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真夜中の散歩
いつか おどりかた以外すべてをわすれて 大きな窓の向こうがわで 情熱の つめたさを知る それが今だ 真夜中の散歩 何度だって まぶしさは暗さだとおもう 内側の大きさに反響する 予備のたましいだ 視聴覚室で造られる かっこいい恥部だ 田んぼがつくる水平線 月がうつるのはひとつだけ いつまでも夢中でゲームしてたかった 尻が濡れるのも構わずに 山道 国道 あおい看板 健康なけむり、青春 酔いやすくて強い質だった なんでも 初めて吸ってからから吸い終わるまでずっと彷徨っていた 山の中だったり、町の中だったり、どちらの場合にも 思わぬところで森に入って 好きな子と抱きあった そんなの いつも ぼくしかいなかったけど 田んぼが作る水平線 誰かがぼくを通報した 東京から来ただけで喜んでくれるパトカー あの車内の、三人で、暮らせなかったかな じぶんがじぶんと手をつなぎ 闇を信じた はるかむこうの銀河の宴が なぜか聞こえた だから お似合いだと思った 丸がもらえると思った あの絶望の代わりになるものを 見つけたり買ったりして 真夜中の散歩 あのときからぼくは ずっとこっちにいるのでした 蛇口を見ると嬉しくなるし 薔薇を見ると死にたくなるよ
真夜中の散歩 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 486.2
お気に入り数: 1
投票数 : 3
ポイント数 : 0
作成日時 2025-10-17
コメント日時 2025-10-26
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


現代詩はよくわからないのですが これはわからないなりにいいなと思わせる ものがわたし個人にはありました。 40億の人がいれば40億の世界があるわけですが そのそれぞれの世界の刻み方というかかたちの見せ方 というものは40億あるわけではなく情けないほどに 単一である現状にあって、"ほんとうの"詩人さんというのはいつも このように自分の世界をコツコツと刻んでおられる。 そのとき手にもつノミというものが(ひとりぽっちとかさみしいとか いうことだけではなく)孤独というものであると感じさせてくれます。 尊敬しますね。
0悲しんだり、喜んだり、どきどきしたり、生きている人の心の吐露というものは、心惹かれるものですね。生きているということが、人の心に響くのです。よい詩だと思います。
0下手なのか、それとも上手く巻き込まれてしまうのか、流れる読み手川 よくわからない語りだけど、 二連三連の冒頭に置かれた 田んぼが作る水平線~ この使われ方には唸るという感想も ただのノスタルジーとしての意味づけにはされてない不思議さがあって、 それが終わりの二行にもかかってくるのだけれど、 この、二行がまたよくわからない。 作者でしかわからない飛躍感がある。
0なぜだか分からないけれど、ティーンエイジャーだったときの自分の影が傍で踊ってくれているようでした。『遊びに行くよ』を繰り返し読んでいたので、また作品が読めて良かったです。
0丸が貰えると思った精神性は買えると思いました。「こっち」の意味。かっこいい恥部とは。何か謎が空気に溶け込まない魅力だと思いました、この詩は。情熱の冷たさと言うフレーズは鮮烈で、何かを並走させるほどだと思いました。
0蛇口を見ると嬉しくなるし、薔薇を見ると死にたくなると言うのはちょっと意味が分からなかった。但し詩としてはありだと思うし、フレーズとして成り立っていると思いました。
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