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かみだのみ
今死ぬかもしれない いま、死ぬかもしれないんだ わたしは ああ、いまわたしは いかしてくれ、と必死になって 神に祈ったりなんかしてる わらえるよな、 目が覚めたらいなくなりたいと 本気で願っていたのに たくさんの罵詈雑言に 有意義を消化したのに ああ、こわいよ こわいんだ、どうしようもなく なにが怖いって わたしは苦痛が怖いんだよ 死ぬことはその次なんだ 苦しいのがこわいのさ 思えば、マラソンが大嫌いだった 走り出す前はいつも怖かったんだ わたしは、何も残せないのなんて そんなに怖くなくって そんなもんかというくらいで ああ、だけど君に わたしが書いたものを 見せることができないで死ぬのは ちょっといやだ いや、すごく 苦痛に比べれば 大したことない? でも いやなんだ わたしの重心だった 君の誉め言葉に いつかのわたしを 生かした君に 応えることが いいえ 応えられなくってもいいんだ 本当のところは だけど 君と過ぎた青春が 底でうきしずみしてる わたしの わたしだと思えるところを 言葉にして 届ける勇気を もてないまま死ぬのは確かに たしかに苦しい くるしいから生かして
かみだのみ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 538.1
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2025-05-15
コメント日時 2025-05-19
| 項目 | 全期間(2025/12/06現在) | 投稿後10日間 |
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| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
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| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


くるしいから生かして 非常に重い言葉です。 この一言にこめられた、 あらゆる諦念や絶望、 それを抱えて尚 詩にしていこうとする 姿に心打たれました。
0初めまして。 何気なく書かれたような感じですが、 >たくさんの罵詈雑言に >有意義を消化したのに ここ、面白いですね。 本来なら、 たくさんの罵詈雑言を 有意義に消化したのに だと思うのですが、 仕掛けがしてある。 そもそも、罵詈雑言なのだから、有意義に消化するのは余程の人格者でなければ難しいと思います。 そして、罵詈雑言に有意義を消化するとなれば、この有意義は、有意義な時間のことだなと思えるのです。 私も死ぬことより、死ぬときの苦痛が嫌です。 そして、書いたものを君にみせられないことを >苦痛に比べれば >大したことない? と比較していることから、 君に自分が書いたものを見せることは、 清水の舞台から飛び降りるほどの勇気がいることなのだと書かれております。 君と過ぎた青春が、 >わたしの >わたしだと思えるところを という表現からは、現在のご自分のままならなさが伺えます。 そして最終行 >くるしいから生かして ここは文章中の意味を引き継いでいると同時に、 生きることは苦しいことなんだよ というメッセージまで受け取れます。 自然な文章構成なのに、様々な仕掛けがあり、楽しませていただきました。 ありがとうございます。
0我慢できないことは、する必要がないと思います。だから、死も、きっと安らかに訪れるでしょう。 内面の独白という形式が、詩の内容を作って行きますが、同じことを別のテーマに対して行って も、またいい詩が書けると思います。
0苦しみへを感じるこの体への恐怖に耐えて生きるには、諦めるしかありません。だから、せめてもの抵抗として詩にするしかなかったのかもしれません。くるしいから生かして、はその一環で出た言葉ですた
1すみません、“でした”です。誤字りました……
0ちょっと学生時代を思い出しました。確かにマラソンとか、苦痛を生み出す最たるものなのかもしれません。結構本格的にやると思うので、授業だけではなくて、大会とかあったりして。「くるしいから生かして」と言うのは痛切な思いと言うよりは、苦衷の思いから絞り出された、本然な思いなのかもしれません。
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