妙な悪夢にうなされて
目が覚めるAM3:00
雨音は静かで
ポツリポツリと
路面を叩く音が、聴こえる。
毛布には昨夜の残り火が、
燃え移り、そして
燃焼して尽きようとしている。
飛び込む戦争のニュース
チャリティー番組の裏側
tiktokキャンペーンの、
抽選の行方。
そして光を遮る、
あらゆるカオス。
夜闇がまだ濃いシーツの上に
あなたは腰をおろし、スマホを置く。
首すじにはほくろが眩しく
言葉は明朗。
あなたの一つ一つの選択が、
僕にとって正解で、
ただ一つの大切な、もの。
シナモンティーに、雫が落ちると
悪夢の色彩もやがて
真っ白に染まり
何も怖くはない。
ティーカップから離れる湯気
時計はAM5:30を過ぎ
雨も遠のき
部屋を出る間際には
二人の頭上に
虹が、かかる
モノクロの記憶にかすんでいく、
美貌の青年、
昨日こぼした透明な血も、
あなたに、
収束していく。
愛、とは
小さく消えていく
自分が
自分を取り巻くものが
そのすべてが
本当に
跡形もなく
ひっそりと
消えていく
その結晶
青みがかった窓の向こうで
真夜中が、
高速に、過ぎ去っていく。
作品データ
コメント数 : 2
P V 数 : 589.6
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2025-09-03
コメント日時 2025-09-07
#現代詩
#縦書き
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
閲覧指数:589.6
2025/12/05 18時35分17秒現在
※ポイントを入れるにはログインが必要です
※自作品にはポイントを入れられません。
おはようございます。 あまおとがやけに耳に刺さる日があるなぁと感じながら読ませて頂きました。 >>シナモンティーに、雫が落ちると >>悪夢の色彩もやがて >>真っ白に染まり >>何も怖くはない。 この連の 何も怖くはない、は示唆に富んでいて、タイトル 「真夜中が、過ぎていく」に呼応しているなと思いました。 透明な血、愛、正解が詩に点在しているのも気になりました。
0ぼんじゅーるさん、コメントありがとうございます。この詩にはまだまだ弱点があります。ただ私はこの詩がとても好きです。エロティックでありながら、透明でピュアな世界が。たまらなく好きなのです。
0