フィラデルフィアの夜に XⅣ - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

エセ詩人

いでよ、エセ詩人!

コトダマ とはよく言ったものだ。 ハキダセ と 男は言う。 おまえは誰だ? わたしは何者だ?   

湯煙

硬派な作品

萩原朔太郎や中原中也のエッセンスを感じます。

千治

体験記『呆気ない宣告』

それはあなたの現実かもしれない。

大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

ほば

世界は自由だ━不死━

わかるということ

あなたにとっては何が、その理解が起きるピースになるだろうか?

ほば

ふたつの鐘がなるころは

鐘は明くる日に鳴る! いつでもそうだ!

運営在任中に出会った多くの作品の中のベスト。決して忘れない。

yasu.na

良い

シンプルに好き

あっす

パパの日曜日

パパの日曜日

いい

明林

終着点

生きる、その先に死地はない!

美しくさわやか、そして深い意味が込められたシーン、均衡の取れた心情と思想、強い意志で最終連へと迫る引き締まった展開、我が胸にこの詩文を抱いて!

yasu.na

九月の終わりを生きる

呼び覚ます声

夏の名残の暑さが去ろうとする頃、九月の終わりになると必ずこの作品のことを思い出す。

afterglow

こっちにおいで

たれかある

たそがれに たれかある さくらのかおりがする

るる

詩人の生きざま

言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

羽田恭

喘息の少年の世界

酔おう。この言葉に。

正直意味は判然としない。 だが、じんわりあぶり出される情景は、良い! 言葉に酔おう!

羽田恭

誰かがドアをノックしたから

久しぶりにビーレビ来たんだけどさ

この作品、私はとても良いと思うんだけど、まさかの無反応で勿体ない。文にスピードとパワーがある。押してくる感じが良いね。そしてコミカル。面白いってそうそう出来ないじゃん。この画面見てるおまえとか、そこんとこ足りないから読んどけ。

カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

これ大好き♡

読み込むと味が出ます。素晴らしいと思います。

きょこち(久遠恭子)

輝き

海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

アオゾラの約束

憧れ

こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

きょこち(久遠恭子)

紫の香り

少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

暖かくて、心から感謝申し上げます。 この詩は誰にでも開かれています。読んでいるあなたにも、ほら、あなたにも、 そうして、私自身にも。 素晴らしいと思います。 ありがとうございます。みんなに読んでもらいたいです。

きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

永訣の詩

あなたが出発していく 光あれ

羽田恭

あなたには「十月」が足りていますか?

もし、あなたが「今年は、十月が足りてない」と お感じでしたら、それは『十月の質』が原因です。 詩の中に身を置くことで『短時間で十分な十月』を得ることができます。この十月の主成分は、百パーセント自然由

るる

だれのせいですか

どんな身体でも

どんな自分であっても愛してくれるか、抱きしめてくれるか、生きてくれるか SNSできらきらした自分だけを見せてそんな見た目や上辺で物事を判断しやすいこんな世の中だからこそ響くものがありました。例えばの例も斬新でとても魅力的です。

sorano

衝撃を受けました

ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

二酸化窒素

ずっと待っていた

渇いた心を満たす雨に満たされていく

afterglow



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フィラデルフィアの夜に XⅣ    

 フィラデルフィアの夜に、針金が走ります。  誰もいない、来ることもない下水道。 漆黒という言葉さえも生半可な、闇。 何かが動く。動き出す。 小さな音を伴って。  何年も動いていない淀んだ下水が、音を立て始める。 水を下から掻き揚げる何かが進んでいる。 勢いよく、速度を増す。  勢いを増すごとに明らかにそれは大きくなっていく。 水を裂く音も大きくなる。 マンホールの蓋から、街明りが差し込み始めてくる。 悪臭放つ水を、まき散らしながら。  速く、速く。 力強さを増していく。 腐った水を、死骸や廃棄物の香りをその身に纏いながら。 檻からから解き放たれた獣のように。嵌められた枷から抜け出した少年のように。  街の明かりが降り注ぐ。 光が金網より、地の底へ。 スポットライトとして輝く。 光あふれるそこに、その姿を現した。  下水より駆け上がる。 荒馬の様に足を速め、全てを跳ね飛ばして突き進む。  結婚式。 静謐な会場に、その男は駆け付けた。 骨と皮だけの痩せた体に半裸の姿。 ただすっくと立ち、見えなくなっている眼窩を正面に向け、歩いた。  ゆっくり、ゆっくり。 男の背後には膨大な粘液。 それに操られている様に、それに浮かんでいるかの様に男は、歩く。  手には花。十字架。  叫び声が、混乱が、教会を満たします。 新郎は椅子を手に殴りかかろうとした時です。 「父さん」 との声が花嫁から漏れました。  おめでとう ありがとう さようなら 男は虚空に指でなぞります。 なぞった跡に、汚水が宙に留まり、三つの言葉を残しました。 そして、一輪の花と十字架を花嫁と花婿の足元に置いたのです。 「父さん」 さようなら そう言いたげな一瞬の間を置き、男はいなくなります。 立ち上がっていた体は、積み木の様に急に儚く崩れて。  宙にとどまっていた文字も地面に落ち、染みとなり、消えて。 しゃあああああああああああああ  水の様な音。 続いて波の様な音。 崩れ、四散した男の体が、何かに引きずられていきます。 よく見れば男の体は針金で繋がり、その背後で蠢いていたのは細かい針金が汚水を筆の様に吸い上げていたと知ります。 なおも汚水を纏う針金は、地面にその痕跡を残しながら、波打ち、教会から出ていきました。  汚水の跡は教会の敷地までしか残っておらず、その先はわからなかったと言います。  花嫁は花と十字架を手に取りました。 細い細い針金が「幸せに」という文字の形を取っていました。


フィラデルフィアの夜に XⅣ ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 2
P V 数 : 984.4
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2020-05-05
コメント日時 2020-06-01
#現代詩
項目全期間(2024/03/29現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
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技巧00
音韻00
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閲覧指数:984.4
2024/03/29 11時04分03秒現在
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フィラデルフィアの夜に XⅣ コメントセクション

コメント数(2)
藤 一紀
作品へ
(2020-06-01)

針金シリーズはビーレビ内でもシリーズ化してしまっているから面白くてもコメントつかないのかなあ。不思議。汚れたもの醜いものを中心に据えつつ、その清さが動きのなかで描かれていてよいです。

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羽田恭
藤 一紀さんへ
(2020-06-01)

シリーズで続けているのでコメントが難しくなっているかもしれませんね。 それでもこのシリーズはまだ続けるつもりです。 >汚れたもの醜いものを中心に据えつつ、その清さが動きのなかで描かれていてよいです。 まさにフィラデルフィアシリーズで描きたいことです。

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