白く刺す様な風たちは私の前を冷やして行った。
視界が晴れると白色に舞う妖精は汗を残して消えてった。
あなたは春の書き方を教えてくれた。
桜が「すっすっ」と雨を降らした。
すぐ老いて死んでしまった。
あなたは本当の桜の舞い方を教えてくれた。
夏だよとあなたは私に囁いた。
吐息混じりに耳元で囁いたのだ。
あなたは木々を揺らす風ですか?
私は木々の様に踊った。
暑さが過ぎた。
熱さも過ぎた。
あなたはせっかちだから自分だけ冬の気分に浸っている。
次期に私にも冬が来るだろう。
今は秋。葉っぱも置いてけぼりにした。
私は今あなたの後ろで冬を待っています。
差し掛かる寸前は家族と過ごそうか。
死んでしまったあなたに告げよう。
また夏が来たらアイスを食べようと。
作品データ
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P V 数 : 626.0
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作成日時 2025-01-30
コメント日時 2025-02-01
#現代詩
#ビーレビ杯不参加
#縦書き
| 項目 | 全期間(2025/12/06現在) | 投稿後10日間 |
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| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
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2025/12/06 03時10分53秒現在
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なんかかっこいいっすね。詩の呼吸できてる。センスある。死期なのだろうなと思って読めば、深く読解もいらない、ただtitleに彩るってあるので、どこか具体的にポイント絞ってシキサイに触フったらいいかもね。でもこのままの、言葉少ないほうが、感じることは多いんだよなあ。良(一票入れたかった!)
1ありがとうございます
0ストレートにせつなく悲しい。詩が“悲しみ”を描くものだ、というのをふたたび思い知らされました。
1恋の詩ですね? でも妖精ってことは女性?、話者も女性? うーん、詩読おじさんの立場
1解釈は人それぞれで自分がどうこう言うのは良くないかも知れませんが妖精というのは死んでしまう彼女のことも指し、雪の結晶の様に水となって元の原型は無くなってしまうという感じです。汗というのは彼女の形見でもあります。
1ありがとうございます
0話者は男性です。
0四季なんてなんであるんだろう、そんなことをこの詩を通して、ふと思いました。
1ありがとうございます
1どういたしまして。 ぜひまた拝読したいですね。
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