ある時あやつに矛先向けられ、欲しくもない種植え付けられた。壊れた我が心、破片集め。テープでペタペタと着飾っても、壊れたモノは治っておらず、やがて。
ねじねじねじれて育った植物。醜き種が花開き、すくすく養分吸っていく。母様養分くだせぇとチュウチュウ心を要求しては我が身腐らせ育つが。与える心は心ここにあらず、いつぞやかの部屋に忘れたのさ。あの時あの晩失った、純粋さと心は戻ってこず、前へも向けずただたたずんだ私はその場に取り残され。時は流れ、矛向けられ、心以上のモノをこの身から削ぎ削ぎトントン切り落とす。身の切り売り、矛の獣諌め、時には噛まれ刺され、暗いこの世を手探り。血だらけになりながらやっとたどり着いた今日という日がいい日になりますように。
蛙は気ままな水の中。囲われ守られすくすく育つ。やがては家を出、世に居場所を求め大海へ。いざ!波は高くもみくちゃ、持ってたプライドぐちゃぐちゃ。泳ぎは得意でも役に立たず、波に押し戻されては浜辺でポツンとただ独り。仲間は各々居場所を見つける、が、蛙はただ。
囲われた蛙が大海へ出、波の大きさ心を折られ、布団で不貞腐れる中、浜辺を歩く彼女に出会った。手は血だらけ、花大きく、心ここにあらず、矛傷2桁を越えて。でも声をかけたら気さくに話してくれて。仲良し。でも蛙には隠れた矛があり。矛は顔出し、かの娘を突き刺させよと駄々をこねる。蛙は悩み、苦しみ矛を隠し、彼女と一緒に前へ進む。いつか彼女の傷は癒え、蛙は居場所を見つけるため、2人は陽の沈む先を目指し歩いて去った。
作品データ
コメント数 : 3
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作成日時 2025-07-31
コメント日時 2025-08-01
#現代詩
#縦書き
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2025/12/06 02時14分18秒現在
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蛙と彼女という出会いが、相互によく働いて、先の希望を予感させます。若い時の苦労は 買ってでもしろ、と言いますが、なんにでも当てはまるわけではないですね。
1コメントありがとうございます。そうですね。若いときの苦労は買ってでもしろといいますが、不相応な苦労をしてしまうとねじれてしまったり壊れてしまったりする場合があるので、なんとも言えない感じです。ですが、振り返って苦労から学べるような人間に育ちたいですね。
1おはようございます。 冒頭から引き込まれると言いますか、インパクト抜群ですね。 コメントで作者様が仰っている、 「不相応な苦労」というのがこの詩全体を真っ直ぐに貫いている気が致します。
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