俺ジリジリ
座る剣山に美しき血は
嘘
嘘がバラバラ降る中を
船に乗って進む
撓る
自分自身を力いっぱい
誰かとかじゃない
軽妄
気鬱
重身
怠惰
狂騒
易怒
衝動抑制
走れ
走れ
走れ
船の中をヒリヒリ走れ
こころを削れ
心臓を削れ
血を削れ
すべてを削れ
この船底で
そして飛び降りろ
パラシュートはいらない
この巨大な船の底から
マストを伝って
一番天に近い場所から
飛び降りろ
船底よさらば
さらば
血
心臓
こころ
肉
永遠の魂は
ジリジリしている
さあ、
飛び出しナイフを俺にくれ
血を刻み
心臓を刻み
こころを刻んで
永遠に震えているなら
俺はこの船底から
抜け出せるのか
俺ジリジリ
座る剣山に美しき血は
嘘
嘘がバラバラ降る中を
俺は船に乗って進む
作品データ
コメント数 : 4
P V 数 : 448.2
お気に入り数: 1
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2025-10-19
コメント日時 2025-11-04
#現代詩
#縦書き
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
閲覧指数:448.2
2025/12/05 20時19分28秒現在
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船底というものは、独特の情緒がありますね。何となく怪しいというか、落ち着くような。甲板では、波がかかりますが、船底なら大丈夫。もう少し、構成力をもって、全体がスムーズに進むように書くようにされるといいかな、と思いました。各連の主張をはっきりさせ、流れるような文章で、描けば、船底の情景が生きてくると思います。剣山と血と嘘という、面白い語の並びで、何を言えるのか、追及してみるのが面白いかなと思います。そのためには、言葉を精妙に使わないといけませんが。アイディアについては、作者の方が一番よくわかっていると思うので、もっと心の底から言葉を絞り出すといいんじゃないかと思いました。
0黒髪さん、ありがとうございます。今回は船底という書いたものをリライト気味に書きました。さらに磨いて行けたらと思います。
1剣山に座れば当然ブラッド(血)と言う意味ではなさそうです。後半でも繰り返されるフレーズなので、キーフレーズなのかもしれませんが、削れと言うフレーズにも注目して見ました。こころや心臓を削るのは分からないでもないのですが、血は削れるのだろうか、これは詩の中の真実なので、詩的に解釈すべきか少し迷いました。
0エイクピアさん、コメントありがとうございます。確かに血は削れませんが、血そのものを削るというより、血を削るという行為の厳しさを採用してしまったかもしれません。確かに整合性や妥当性からすれば間違いなのでしょうけれど。
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