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ガバガバヘイ!
俺は陰キャのラモーンズ スキニージーンズがまじで似合ってる ギターもベースも弾いたことはねぇ でも掻き鳴らすぜこの散文詩 2年4組平凡でつまんねークラス 俺のスクールカーストは5軍 アニメが嫌いだからオタクの友達もいねえ俺 いいんだ質の悪い友人なんていらねえ そもそも人間は一人で生きる生き物 クソ長え昼休み 群れあって可哀想な奴らを尻目に 俺は今日も机に突っ伏して寝たフリをキメる どんな事件だってこの俺様めにお任せあーれ クラスの陽キャに唯一負けないこの妄想癖 お粗末な戸締まり 鳴り響く非常ベル 侵入する黒尽くめの男 廊下にこだまする悲鳴 慌てふためく教師ども ついに俺らの2年4組にも侵入してくる 奴は教壇を蹴飛ばしナイフをこちらに突きつける 「お前ら、絶対に動くなよ!?」 クラスメイトは全員緊張状態 いつもはうるせえ陽キャのタカハシもビビって黙ってらあ まったく恥ずかしいやつだ 俺なんかこんな状況でもタップダンス踊れちゃうぜ?シュッタッタッタン! 見てるかタカハシ、Ah-Huh? 「おい、お前こっちに来い!」 奴は乱暴な手つきで近くにいた一軍女子まりなを手繰り寄せ その喉元にナイフを突き付けた まりなが苦悶の表情を浮かべる! 「お前ら動いたら、こいつの命はねぇからな!」 2年4組により一層緊張が走る 教師はただ固唾を飲んで冷や汗をかいている ため息をつきながらにやりと口角を上げる俺 それが気に食わない黒尽くめの奴は声を荒げる 「そこのお前、なにがおかしい!?」 まったく、どいつもこいつも余裕のねー奴ばっかだぜ この能力を見せびらかすつもりはなかったんだがな... 面倒なことになる前に片付けちまうか☆ 「この俺様にそんな口を利いてもいいのか奴さん...俺は通称'朱目'。神から授かったふざけた才能なんだが、寿命が少し縮むのと、髪の色が白銀に変わる代償として能力を発動することができるのさ。で、その能力っつーのは俺と目の合った奴の生命力を吸い取り、5秒後に死に至らせるというものなんだが...おっといけない。説明し終わる前に死んじまったみてえだな」 黒尽くめの男は泡吹いて倒れてらあ それと同時に歓声が湧き上がる教室 肩を組まれ賞賛の嵐が俺に吹きかかる 「お前すげーじゃん!」 「そんな能力があったなんて!」 「お前が真の一軍だよ!」 まったく...能力を見せた途端これだ バカどもの相手は困るぜ すると面を紅潮させたまりなが俺に近づいてきた 「どうしたんだ?まりな」 「あ、あの...助けてくれてありがとう...陰キャくんさえよければなんだけど...私と付き合ってくれない?」 突然の告白に、クラスメイトたちがどよめく! 「おいおいいいのかそんなこと言って...確かお前は、このクラスのタカハシとかいう男と付き合っているんだろう?」 「タカハシくんなんていいの!あんなうるさいだけの猿みたいな男より、陰キャくんみたいな強い人と私、付き合いたいの!」 「おいおい節操ねえな...俺みたいな'朱目'と付き合うと、お前もケガしちまうかもしれねえぞ。それでもいいのか?」 「うん、いいの!むしろ貴方のそばで死ねるなら本望...決して引き裂かれないタナトスの愛...!そんな恋愛を陰キャくんとしたいの!」 まったくとんだ色情女だぜこいつは! 俺はタカハシの方を見ると奴は涙を浮かべながらも微笑みながらこう言った 「ああ、まりながそういうなら...グスッ俺と居るより、ずっと男前な陰キャと居るのがいいよ!グスッ陰キャ、グスッまりなをよろしくな!グスッ」 こっちもなかなかイカれてるぜ だけどこいつらがそう言うなら仕方ねーな 「それなら...俺の傍にいさせてやるよ、まりな」 「...!はい!」 まりながそう言った途端、周りのクラスメイトたちが囃し立ててきた 「まったくお似合いカップルだぜー!」 「ヒューヒュー」 「キスしろよキス!」 「キース!キース!」 「おいおいお前ら...」 「陰キャくん...」 まりなはそう言うと俺の袖を掴んだ 俺は辟易しながらもまりなと向き合う そしてそのまま... 「陰キャくん?」 妄想仕立ての俺の脳を呼び醒ましたのは2年4組の一軍女子香坂まりな 鈍すぎる脳の処理速度 引き戻される現実 そもそも俺はタップダンスなんてできねえ 「次移動だから、早く準備して」 「えっアッ...ハイ、スミマセン...」 唾混じりの第一声情けなさ過ぎ俺 すぐに席から立ち上がろうとする しかし邪魔をするのは隆起したP・E・N・I・S 暫し必要鎮まるまでのクールタイム 結局2分間くらい席を立てなかった俺がお前らに伝えたいことそれはその後の学校生活でまりなと話したのはたったこの一度きりだということ そしてタナトスの愛など実在しないということ その代わりに存在する情熱それがパンク・ロック お前らスキニージーンズを履け!!!
ガバガバヘイ! ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 806.5
お気に入り数: 2
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2025-07-12
コメント日時 2025-07-19
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


ストーリー感と言うか、テンポ感、陰キャと言いながら自分語りでありながら、まりなからの告白、恋愛を主軸としながら、スピード感があると思いました。お気に入り登録させて頂きました。
1パンクなんですね。想像と筆が確かで、超一流のエンターテインメントになっています。おもしろかったです。
1コメントありがとうございます。スピード感について、読み手がサクサク読めるように作ることを意識しました。お気に入り登録もしていただいてありがとうございます。本当に。
0コメントありがとうございます。ミゼラブルだけどパンキッシュなポエムを書きたくて作りました。エンターテインメントと感じていただいて光栄です。
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