目下、表層は夏に游がせた(ピカレスクロマン)藍色のベタのよう
満ちては欠ける 螺旋のタスクを駈け抜けて
水槽に涼んでいる、明日を信じて書き出される
ほら、ひらりとめくれ、しっくりこない、胡蝶も洛陽に降る
空の閻魔帳。誰でもいいから、花丸でも罰でもくだされ
今に高揚を仕舞った 試験管の死骸のように
コンセプトは穴だらけ、酸いも甘いも列を成している
真新しい制服に定時で還るパスを銜えて
ただ息を吸って吐く仕事を任された
数値に、タグ付けたニンゲンの
過去に未来に、希望でも あるのかな
きっかり、予定に汲まれている日捲りに相応しく
ハーバリウムの凍傷の累積は感覚と痺れていくくせに
寸分狂いない秒の暗号の 折れ目節目、きっちり爛れては
絶え間ない季節に握られて、あかぎれは広がっていくの
栞に造られた銀杏並木の一枚を ようやと脱ぎ捨てる
はじめから、 透視図のプランも胸に刻まれコトバを打つ
窓辺から差し込む際のわななき、薄暮の安泰に統べ
仮置きされた鋲、あたりまえに卒なく熟す。
ダースを績む新時代に標を授ける 華やかな現実なんて
なんごともうまれないけど
退屈の隙を埋め史上の底に射る時を留めて退け
ワンルームに無邪気なカゲロウを放って、冬眠する
夢見るだけの大人になればなるほどに、わからなくなる
ここは/いつ/どこで/誰が/生きるのだろう
そのときどきになにを思うの 君らは
作品データ
コメント数 : 2
P V 数 : 365.1
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作成日時 2025-10-31
コメント日時 2025-11-03
#現代詩
#縦書き
| 項目 | 全期間(2025/12/06現在) | 投稿後10日間 |
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| 可読性 | 0 | 0 |
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| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
閲覧指数:365.1
2025/12/06 00時13分08秒現在
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こんばんは。僕はラストが非常に好きなのですが、 >>誰でもいいから、花丸でも罰でもくだされ という一文が表現としては一番気になりました。 その狭間か遠いところには無関心があるのだとしたら、と少し考えました。
0こいつもだいぶまえに、202011月に書いたものなので、硬いなあって、ぶんめんをみておもう。よくもわるくも、読ませるために寄せているとは思うけど、もうこういうものは書けないなといったかんじ。閉塞感ってやつなのかな、よくわからないにゃ。およみくださりありがとうございます
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