別枠表示
心接
凍える吐息が宙に溶けて 星座になるほんの一瞬を ただ見つめていた ポケットの奥でぎゅっと握った 言えないままの心音を 君は知らなくていい そのまま綺麗なものだけを 見ていて欲しい 白い指先が僕の輪郭を撫でる そしたら冬が熱を帯びるように思えた 滲むネオンの残像でさえ 影を照らす 零れ落ちそうな星の数だけ "きっと"、"ずっと"を願う今 君のイヤホンから零れるメロディは 僕の鼓膜を静かに満たして 淡い眠りを誘う それは知らない曲なのに 懐かしい痛みで胸を締めつけられた 人波に紛れてしまう前に この気持ちを抱きしめよう 冬の魔法にかけられたみたいだ 君のまなざしが氷を溶かし 僕の世界に春を連れてってくれる …あぁけれどまだ このままでいいかな この冷たい空気の中に 君と僕だけ 夜が明けていく 最後の雪が落ちる時 君が僕の手を握り返したら 凍える吐息が宙に溶けて 星座になる 雪がしんしんと降り積もる前には帰ろう
ログインしてコメントを書く
心接 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 295.0
お気に入り数: 1
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2025-11-01
コメント日時 2025-11-09
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


こんばんは。 吐息が星座になる、ですか、冬のひんやりとしたロマンティックさを射抜いたかのような表現ですね。 タイトルもどこか冬に溶けていく心の星座が繋がるような印象を受けました。流麗に感じます。
1いい詩ですね!冬、という雰囲気が、存分に描かれていて、詩句に力量が表れています。しばれる空気の中で、「君」と「僕」の気持ちは、行き交い合っていて、冬のひと時を描き出していて美しいです。
1この詩の続きを書いてみました↓ 帰り道の足音が ふたつの影をゆっくり伸ばしていく 街灯の下で交わす視線は 言葉よりも深く 君のマフラーに残る 僕の吐息がほどけて そっと互いの唇を確かめ合う
0