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極夜に宝石
輝く石に目を取られて 背後の大きな闇に気付かず 只管幸せそうにしている そんな外野を見ていた 開けない暗闇を歩き続け 輝く宝石を見つけては 「無意味だ」と目を逸らし続ける どこまでも愚かな冒険家 あけない夜はないらしい この雨もいつかは止むらしい あの冒険家もいつの日か 暗闇が恋しくなるらしい どうかあなたが輝きに呑まれ 影もないくらい強く照らされ 普通は暗いと知らないままで 永遠を歩けますように そして輝きを拒む者には 「大丈夫だよ」と手を取ってやり 輝きに導いてあげる そんな人になれますように 輝きは目をおかしくするから それが怖くて近寄れなくて 暗闇は前を見えなくするから それが怖くて… 今後未来を見据えた時に 遠くに太陽近くに街灯 その程度の明かりで良い それが私には相応しい 死なない人はいないらしい それでも無限を追うらしい 遠くで聴こえるあの歌声も いつかは聴こえなくなるらしい どうかあなたが暗闇を知らず 寧ろ暗闇に住む者たちを 蔑んでしまい貶してしまう それくらい幸せでいれますように 欲を言えば暗闇の人に 「私もそうだ」と嘘を付いて 少しだけ明るくしてあげる そんな人が…いますように 終わりのない暗闇に 「いつ終わるのか」と問いをだし それでもどうにか前を向く 暗闇を瞬く一人の人 どうかあなたが暗闇の中 ほんの一瞬の輝きを見て 頬を伝う涙の温度を 忘れるくらい笑えますように その涙は必ずいつか あなた自身を信じてくれる 二度と消えない足跡として 消えない傷を照らしてくれる だから私も歩いていく あなたの落とした雫がいつか 誰かにとっての宝石になる 私はそれだけを信じている 唯一信じ切れた物が あなたの涙で良かった 私の涙をあなたが見た時 私を傍に居させて欲しい
極夜に宝石 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 548.1
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2025-05-25
コメント日時 2025-05-28
| 項目 | 全期間(2025/12/06現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


そうですね… まず「輝き」とは何のことだろう、と思いました。 一連目では、アイドルとか、何らかのカリスマ性を持っている人間かと思ったのですが、 どうもそれだと全編通して意味が通らない。 と、輝きが二種類あることに気がついた。 「輝く石」「輝く宝石」と、普通の「輝き」。 意味が違うのかもしれない。 「石」「宝石」とされているのは、何となく人間を思わせる。素晴らしいひと、パートナー等。 「輝き」は、観念っぽい。希望、愛、幸せ、等。 切ないくらい、「あなた」を想う詩ですね。 だけど、どうでしょうか。 >蔑んでしまい貶してしまう 「あなた」という存在は、美しいこころをもっている方のように思えます。 そんな方なら、間違っても「蔑んだり貶したり」しないのではないか?と思いました。 そんな美しいこころをもっている「あなた」なら、「私もそうだ」と優しい嘘をつくのではないでしょうか? 終わりのない暗闇でも「大丈夫」と自分を慰めながら歩けるのではないでしょうか? >唯一信じ切れた物が >あなたの涙で良かった >私の涙をあなたが見た時 >私を傍に居させて欲しい この最終連は、「私」の想いが、とても美しく響きました。 ありがとうございます。
1コメントありがとうございます 実は「あなた」とは明確に誰かがいるわけではなくて、具体的に言うと「未来へ進む人」に対しての祈りを込めた詩になっています 登場する度に「あなた」とは誰かが変わっているという解釈も可能で、むしろ「最初から最後まであなたは同一人物」とは私は思っていません また、「蔑んでしまい貶してしまう」と書きましたが、これは「不幸な人を蔑んでしまっても構わないから、あなたは幸せでいて欲しい、でも、本当の事を言えば、あなたは不幸な人をそんな目で見て欲しくない」という複雑な感情を込めています なぜこう書いたかと言うと、どんな人にでもそれぞれの幸せというものがあって、その幸せを否定したくなかったから。なんですね もちろんそういう人を傷付けて幸せを覚える。と言うことを肯定してもいませんが
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