りてない」と お感じでしたら、それは『十月の質』が原因です。 詩の中に身を置くことで『短時間で十分な十月』を得ることができます。この十月の主成分は、百パーセント自然由

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衝撃を受けました

ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

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甘噛みは妄想の産物として    

ぼくは男の子なので、女の子を見ると甘噛みされたい衝動に駆られるのが業です が 途端に非難を轟々されるので、やっぱり嘘です 嘘ですって。 ところ で ぼくが初めて恋をしたあの女の子はお元気ですか ぼくは嫌われてしまった(は、ははっ) けれど、あいつとは今でも続いてるって。 詩 お願いですから、この一遍は、真剣にきいてください。きいてください。現在はここです いいですか、お願いですから、一生懸命きいてください。お願いです。短いですけど、これが今です。短いですけど、それでは。 「甘噛みされたくないだなんて」 甘噛みされたくない だなんて   5月の山茶花が犬に食われた日 テレビドラマの主役は言った 「ヒマワリの準備をしよう!」 反射する海に怒りをぶつけてしまった日 太陽の言い訳を聞くのも大事な役目です 「僕の所為でやけどをしたって、そいつは仕方がないよ。ところで君は、少しくらい韻を踏んでくれないかな。体裁ってもんがあるだろ?」 山茶花が、枯れた。 僕もまた、次の夢を待つ 甘噛みされたくない だなんて ある朝に復讐するまでは。    ※ 詩は、以上 に、なります 詩の生まれた言葉のさきっちょ その出自は、何処にあったのでしょう。 「甘噛みですよ」 「そうですね」 「弁解でしたか(詩)」 「そうでしたよ(詩)」 「足りましたか(言葉)」 「詩を書くの、なんかとっても、疲れます(言葉)」    ※ 甘噛みされた日の記憶を 堀り、 意識と視界に訴えた、五感は拒絶した。 そういえば5年前の今日は。 5年後の今日は。 詩があって、おわり 【参考】 ボリス・ヴィアン著/伊藤守男・村上香住子訳『ボリス・ヴィアン全集9 ぼくはくたばりたくない』早川書房1981.10


甘噛みは妄想の産物として ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 10
P V 数 : 1200.8
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2018-09-19
コメント日時 2018-10-03
#受賞作
項目全期間(2024/03/29現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
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叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
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閲覧指数:1200.8
2024/03/29 07時07分48秒現在
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    作品に書かれた推薦文

甘噛みは妄想の産物として コメントセクション

コメント数(10)
かるべまさひろ
(2018-09-22)

米印最終部分、抽象的なまとまりになっているところが、深く踏み込みにくく、考えさせられます。 男女の部分、「非難を轟々」に思わずくすっとしてしまいました。 ただの拡大解釈な自信があるのですが、女性への欲の話について以上に、異性愛主義の助長だとアクティビストの声が聞こえてきたことへの弁解になっているように初読したので、くすっとしてしまいました。 構成や配置に好奇心がくすぐられました。ありがとうございます。

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左部右人
(2018-09-23)

かるべ様 「拡大解釈」と仰ってくださいましたが、そのように多くのことを考えていただける詩を目指していましたので、大変うれしく思います。 本作に関して改めて読み直してみると、主観が強すぎて読みづらい詩になってしまったのかと反省したりもするのですが、「構成や配置に好奇心がくすぐられた」「くすっとした」との言葉を頼りに、詩について考えを深めていきたいと思います。 コメント、ありがとうございました。

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渡辺八畳
(2018-09-26)

構成がジェットコースターのように目まぐるしく変わるが、しかし無理は無いのでちゃんと読める

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左部右人
(2018-09-27)

渡辺様 今回は、詩が本来持っていた詩性を失ってしまっているのではないかと少しばかり反省しています。「ジェットコースターのよう」「ちゃんと読める」という感想、嬉しく思います。ありがとうございました。

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stereotype2085
(2018-09-29)

改行、空行、そしてそこに描かれている中身にユーモアのセンスを感じ取ることが出来ました。 「途端に非難を轟々されるので、やっぱり嘘です 嘘ですって。 ところ で」 なんて笑わざるを得ないではないですか。しかし中盤から後半にかけては詩の解析、詩とは何かということについて暗に言及されているような気がして、緊張感が高まっていくのを感じました。

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社町 迅
(2018-09-30)

シャフトのアニメを思い出すような、奇抜な表現だな、と思いました。 正直なところ、内容に置いてけぼりにされてしまい、部分を読むことしかできなかったのですが >甘噛みされた日の記憶を >堀り、 >意識と視界に訴えた、五感は拒絶した。 特別な行為である甘噛みを、感触する部分から思い起こそうとして、それが叶わなかったのかと・・・ 話者もまた、なにかに捕らわれて置いてけぼりにされているのか、と・・・ そういう感じがしました。

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左部右人
(2018-10-02)

stereotype2085 様 笑っていただけた、ということが何よりの喜びです。 「ユーモア」「笑い」というものは哀しみを突き詰めていった先で、「笑いごとに変えてしまう他ない」「気取ったギャグでも言わなければ本音を言えない」とユーモアを発する主体が断崖に追い込まれた先に生まれることがあります。 その「笑い」「ユーモア」を論じよう、書こうと思うと、書き手にも相応の痛みを問われます。 本音を言おうにも真面目に語るには馬鹿らしい、だから茶化してみよう⇒ああ、茶化すことでしか本音を言えないオレって一体!(特に、自分が言いたいことを茶化してえも伝えたい相手というのは、割に近しい関係であったりします。そのような相手に嘘を吐く、という負荷も生じる可能性があります)という心理の葛藤があるのですね。 詩とは何か、ということは書き手が常に考えるべき問題であると思いますが、本作では、何種類もの読者を生成しようという意図がありました。 ユーモア、は常に詩を書くにあたって意識しています。ですので、笑っていただけてとても嬉しく思います。ありがとうございました。 ※この詩はコメント欄で作者が反省ばかりしていて可哀そうな詩になってしまいました。作中で詩を書く彼に失礼でした。反省ですね。

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左部右人
(2018-10-02)

社町 迅 様 コメントをありがとうございます。 「話者もまた、なにかに捕らわれて置いてけぼりにされているのか」という一文に、私の生成した書き手である「ぼく」も、また左部右人と名乗る私もまた「捕らわれて置いてけぼりにされている」という事実を突きつけられたようで、ハッとしました。「置いてけぼり」にされているのかもしれませんね。 すみませんが一点、気になったところが。 本作は日本の現代詩の範疇に収まるものであり、決して「奇抜」ではないと思います。「奇抜」という言葉は安易であり、例えば吉増剛造さんの詩も私の詩を「奇抜」ととらえるのであればより「奇抜」ですし、最近だとマーサ・ナカムラさんの詩も「奇抜」と例えることは可能です。最近人気の最果タヒさんも登場時は「奇抜」と言われていました。最果さんを「奇抜」と一言でとらえてしまった人々は、最果さんが、なぜあのようにポップな形式で詩を書いていたのか、考えません。「死」や「愛」という「文字」を露骨に協調する詩をああも執拗に書いているのか、考えません。そしてなぜそれが受け入れられたのか、考えません。それは、思考停止ではないでしょうか。どのような意図があったのか、というのはあまり関係がありません。「分からない」ものがあったときにそれを「奇抜」と言って片づけてしまうのは、ちょっと、どうかなと。「奇抜な表現」よりは、「くだらない表現」の方がずっとしっくりくる気がします。私は「奇抜」の一言は、詩に対してすこおし失礼かなと思いました。「奇抜」で終わらせてしまうよりも、10秒でも考えた結果「くっだらねえ!」と答えを出すことのほうが、それは読み手にとっても価値あることのように思えます。 すみません、ちょっと気になったもので。お気を悪くされてしまったのであれば、それは申し訳ございませんでした。

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社町 迅
(2018-10-03)

左部右人様 こちらこそ、軽率な事を書いてしまいました。申し訳ありません。失礼な事をいたしました。 ですが、決して御作を貶めるような意味合いで「奇抜だ」と評したわけではありません。 弁明いたしますと、 >ぼくは嫌われてしまった(は、ははっ) >けれど、あいつとは今でも続いてるって。 >詩 >お願いですから、この一遍は、真剣にきいてください。きいてください。現在はここです 上記の部分のように”詩”という一文字で行われる場面転換の唐突さ、心にポツンと印象が置かれ、そこから感じてくる話者の切実さ。また > 「弁解でしたか(詩)」 >「そうでしたよ(詩)」 >「足りましたか(言葉)」 >「詩を書くの、なんかとっても、疲れます(言葉)」 と、ここでも台詞が()付きの”詩””言葉”という単語のみで説明されており、会話している者たちの(視覚的な意味での)背景を感じさせない、純粋な瞬間を目にしているようであり、読んでいる自分は呆気にとられてしまったのです。 そのように感じたもので、私自身がものを知らず「シャフトのアニメ」を連想してしまっただけなのです。 左部右人様の仰る通り、御作は紛れもなく現代詩であります。また、本当に失礼ながら御作に対して見て感じたままの事をそのまま言葉にしてしまい、分析も深読みもできないまま真摯に読んではいませんでした。単に「奇抜だ」などと書くだけで終わらせてしまいすみません。 普段私が書くものが未だ凡庸な表現の域を脱せていない(それこそ深い意味合いを持たせず、また深く読まれる事の無いような)作品ばかりであり、自分の技量ではまず考えつかないような作品に対して、私の至らなさで失礼を働いてしまいました。 こちらこそ、不快にさせてしまったようで申し訳ございませんでした。

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左部右人
(2018-10-03)

社町 迅 様 ご返信をありがとうございます。いえ、全く不快には思っていませんよ。 ただ「奇抜」の一言で終わらせてしまう(私の詩だけではないですよ!)のは読む行為としてもったいなと思ったので私の考えを述べさせていただきました。 拙作に関して丁寧に読んでくださってとても嬉しく思います。重ねて、ありがとうございました。

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