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あかとんぼに感じる
揺れた茶髪がいつもより赤らんで見えたのは夕陽の橙のせいで 踏みしめたアスフアルトは砂粒と擦れて密やかな音をたてる 夕飯は私が作るとつぶやくと頬をほころばせるあなた 口角を引っ張るぎこちない笑みに光が滲み不揃いな二人が揺れる 儚くて愛おしいあなた たちきえてしまわぬように火をたいておかなければ
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あかとんぼに感じる ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 424.7
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 26
作成日時 2025-11-26
コメント日時 2025-11-27
| 項目 | 全期間(2025/12/06現在) |
|---|---|
| 叙情性 | 5 |
| 前衛性 | 3 |
| 可読性 | 4 |
| エンタメ | 3 |
| 技巧 | 3 |
| 音韻 | 4 |
| 構成 | 4 |
| 総合ポイント | 26 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 5 | 5 |
| 前衛性 | 3 | 3 |
| 可読性 | 4 | 4 |
| エンタメ | 3 | 3 |
| 技巧 | 3 | 3 |
| 音韻 | 4 | 4 |
| 構成 | 4 | 4 |
| 総合 | 26 | 26 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


あかとんぼ=儚さの象徴であると同時に、幼い頃から見 てきた「別れの虫」でもあるのですがその重ね合わせがあ る意味つらく、しかもすごく優しい。 ラストの行 「たちきえてしまわぬように火をたいておかなければ」 ということばが、とむねをつきました。
0追記 なかなかのものだなと思って、 投稿作品、『撫子』から順に読ませていただきました。 こういう雰囲気の詩を書けるひとはあまりいないのじゃ ないかと思いました。茶室で向かい合って静かに点てられた 抹茶を頂くような静謐さがあります。わたしにはコメント欄 にあったような気の効いたアドバイスなどひとつも出来ませんが また次も読ませて頂きたいと思った次第です。
0最終行が、ひらがなで「火」だけ漢字なのが素敵です。 これが漢字を多用すると、キツいヒステリックな印象になってしまう。 敢えて、ひらがなにすることで、柔らかな印象にすると同時に、「火」だけ浮き上がっている。 と、書いていて、ふと思ったのですが、 この「火」が、タイトルの「赤とんぼ」みたいだな、と。 余韻が心地よいです。
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