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心の奥底
知らない間に俺は死んでいた。 なにもかも知らず知らずのうちに進んでいた。 嘆きすら届かないこの空の向こう側で、 俺は泣いていた。 儚くも強くもどれほどのことか、 それでも俺は進んでいた。 希望の言葉の意味をずっと探っている。 欲望の淵に座っている。 カッコつけながらも泣いていたあの頃、 天井だけがやけに高く見えた。 無情な毎日の行く末で、 色付けられたものを探していた。 下しか見えない世界だけど、 水たまりだけがそこには輝いていた。 泣けなかった悲しみが清算できずにいる俺に、手を差し伸べたのはあの子だった。 引けない夢と引ける夢の定かはどうしようもないけれど、 素晴らしいものがそこにはあるんだ。 光のない雲の中、囁いていたあの言葉、 聞けるものがあるのなら、 そこにはいつも俺がいる。 泣いても泣いても埋まらない器に、 心の言葉を添えようか。 さらに上を見ながら 下の黒さには手を離されなかった。 野放しの屈辱のそのさらに奥に、 俺は住んでいるんだ。 中には俺と同じ奴がいる。 繋がりを求めてそこにいるのかもな。 何気ない笑顔のその目がとても悲しい映像を流していたよ。 何を求めていたかは忘れたよ。 汚れ過ぎたこの街に、 存在しているのは核となる丸。 ありがとう、いつもありがとう。 どうかしてる俺を許して。
心の奥底 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 453.2
お気に入り数: 1
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2025-10-05
コメント日時 2025-10-11
| 項目 | 全期間(2025/12/06現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


こんばんは、 >>存在しているのは核となる丸。 核となる丸。とはなんだろうかと 野暮かもしれませんが答えが気になってしまいます。
0これだけ文章書ければ死んでないよ。 本当に死んだ人間は、憐憫や懇願なんてない。ひたすら邪な道を行く人だ。
0自分との誠実な向き合い方が凄いですね。あの子の力を借りて。なんとなく物事がうまくいきそうな予感、倒れたのもまた立ち上がるため。努力の人に、不可能はありません。
0野放しの屈辱とはどきっとしたフレーズです。語り掛けるような調子で、許しを請い、感謝する。そもそもいきなり一行目で、俺は死んで居たと言う一見すると矛盾するような発言。社会を俯瞰する視点の獲得が目指されていたのかもしれません。
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