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毎おさ
よくない噂と謂ふのは ことごとく各教室を廻り巡つて 砂糖まぶれになつてから ようやく捨てられる で、また同じやうなよくない噂が 廻り巡つて学生服の下を通過し その日の終礼を待たずして 沈静化する場合もある 何年何組のだれそれは サセ子だとか経験済だとか まわされただとかやくざだとか サセ子だとか登校拒否だとか にんしんしただとかばかだとか ───毎度おさわがせします(×4) そうして《不特定の》あなたは 団地の自室に戻ると スカアトをたくし上げて 自身の《小宇宙》と交信し始める よくない噂と謂ふのは 夏休み明け初日に拡散してきて あることないこと、いること ないことあること、しぬること 前の席の女子の透けた下着の線に 始業のチヤイムが撥ねる
毎おさ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 945.8
お気に入り数: 1
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2025-04-15
コメント日時 2025-05-22
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
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| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


けれんみ、ですねえ。
0まずタイトル。 「毎おさ」造語なのかな?と思ってググりました。 毎度おさわがせいたします、の略で「毎おさ」。 ちり紙交換臭が消えました。 内容は、 「中高生」の噂話に始まり、 で、オナニーと思われる場面があるのですが、 何で女子限定なんですか? オナニーなら男子もする…と書いて、 なるほど!三明ボーイは女子が大好きだもんね、 とひとりごち。 夏休み明けは、自殺する「中高生」の話を良くききます。 >前の席の女子の透けた下着の線に >始業のチヤイムが撥ねる 結びはとても印象的です。 これでは授業が始まっても、下着ばかりが気になってしまいますね。 良い詩です。 ありがとうございます。
0こういう学生時代の根も葉もない噂話って確かにありますよね。 それが夏休み明けだというところにもリアリティがある。 「女子の透けた下着の線」ってのもあるあるですね。
0レモンチャマ!おはよーございまーす!毎おさは僕ら世代ではもはや伝説ですね、これは常識!木村18とミポリンニプレスですねー男子の自慰のことは結構書いてるので今回は女子でね…実際は違うのだろうけど、まあ僕は女の子大好きですからねーでも詩なんかやってたらモテませんね!バンドやっててもモテなかった…なんか異性から見て薄気味悪いんでしょうね。いつも感想コメントありがとうね…
2大丈夫です! マニアもちゃんとおりますよ。笑
0ベニーケイチャマ!おはよーございまーす!あれですよねー噂よりひどかったりして愕然としちゃったり、噂は噂で嘘っぱちだったりねー夏休み明けに地味だった子がスカート長くなって派手になっちゃったりねーそーゆー中をサバイブしてきたわけで、それは何十年経っても鮮烈な印象を残しておるわけです、はい。あーなかなか脱け出せないですねーだから詩なんて手段を使っているのかもしれません…こういう詩の書き方はよくないのだけどねーたぶん…
0まぁそうなりますわなーサブカルカルキザーメン臭プンプンですよねー俗受け狙いは大いにありますよねーそれだけかもしれません…ネット詩ではまずはハッタリをどうかますかにかかってますからね!(この間の大雨のあと路線でいければいいのですが)近代象徴派とかに泣きたくなるほど憧れてはいたのですけどねー僕の持ってる武器は2種類だったですねー自分としては俗でいいと思っていますねー俗でしかおられないのかもしれんですねーそんなに高尚な意識をもって取り組んでるわけでもないからねーだからチラ裏的なものになっちゃうんだけど…
0通勤中に一言だけ感想いれてたんで補足すると、そんなに悪くないと思うのですけど、「ネタ」色が強めで、田村隆一のエッセイみたいな成分を感じますね、ポップなフレーズが心地よい。
0対比構造がまず、巧く書かれていると思いました。 思春期な学生たちの盛んな心を制御するように、「学生服」や「チャイム」といった秩序がありますが、声=「噂」がその「学生服の下」を抉るように通過していく。社会の歯車になる前の、自分たちの野生性を確かめるように、子どもたちが秩序に抵抗しているようで、この噂をされる女の子がまるでその「贄」にされているようにも思えます。何回も何回も廻ることから、儀式のように思えます。 噂、声といった呪術性を確かに捉えているようで、ネタのように見えれば見えるほど深刻さも増すように思いました。
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