静の嘆き(短歌十二首) 他二篇 - B-REVIEW
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エセ詩人

いでよ、エセ詩人!

コトダマ とはよく言ったものだ。 ハキダセ と 男は言う。 おまえは誰だ? わたしは何者だ?   

湯煙

硬派な作品

萩原朔太郎や中原中也のエッセンスを感じます。

千治

体験記『呆気ない宣告』

それはあなたの現実かもしれない。

大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

ほば

世界は自由だ━不死━

わかるということ

あなたにとっては何が、その理解が起きるピースになるだろうか?

ほば

ふたつの鐘がなるころは

鐘は明くる日に鳴る! いつでもそうだ!

運営在任中に出会った多くの作品の中のベスト。決して忘れない。

yasu.na

良い

シンプルに好き

あっす

パパの日曜日

パパの日曜日

いい

明林

終着点

生きる、その先に死地はない!

美しくさわやか、そして深い意味が込められたシーン、均衡の取れた心情と思想、強い意志で最終連へと迫る引き締まった展開、我が胸にこの詩文を抱いて!

yasu.na

九月の終わりを生きる

呼び覚ます声

夏の名残の暑さが去ろうとする頃、九月の終わりになると必ずこの作品のことを思い出す。

afterglow

こっちにおいで

たれかある

たそがれに たれかある さくらのかおりがする

るる

詩人の生きざま

言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

羽田恭

喘息の少年の世界

酔おう。この言葉に。

正直意味は判然としない。 だが、じんわりあぶり出される情景は、良い! 言葉に酔おう!

羽田恭

誰かがドアをノックしたから

久しぶりにビーレビ来たんだけどさ

この作品、私はとても良いと思うんだけど、まさかの無反応で勿体ない。文にスピードとパワーがある。押してくる感じが良いね。そしてコミカル。面白いってそうそう出来ないじゃん。この画面見てるおまえとか、そこんとこ足りないから読んどけ。

カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

これ大好き♡

読み込むと味が出ます。素晴らしいと思います。

きょこち(久遠恭子)

輝き

海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

アオゾラの約束

憧れ

こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

きょこち(久遠恭子)

紫の香り

少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

暖かくて、心から感謝申し上げます。 この詩は誰にでも開かれています。読んでいるあなたにも、ほら、あなたにも、 そうして、私自身にも。 素晴らしいと思います。 ありがとうございます。みんなに読んでもらいたいです。

きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

永訣の詩

あなたが出発していく 光あれ

羽田恭

あなたには「十月」が足りていますか?

もし、あなたが「今年は、十月が足りてない」と お感じでしたら、それは『十月の質』が原因です。 詩の中に身を置くことで『短時間で十分な十月』を得ることができます。この十月の主成分は、百パーセント自然由

るる

だれのせいですか

どんな身体でも

どんな自分であっても愛してくれるか、抱きしめてくれるか、生きてくれるか SNSできらきらした自分だけを見せてそんな見た目や上辺で物事を判断しやすいこんな世の中だからこそ響くものがありました。例えばの例も斬新でとても魅力的です。

sorano

衝撃を受けました

ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

二酸化窒素

ずっと待っていた

渇いた心を満たす雨に満たされていく

afterglow



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静の嘆き(短歌十二首) 他二篇    

『静の嘆き(短歌十二首)』 同窓の会終へぬべし羞ぢながら彼奴と写るレンズ諾ふ どうそうのかいをへぬべしはぢながらあいつとうつるレンズうべなふ 星々の夜空の際を行くあひだ緩慢なれど厭かず見る者 ほしぼしのよぞらのきはをゆくあひだかんまんなれどあかずみるもの 明日オープン未だ買はれぬ品々にスーパーマーケット明か明かと あすオープンいまだかはれぬしなじなにスーパーマーケットあかあかと 草のなか芽吹くくらいの佇まひ捨て置かれたる白き自転車 くさのなかめぶくくらいのたたずまひすておかれたるしろきじてんしゃ 広場にて発泡スチロールのごと舞ひ迷はされ人とぶつかる ひろばにてはっぽうスチロールのごとまひまよはされひととぶつかる 軽トラの狭き荷台に差す朝日うるはしきまま載せて発車す けいトラのせまきにだいにさすあさひうるはしきままのせてはっしゃす 手に熱きスマホ時計に裏切りと秘密抱ける我を計らる てにあつきスマホどけいにうらぎりとひみついだけるわれをはからる 玄関も通用口もなきごとき汝が心の指にささくれ げんかんもつうようぐちもなきごときなれがこころのゆびにささくれ 情けなき水分の生ありと見ゆ熱き眸に眼鏡くもりて なさけなきすいぶんのしゃうありとみゆあつきひとみにめがねくもりて 借り手待つ貸し会議室の窓見つ真なきやうで借りたくはなし かりてまつかしかいぎしつのまどみつしんなきやうでかりたくはなし 砂時計よもしも汝に耳あらば静の嘆きもすべて落ちまし すなどけいよもしもなむぢにみみあらばせいのなげきもすべておちまし かりそめに事実薄くて文字を成す歌にならずとまたおどろかる かりそめにじじつうすくてもじをなすうたにならずとまたおどろかる 散文詩『ロマンチシストの陳述』 目覚めたての筋肉で朝露の沈黙を踏んで歩むうちに私は思うのでした ああ夜にも雲は流れて星々をのぞかせたり隠したりしていたのだと そして今は生まれたての陽の輝きが雲を裂いて私の行く道を照らしているのでした 私の瞼はまだ夢幻の力から完全には解かれていないままでしたが 余所の人の家の壁の影は紛れもなく四角形でした 夜眠っているうちにも夢の中で私は被告人への恩愛と怨恨との混淆にさいなまれ 快と不快 幸と不幸の間を行き来したのでした ちょうど雲の流れの向こうに輝き続ける星々が姿を見せたり隠されたりするように…… 被告人への恩愛が輝き続ける真実であっても しかしこの世にある限り私は雲の妨げのこちら側に生きるしかありません 被告人への怨恨を拭う術は 現世にあってはもうこの法廷に求めるより他になかったのです 私はロマンチシストでありましょうか いやそうでないのか 私にはもう分かりませんが 私はただ真実 星々の輝きのような真実によって生きたいのです その真実の発現をここに願い出た次第です 随筆『僕と或る女性』  文学部は一年は一般教養で二年から専門を選ぶことになっていた。それで、一年の時に知り合った或る女性が自分が二年からの専門に美学を選んだ理由について言った言葉を今も僕は忘れられない。「美学って何だろうと思って選んだの」と、彼女は言った。僕は新奇なことを聞いた気がした。僕はドイツ文学だったが、それは高校生の時にすでに決めていたことだった。志望を変えることには無理があった。しかるに彼女の場合、前もって志望する専門を決めないで文学部に入り、上に引いたような理由で専門を選んだのであった。僕にはどこか浅薄で無謀なことに思えた。だがそんな彼女は美人で友人も多く心身は大いに健康の輝きを放っているようであったし、一年間、留学もした。きっと僕なんかより一般教養も専門もはるかに優秀な成績で修め、就職難などものともせずに卒業したに違いない。あの頃は彼女の語った例の言葉を不審がっただけの僕であったが、今になって思い出すと、彼女の適応能力と実際的能力の高さを思い、頭が上がらないような気さえ覚えるのである。「現実見ろよ」「大人になれよ」と、僕が自分に言い聞かせる時に頭に浮かぶエピソードである。



静の嘆き(短歌十二首) 他二篇 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 3
P V 数 : 1412.3
お気に入り数: 1
投票数   : 0
ポイント数 : 23

作成日時 2020-03-01
コメント日時 2020-04-20
#縦書き
項目全期間(2024/03/28現在)投稿後10日間
叙情性50
前衛性00
可読性50
エンタメ00
技巧40
音韻50
構成40
総合ポイント230
 平均値  中央値 
叙情性55
前衛性00
可読性55
 エンタメ00
技巧44
音韻55
構成44
総合2323
閲覧指数:1412.3
2024/03/28 17時36分40秒現在
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    作品に書かれた推薦文

静の嘆き(短歌十二首) 他二篇 コメントセクション

コメント数(3)
エイクピア
作品へ
(2020-03-01)

スクロールできなかったので9首ばかり読んだのですが、文語定型ですね。彼奴(あいつ)とか汝(なれ)とか諾(うべな)ふなど、抱(いだ)けるなど、古風な中にも、スマホ、スーパーマーケット、発泡スチロール、眼鏡、レンズと言った最近の単語が確かな位置を占めていると思いました。

0
yasu.na
エイクピアさんへ
(2020-03-02)

 お読み下さりありがとうございます。  スクロールできませんでしたか……  でもお読み下さった九首の中に、一首でもまあまあ良いと思われるものがあったなら、私はうれしいです。  古語と現代語をミックスするのに苦心しました。  こういうものを今さら書くことは、現代詩を目指すという趣旨には遠いとは私も思いますが、考えるよりも先に手が出てしまいました。あんまり新しいものではないかなと思います。でも、日本語の奥深さを忘れないためにも、このような形で伝えていくことには意味はあるかと思います。

0
とがし ゆみこ
作品へ
(2020-04-20)

全体的に懐かしい感じの、しみじみとした一連で好きです。 草のなか芽吹くくらいの佇まひ捨て置かれたる白き自転車 は、自転車がまるで芽吹くかのような佇まいだ、という意味でしょうか。 だとすると「くらい」は「くらゐ」と書くのが正しいと思います。 この歌のもつ詩情に最も惹かれただけに、残念でした。 文語で通すなら、「芽吹くほどなる佇まひ」でもよかったかもしれません。 私自身、ふだんから文語旧仮名遣いをベースに短歌を書いていますので、ビーレビでこのような 作品に出会えたことは喜びでした。 ありがとうございます。

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投稿作品数: 1