針と60進法と
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流線形の熱
37℃の記憶は曖昧で 氷に浸したタオルが おでこに乗せられた ぼんやりと覚えてる 熱は全ての生命に宿り 籠の中 小鳥も 動きを止める事なく カタコト何か 音を立てている トマトはひんやりして美味しい きゅうりは瑞々しくてやっぱり美味しい にんじんとセロリを加えて野菜ジュースを作って欲しい お願いをしてまた床に就く 今夜も熱は下がらない 風邪薬を飲みましょう ぐっすり眠れるように 流線形のように イメージする 尖ったウイルスの角をサンドペーパーで削り落とす 明日の朝 目覚めたとき 微笑むことが出来ますように 研ぎ澄ます 景色が鏡に映る 出来上がりは お楽しみに
流線形の熱 ポイントセクション
作品データ
コメント数 ： 4
Ｐ Ｖ 数 ： 584.4
お気に入り数： 1
投票数 ： 0
ポイント数 ： 0
作成日時 2025-10-14
コメント日時 2025-10-24
Ｐ Ｖ 数 ： 584.4
お気に入り数： 1
投票数 ： 0
ポイント数 ： 0
作成日時 2025-10-14
コメント日時 2025-10-24
#現代詩
#縦書き
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
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- 作品に書かれた推薦文
流線形の熱 コメントセクション
コメント数（4）
よかったです。ずらされて、もともとそこにあったものは、部屋から窓を通してずれて、夜空のかなたへ行った感じ。わたしの幽霊に、笑顔で話しかけられた感じ。
0あましびさん、感想ありがとうございます。 とても詩的に受け取っていただけて嬉しいです。 「ずれる」という感覚には、現実と夢、記憶と現在のあわいのようなものを込めました。幽霊に微笑まれるような、その静かな距離感を感じ取ってもらえたなら幸いです。
0二度読めばその面白さもわかる「流線形の熱」 タイトル、いいですね。 ひんやりとした野菜ジュースへの渇望も対比的に熱エネルギーを増幅させて読めてくる。 この辺りはテクニカルを感じます。 熱ってエネルギーの源だから流動性があってぐるぐる廻る。 風邪をひいても 恋をしても そして、いつかは冷める（覚める）もの。 朦朧とした記憶、そして思考。 渦の底は浅いけれど、よく出てると思います。
0メルモsアラガイsさん、おはようございます。感想ありがとうございました。 タイトルや作品全体の温度感に注目していただけたこと、とても嬉しく思います。「流線形の熱」という言葉に込めた、“形をとどめずに巡り続ける感情や思考のエネルギー”を、ひんやりとした野菜ジュースとの対比や、渇望として読み取っていただけたことが印象的でした。まさに、熱が風邪や恋のように一時的でありながら、確かに身体や心の中を流れていく、その感覚を描きたいと思って書いた作品だったので、とても励みになります。 「渦の底は浅いけれど、よく出ている」という表現も、ありがたく感じました。記憶も感情も深淵ではなく、むしろ浅く何度も巡るものかもしれない。その曖昧さや朦朧とした感覚を汲み取っていただけたことに感謝します。 丁寧であたたかな感想、本当にありがとうございました。
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