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よぞら
月がまんまる。 太陽とかわりばんこしたのね。 夜になればそっと輝く。 空はまっくら。 太陽が恋しいのね。 夜になればすっと沈む。 お月さん、どうか朝が来るまで、空をぎゅっと抱きしめていて。 やみをそのままに、柔らかく。
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よぞら ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 788.4
お気に入り数: 1
投票数 : 2
ポイント数 : 22
作成日時 2025-11-07
コメント日時 2025-11-19
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 4 | 4 |
| 前衛性 | 3 | 3 |
| 可読性 | 3 | 3 |
| エンタメ | 3 | 3 |
| 技巧 | 3 | 3 |
| 音韻 | 3 | 3 |
| 構成 | 3 | 3 |
| 総合ポイント | 22 | 22 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 4 | 4 |
| 前衛性 | 3 | 3 |
| 可読性 | 3 | 3 |
| エンタメ | 3 | 3 |
| 技巧 | 3 | 3 |
| 音韻 | 3 | 3 |
| 構成 | 3 | 3 |
| 総合 | 22 | 22 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


こんにちわAoiさま このようなつぶやきをする情緒構造の方が 現代という社会や世界構造、 環境や生活によって育ち、性格、精神、感情を 規定された人のなかにいらっしゃるのかどうか どうもわたしは首をかしげまして、ひょっとすると 平安時代か鎌倉時代の女人が呟いたのではないかと 感受した次第です。 言葉は現代風ですが大昔、だれかが囁いた そんな気がします。恒久的に変わらない 月や太陽や空からみれば「ついさいぜん のこと」でしょうけど。
0可愛い詩ですね。 あんまり他人に自分より若いとか、若さをあまり感じないのだけれど、これは感じた。 何故だろう。自分と同じ伝統の世界に生きて、新しく古典を捉える人という感じがしたのかな。 お月さまが空をぎゅっと抱きしめるという表現がとても真っ直ぐに感じました。
0やわらかく、月と太陽を愛する人は、日ごろの生活においても人付き合いにおいても、まったく同じような心情を持っていらっしゃるのでしょうから、愛することは愛されることだと、心情を新たにしました。詩において、こうした交流が盛んになることが、これからの日本の詩においても、素晴らしいことに違いないと思います。
0やみをそのままに、柔らかく。 ~柔らかく。これを〆に置くのならまだ無いほうが好いと思いました。 できるだけ先入観を外して読んでみます。 古典的な女性の見方なのか、 或いは婚姻を控えたお嬢さんなのか、 この語り口からして思春期前の女性とは捉え難かったです。 しかしながらただ一点 この〆に置かれた~柔らかく。 これを意味するものが何かしらとあたまに残るのです。 ~空をぎゅっと抱きしめていて。 こういう表現が前に置かれていることから、 これはひょっとして彼氏を思慕に浮かべて、 喩えて詠んでいるのかもしれない 太陽も月も地球の周囲をぐるりと廻り、 そのまま古来から感情表現を伝える陰影として詠まれ歌われてもきて、 そう考えてみれば、 ~太陽とかわりばんこしたのね。 このことは彼氏の気持ちの変化を示唆しているのかもしれない。 あなたは他に好きな人ができたんじゃないかしら? わたしはそれが心配で不安で夜もおちついて眠れやしない。 ああ、お月様、どうか彼の心を呼び戻して、 そして、わたしをいつまでもやわらかく抱きしめていて。 なんて、 ちょっと深読みすればかなりエロスだ。 源氏物語の世界だ。 ということで、 何が至芸を決定づけるものなのか、 子供の描いた絵と大人の描いた絵。 素人の書いた作文と作家の書いた小説。 決め手になるのはほんの些細な線や色づけ。 散漫な中にもその明確に示された迷いの無さなのです。 もちろん言葉で言えば表現ですね。 なので、~柔らかく。 こんな言葉を置いてしまえば、 破壊的に作り事が優先してしまう。 喩えて、彼氏を思いエロスを想定したにせよ、 夜空を仰ぎ見て、 純粋な気持ちを詠んだ言葉にせよ、 この~柔らかく。 作者のコンセプトを消し去ってしまった。 そのように、 わたしは思いました。
0ありがとうございます。
0ありがとうございます。嬉しいです。
1ありがとうございます。 月が夜空を無理に明るくしないように、 悲しんでいる人を無理やり元気づけるのではなく、そっと寄り添いたい、と思いました。
1ありがとうございます。勉強になりました。
0童謡の形式ですね。 これはなかなかよいです。 即興で返詩を。川柳で。 空沈み 朝が来るまで また明日
0ありがとうございます。素敵な川柳ですね。
0「太陽が恋しいのね」 という夜空への言葉かけが、暗さを恐怖や孤独ではなく、 “恋しさ”というあたたかい感情へ変換しているのがとても印象的でした。
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