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あの夏の午後 藍色のシャツ
樹氷 煌めいて しなびた水飲み場を見やると 蝉時雨の遠い夏は 夢のように パステルカラーに変わってしまって いまきみはもう あの日々の僕を 空へとあらかた返してしまったことでしょう 冬が深まっていくあいだのきみの心の揺らめきを スクリーンに映して眺めてみたい 淡い冬の陽射しのような きみの微かないたわりや 思い出を風に そっと溶かし込むような夢想 夜風さえも甘やかにしてしまうような そんな夜もあったかな、なんて さざ波のように言葉を寄せるきみでした あの夏の午後 藍色のシャツ 小麦色の腕に湛えられた雨粒に 瞳は澄んだ湖のように深く見えたものでした 湖畔で機を織るような静けさが 巻き戻された梅雨の雨靄に満ちています 仄かに振りゆく雨の純度をなぞるかのような 凛と伸ばされた背に 滑らかな髪 まるで きみがその黒い湖で雨足を 弱いままに留めているかのようです 雨のしっとりと降る帰宅路では ただ白い紫陽花だけを求めて歩いたものでした "大人びてるようでホントは幼いんだ" そんなきみへの幻想をそっと 胸に発光させるように きみはいま何をしているだろうかと 枯れ木の小枝を見つめています か細く愛らしい そんな小枝を見つめています
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あの夏の午後 藍色のシャツ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 288.9
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2026-01-03
コメント日時 2026-01-17
| 項目 | 全期間(2026/01/28現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


こんにちは。 題名が詩的な印象を受けました。 あの夏、午後、藍色、シャツ と。 ここからの書き出しでも見てみたいなと 僕は思いました。なんだろう、清涼な潮風が 鼻をかすめて行きます。 樹氷のイメージは前回聞かせて頂きましたよね。「樹氷 煌めいて」 きれいな表現ではないでしょうか。僕は好きですね。 しなびた水飲み場、 夏のイメージから入ったので "しなびた"というのが 乾いたイメージ 砂のようなイメージを齎しており その後の "水飲み場"とよく繋がっていると感じます。 「蝉時雨の遠い夏は夢のように パステルカラーに変わって」 これも パステルカラーのどの色に変わっていくんだろう、と想像が出来て工夫されたのではないでしょうか。 >>空へとあらかた返してしまったことでしょう >>スクリーンに映して眺めてみたい >>小麦色の腕に湛えられた雨粒に >>湖畔で機を織るような静けさが この辺りも、印象的です。はちみつさんの感性が表れているのではないかなと推測します。
1ひと夏の恋愛経験を終息向かわせる。 よく歌われるような、 そんな音の流れを意識させる詩だと思われるのですが、 いきなり晩夏を通り過ぎて初冬から入るのには意表をつかれました。 ほぼ半年を駆けめぐる想いになってしまう。 秋を通り越して冬の景色から入っていくにしては言葉が多彩過ぎてタイトルが活かせていない印象がします。 たぶん想像で描かれた恋愛風景なのでしょう。 これに音を乗せるにしても やはり実体験からくる肌感覚を伴う言葉が付いてこないと 読み手を唸らせることはできないと思う。 ひとつ例を上げれば 稲垣潤一の「夏のクラクション」というヒットした歌があるのはご存じでしょう。 あの歌詞の冒頭に、我々男性ドライバーは胸を突かれたのです。 中年になっても、その想いは変わりません。
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