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またね
日曜の朝、街中で声をかけられた 今、何時ですか 声の主は黒ずくめの小学生の男の子 私は左腕をたくし上げて腕時計を見せた 今日は、晴れて良かったですね 人なつっこく話しかけてくる 遠くの雲の合間が青い この2日間は体調もくずして天気もよろしくなかった 私は空を見上げたまま「晴れて良かったですね」と返答した この町は何という場所ですか この子はいったいなんなんだろうと感じながらも 地元愛のある私は大森や蒲田の歴史から話そうと 思ったがその場の地名の「池上です」とだけ返答した わたしは日本人ではありません ああもう、この子はいきなり撫し付けに 何を言い出すのかと声の主の顔を見つめ返した 子どもと思っていたが背の低い女性のようにも見えた 思わず、なに人ですかと反射的に聞いてしまった モンゴル人です その人は一瞬たじろいだあと出身地を話しながら 私の目を見つめ返してきた その人の顔は色白であり平面的で私は高校生の時に観た 絵画の少女に似ているなと感じた いつもの朝から私は何の会話をしているのだろう 私はその場からはやく離脱したかった 今日はどちらに行かれるのですか 私から話題をふると、その人は散歩ですと答えた 私は駅の方向とは逆の池上本門寺を指差して素敵な場所なので 行ってみたらとアドバイスして手を振って別れた 「またね」 私は背面からの大きな声に肩をすぼませてから ゆっくり振り返ってみると誰も居なかった 隠れる場所のない街中をしばらく私は探し回ったが その人は消えていた 何者だったんだろう。 先日、九段下で食べた八咫烏ラーメンのことを ふと思い出した。 //
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またね ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 531.0
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2026-01-03
コメント日時 2026-01-14
| 項目 | 全期間(2026/01/28現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


今年2回目の投稿。今月分使い切ったー
0こんにちは この詩はらどみさんが書く文章だなぁと微笑ましくなります。 >>私は左腕をたくし上げて腕時計を見せた こういった描写が優しいようなちょっとぶっきらぼうなような。 僕はやっぱり微笑ましく見てしまいますね。 >>この2日間は体調もくずして天気もよろしくなかった この連もらどみ節というか 僕はすきです。 いろいろを話そうとして結局 >>その場の地名の「池上です」とだけ返答した というところも さびしくて良いなぁとおもいながら。 >>わたしは日本人ではありません の連の描写は、「この子」と表現するところに この詩の主人公の性質があらわれているみたいで ふと、わたしたちって朝から 自分が発する肉声のログは残ってないものだから 結局何話したんだっけ と、どんどん忘れていってしまうことが悲しいなと思ったり。 かと言って全部記録したら 問題発言のオンパレードでは? ギガは何ギガいるのよ と苦笑してみたり。 最後がラーメンで終わるのもあたたかくて。 湯気が鼻腔を掠め、 詩はゆっくりと目の前を去って行きました。塩ラーメン食べたいな。
0東京の地名が出て来るのが好もしいと思いました。特に蒲田とか、大森とか、池上とか、九段下とか、言った事はなくても、馴染みのある地名なので、喚起されるものがありました。モンゴル人と言う返答は多少衝撃的でしたが、インターナショナルな今の世。社会的な問題が詩に溶け込んで居て、今日的な問題だと思いました。
0コメント気づきませんでした。 私のログ作品は実話を文字に置き換えているだけですから なんてことはないのですが、書き終えてしばらくして 気づいたのですが、この人は「いま、なんじですか?」 と聞いてきたのですが、書き下ろしてみると 「今、何時ですか?」「はーい、ラーメンどきよぉー」 というコマーシャルだなと、自分ながら笑ってしまいました。 とにかく、 不思議体験でしたので、自慢して書いた(誰かの真似)のでした。
0小さな子どもは未来があって良いですよね。 けど、この人は小さな女性のようにも感じたし 振り返って消えていたので、もしかする と、、、 と、今でも思っています。 なんの話しをしているのか というくだりは 忘れているというのではなくて、この時間は いったいなんなんだよという苛立ちというか あきらめというか、なんなんだよという感じで、 私の文章の表現力不足ですね。
0こんばんは。 「この時間は いったいなんなんだよという苛立ちというか あきらめというか、なんなんだよという感じで」 逆に僕の書き方がよくなくて、 上記の想いは ちゃんと伝わっていました。 僕はこの作品の主人公の気持ちに自分と近いところもあるように感じていて 共感点も 見つけやすかったのだと思います。 ちなみに、クロワッサンを選ぶ人って僕の中ではお洒落な印象。 僕はホイップクリームに弱いです あれは中毒性が…凄い(°o°)
0大切なことはいつも隠されていてと星の王子様で よく使われるフレーズですけど、詩を読み始めた 詩に興味を持ちはじめた若い人たちはどうしても 日本人特有の曖昧さへの不安で苛ついてしまって 「これはこうだ」ときめにかかるでしょ。 本人が耳を塞ぐかおバカではなければ言ったそば から「これはこうだ」が変調してリズムを変えて 繰り返す現象を何度も何度もそういった環境が 味方するみたいな抵抗し難いパワーを経験して 共創加速から戦線離脱していく人も居るかもですが 詩のコメントなんてないほうが良いと言ったら ネット詩を愉しむ半分を失ってしまう気もする。。。 ぼんじゅーるさんは何度か詩作において不思議体験済み みたいな書き方がかける数少ない方ですけど山の頂きは わたしとしてははるかはるか遠くだなぁと見上げる日々 なんでもそうだけど詩作も大変な工程ですよね。どもス//
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