戻ってこられるならば
あの春に
そうして
風が吹けば
すべてちりだから
バカンス
っていうのとはちょっとちがう
やめてやめてと
拒んだりして
アイスクリーム、きみのために溶かしたりして
ああ、病みはじめたとか意味のないこと
つぶやく
歯!
とにかく歯が必要である
旅には歯
歯よりも骨
そして皮
皮膚燃える匂いして春
春がくれば夏
夏よりも秋
秋にはどんぐりを拾おう
とってもひとり
作曲家的な彼氏ほしくて
いや別にそんなんじゃない
って頬をすべっていったもの
なんて言うのこれ
なんていうの
って考えてたけど
ようやっとそれが分かって
さびしいってことなんだね
ね
雪を降らせてくれたよ
きみが
そうしてくれた
その雪がとても溶けていくようで
こわくてこわくて
こわくてこわくてこわくて
こわいこわいこわいこわいこわい
もうなにもしたくない
なにもしたくない
きみ以外いらない
ああ
それに
ひかっているもの、なみだ
作品データ
コメント数 : 4
P V 数 : 582.6
お気に入り数: 1
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2025-04-10
コメント日時 2025-05-14
#現代詩
#縦書き
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
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| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
閲覧指数:582.6
2025/12/05 21時52分11秒現在
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こんなに愛おしく思われている「きみ」が、羨ましいです。
0まず >そうして これは迷います。 戻ってくるの「そうして」なのか、 接続詞の「そうして」なのか。 >歯! これは驚きました。 この連は強烈になるのかな、と予測したのですが、 特に盛り上げることがなかったのは、 後の文章との整合性を考えられたのかな?と思います。 >ね 以降は、とても情熱的。 「こわい」の繰り返しすら、反抗できない「きみ」への想いを表しているように思います。 総じて、前半の平坦さが、 後半を良く盛り上げていると思いました。 ありがとうございます。
0「ああ それに ひかっているもの、なみだ」ふたつとなく、美しいです。 なにか言葉を足そうとしても野暮になってしまいます。 ほんとうに美しい詩です。 大好きな作品です。素敵な詩を見せていただけて、とても光栄です。 mizki
1なんか、こう、強力にパセティックだなあと思いました。 30こえたあたりの女性の、夜中に定期的に襲ってくる孤独とか、キラキラしたものに対する抑圧されたリビドーみたいなものがあって、そういう人ほど、この作品のなかに象徴的表現や代償的な願望を見出すのかもしれない、そんなふうにおもいました。
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