よけいなお世話
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牧子の場合
わたしのこと 「短大にでも行かせればよかったわよ」 と母は言っている わたしもそう思う 今の自分 なんでこんなことになっているのか こんなの、仕事じゃない、商売ではない、暴力だ ママは飲み過ぎて眠ってしまっている ハロゲンランプの光を浴びて 牧子はキッチンでグラスを洗っている また会いたいと思われる女になりたい？ 違う、 埋もれてしまいたい 役者にだってなんにも表現したくない時間があるものだ ラストに残っているただ一人のお客さん というのは牧子の好きなお客さんだった 彼がおつりに受け取った千円札をひらひらさせている 「マキちゃん、これあげるよ」 と言う声が聞こえた 「バカっ！ なんでそんなこと言うの？ なんでそんなこと言うの？ バカっ！」 牧子の両眼に涙が湧いた 見たまま聞いたままをただ受け入れるだけでうまくいく人もいるのだろう でもわたしは違う 見えるまま聞こえるままでは出血するばかり そして止まらない なにか言葉にして固めなければ でもどんな言葉がわたしにあるの？ ああ感性、怖い、 それは自分を傷つけてくれるばかり
牧子の場合 ポイントセクション
作品データ
コメント数 ： 4
Ｐ Ｖ 数 ： 1489.2
お気に入り数： 0
投票数 ： 0
ポイント数 ： 0
作成日時 2020-10-06
コメント日時 2020-10-08
Ｐ Ｖ 数 ： 1489.2
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投票数 ： 0
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作成日時 2020-10-06
コメント日時 2020-10-08
#現代詩
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
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- 作品に書かれた推薦文
牧子の場合 コメントセクション
コメント数（4）
人間には色んな人生があります。 受け入れるも受け入れないも他人次第。 そして、最後の > ああ感性、怖い、 それは自分を傷つけてくれるばかり というフレーズがひたすらに好きです。
0お読み下さりありがとうございます。 良いフレーズが書けて良かったです。 そうですね、人はみんなそれぞれの人生をいろいろな思いを抱えて生きていますね。 今作の舞台はいわゆる夜の街にある小さなラウンジ。 夜の街にいる人々もめいめい様々な事情を抱えてそこにいるのでしょう。
0Yasu. na さん、今日は。コメント有り難う。優れた分析力と豊かな感性に感心しました。拙い作品があなたのお陰で生まれ変わりました。いくつかの作品を読ませていただきました。時としてその豊かな感性故に苦しむこともおありでしょうが、頑張ってその才能を磨いてください。貴方よりきっとずっと年上の私も頑張ります。
0身に余るメッセージありがとうございます。 書いている人たちはみんな過敏な感性を持っていることと思います。ビーレビから私は多く学んでいます。仲間でもありライバルでもある投稿者のみなさんの作品を読んで自分も頑張っています。戸ヶ崎さんの作品もとても良かったです。
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