標本に溺れ - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

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カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

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きょこち(久遠恭子)

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海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

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きょこち(久遠恭子)

紫の香り

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きょこち(久遠恭子)

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きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

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標本に溺れ    

父さんの部屋には 美しい蝶たちがたくさん死んでいる 父さんのお好みの姿勢で ピンに止められ 埋葬もされず ひたすらに あの男から愛を注がれている 父さんの部屋から 解放された死者たちが溢れ出て行く 父さんは膝をつき唖然として ピンの山に 埋没している ひたむきにその男を愛す私を 見もせず 鈍色の空をあらゆる色彩が侵食して 蝶たちの羽ばたきはますます唸りをまして 音という音を飲み込み 静寂を創りだした そこにはわたしやこの男の 鼓動は無い 埃を払い父さんの部屋を掃き清める 誰もが等しくピンで止められている 標本箱の中 みな片手間に夢を見る 蝶たちは羽根を広げて黙りこくっている


標本に溺れ ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 15
P V 数 : 1069.7
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 18

作成日時 2018-08-07
コメント日時 2018-09-10
#受賞作
項目全期間(2024/03/28現在)投稿後10日間
叙情性55
前衛性00
可読性33
エンタメ00
技巧55
音韻00
構成55
総合ポイント1818
 平均値  中央値 
叙情性55
前衛性00
可読性33
 エンタメ00
技巧55
音韻00
構成55
総合1818
閲覧指数:1069.7
2024/03/28 22時52分47秒現在
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    作品に書かれた推薦文

標本に溺れ コメントセクション

コメント数(15)
かるべまさひろ
(2018-08-11)

人物関係が複雑な印象があるのはたぶん作品のアイデンティティだと思いましたので、 蝶の色彩感が言葉を多くせずとも伝わってくる点に惹き込まれました。

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ほば
(2018-08-12)

かるべまさひろ 様 かるべさんのコメントをされる姿勢には頭が下がります。ありがとうございます。 随分前に描いた作品ですが、読み手によって評価が乱高下するので試しにBレビにも投稿してみました。 人間関係、やはり複雑に見えますよね。読みにくさや感情移入がし難い原因かもしれませんね。実はそこはわかりにくくてもいい、と思って描いたのでアイデンティティというのは外れていないなぁ、と今更ながら感じでいます。

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fiorina
(2018-08-12)

「あの男」「その男」「この男」と言い換えられているのが、さまざまな形に標本にされた蝶のように、父さんをピンで刺して観察しているかのような気配として伝わってきます。その視線と父さんへの自然な感情がない混ざって、自分も含めた「誰もが等しくピンで止められ」身動きできないような時間、関係性が描かれています。「埃を払い父さんの部屋を掃き清める」この導入が、詩を重くさせず、終連全体が、とても好ましい。くり返し読むほどに情景がしっくりきて、感嘆!

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stereotype2085
(2018-08-12)

あの男(多分父さんであろう男)を愛する私が、父さんが溺愛する標本化された蝶を解き放つ夢を思い描いた、という詩でよろしいでしょうか。だとしたらあの男を愛する私、蝶を溺愛する父さん(あの男)、のすれ違いが憂いげに悲しくも描かれていて、一言「真夏の白昼夢」のような印象を抱きました。最後の「現実」がやはり捕らわれた身のままの蝶を描いていて、とても物悲しく感じました。

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ほば
(2018-08-12)

fiorinaさま 流石というか、これ以上ないぐらい読み解いて頂いているので、ぼくから言えることがありません 笑 感嘆、とまで言って頂けるとは、描いた甲斐を感じます。ありがとうございました。

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ほば
(2018-08-12)

stereotypeさま まさに白昼夢のイメージを描いてみた作品です。白昼夢や幻想的なイメージが好きなのですが、なかなか形になって満足する作品は少ないですね。コメント頂いたように最後に現実に帰結することで地に着いた哀しみ、といえばいいのか、そんな詩の情景がやってくればと描いた記憶があります。 コメント、嬉しいです。ありがとうございました。

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fiorina
(2018-08-12)

私もstereotypeさんとおなじく、男を父さんであろうとして、最初のコメントを書いたのですが、そうでない読みもできますね。仮に私以外のもう一人の子ども、あるいは私の夫としても読んでみました。父さんの部屋は、死の部屋なのに生きているものたちが、まるで自らピン止めされたがっているように、そこを訪れる、解放されたいのか、呪縛されたいのか、判然としないような濃密な時間が流れているように。

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ヤエ
(2018-08-12)

標本とは死体であって無機質で、でも丁寧に扱われているもので人の熱心な視線を集めるもので…どうにも相容れぬイメージが含まれぞわぞわしますね。帆場蔵人さんの氏にもぞわぞわした感触を覚えました。息子視点の父子葛藤の話として私は読みました。浸食された色彩、黙りこくるといった表現から、父への憧れと圧迫に勝てない苦しみが芯に迫ると思いました。

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ほば
(2018-08-12)

fiorinaさま なるほど、たしかに様々な読み方が可能ですね。こういう解釈の拡がりがあるのも詩を読む上での楽しみだとあらためて感じます。詩が無限に拡張されていくような。

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ほば
(2018-08-12)

ヤエさま コメントありがとうございます。コメントを一読して気付かされたのですが、父子の関係、父への憧れと圧迫、これは潜在的に自分が抱えているものではないかと感じました。実際にある意味では描き手のぼくにはそういった面があります。 この詩、自体は完全に実生活から離れたつもりで創作したわけですが一鑑賞者として読むと……。 非常に面白いコメントでした。

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ほば
(2018-08-28)

沙一 さま コメントありがとうございます。 蝶と言えば確かにあの故事が浮かびますね。読んだ方が様々な考えや思いを描かれることで、底暗さはさらに深くなるのかもしれないですね。

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三浦果実
(2018-09-04)

少し冗長じゃないかと思いました。情念を感じさせる内容とモチーフが光っているだけに、ちょっと残念な。モチーフが斬新なものなのでそれを活かすのであれば絞った方がいいと思うのです。読ませようというのが、先にきてしまう感じという。ちょっと辛い評でしょうか。

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ほば
(2018-09-04)

鈴木 海飛さま 楽しんで頂けたようで、何よりです。コメントを読みながら思わず唸りました。描き手冥利に尽きます^ ^ 色々、書いてみたくはあるのですが明日の夜話を楽しみにここは口を閉ざします。ありがとうございました。

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ほば
(2018-09-04)

三浦さま まず冗長ではないか、というご指摘ですがこの作品ではギミック的に誰が誰なのか、をボヤかして書いていることもあり、根底にある情念に焦点をはっきりとは当てていません。また小説のプロットを詩に改変したこともあり、一連の流れから逸脱出来ず表層的で冗長であると指摘されても仕方がない作品ではあると思います。剥き出しの情念などは自分が苦手とするところでもあり、この詩をそこに絞って書いたなら、新しい試みができるかもしれません。ぼくとしては詩としての弱い部分などの指摘はウェルカム、です。ありがとうございました。

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ほば
(2018-09-10)

鈴木さま タイトル、難しいですよね。箱の外見、ジャケ買いするか。タイトルと出だしの数行で読み手を掴まないといけない。長い詩だと余計にそうですね。

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