【応募方法の変更について】 賞金大会「2K3K」へのご応募にあたり、当初は「スレッド内に作品とメールアドレスを併記する」形式を予定しておりましたが、メールアドレスの公開にご不安を感じる方もいらっしゃるかと思います。 そこで、以下のいずれかの方法でご応募いただけるようにいたします： 1. これまで通り、スレッドに「作品タイトル・作品本文・メールアドレス」を投稿する 2. スレッドには「作品タイトルと作品本文」のみを投稿し、メールアドレスは主催アドレス（poetry.2k3k@gmail.com）宛に別途送信 　※その際、メールの本文に「作品タイトル」「スレッドに投稿したハンドルネーム」をご記載ください。 どちらの方法でも応募は有効です。ご自身のプライバシー保護のため、安心できる形でご参加ください。

※2を選択された方は、スレッドに投稿する際、投稿文の末尾などに「メール送信済みです」といった一言を添えてください。 これは、なりすましを防止するための確認手段となります。 なお、以上の変更点につきましては、次回のスレッド（5月1日予定）にてあらためて明示いたします。

【お知らせ：「2K3K」応募方法の変更について】 詩の賞金大会「2K3K」にご関心をお寄せいただきありがとうございます。 たびたびのルール変更となり、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。 より安心・安全な運営のため、応募方法を以下の通り変更・統一いたしました。 ⸻ ■ 応募は 「メール送信」→「スレッド投稿」 の2ステップ方式です。 【1】メールを送信（先に行ってください） 　以下の3点をご記入のうえ、応募用メールアドレスまで送信してください。 　　・スレッドに投稿する際のハンドルネーム 　　・詩のタイトル 　　・連絡先メールアドレス（賞金送付に必要） ※メールアドレスはスレッドには絶対に記載しないでください。 ※メール送信がない場合、賞金対象から除外となります。 【2】スレッドに投稿 　ハンドルネームは自動表示されるため記載不要です。 　以下の内容を投稿してください： 　　・詩のタイトル 　　・本文 　　・「メール送信済み」と一言添えてください（なりすまし防止・本人確認のため） ⸻ ■ 応募用メールアドレス poetry.2k3k@gmail.com ⸻ ■ 注意事項 • 応募作品とメール内容が一致しない場合、確認のためご連絡させていただくことがあります。 • 応募に伴って生じたトラブル（なりすまし、迷惑行為等）について、主催およびB-REVIEWは一切の責任を負いかねます。 • いただいたメールは大会終了後にすべて削除いたします。 ⸻ ■ 今後の運用について 本変更は、5月1日に立てる本スレッドにて正式に明示いたします。 混乱を避けるため、以後の応募方法はこの形に一本化いたします。 ⸻ 改めまして、皆さまのご理解とご協力に心より感謝申し上げます。 たくさんのご応募を、心からお待ちしております。 主催：類（今浪悠太）

【レモン】 【骨粉】 空に灰が降り積もってゆく。 透明な青を閉ざし 憂鬱と呼ぶには白すぎる山梔子の死化粧よ。 そうやって黙ったまま強く薫る秘密の甘さを 蜘蛛の巣みたいに絡み付かせ 左の中指だけで 僅かに藻掻くしぐさが 生々しく、痛い。 折れてしまうのだろう 炭酸ソーダのプルトップを 開け損ねてしまった指は きれいな爪が 不器用に 長すぎたから。 『これは私。 　私の溶けたほね。 　私の融けたにく。 　ひかりの繭 　子宮を包んで沈む。 　生まれなかった私 　刻まれた名を持たぬ 　もの』 真っ平だ。 もうこんな窒息は ボードヴィルの閉じた空き箱で だんだん死んでゆくヌイグルミより 継ぎ接ぎしたスクラップメタルより 寒い。 そんなふうに 寒く青白く どこまでも冷たく 燃え 私は燃え続けるのだ。 死臭さえ無機質に せめて凍てついた指の揺らめきから流れる血が明かければ くちづけは 赦されるのだろう。 熱は地獄の確かさで渇く。 干からびた私は砕けて羽根より軽く降り注いでは、 あの清い眸を蹂躙し尽くし 黝い瞋恚の焔 赤赫と 私を憎んでくれたなら 奇跡以上に本望だ。 くちづけよりも尚白く 山梔子よりも尚甘い 浮遊する 骨の粉 魄を宿して消え残る。 　　　　　　　　　　　　

【万太郎】 【雲名】 ご覧、頭の上を。空を見上げりゃあ、雲がある。あんな雲、こんな雲　色んな雲を眺めて頭の中で遊ぶ陽気なお昼時かな。 もんだーい。 もくもく歩いて、もくもく歌を書き　時々ジャジャーンと雷鳴のような歌を閃き綴る雲の名前、なーんだ？ ベートーヴェンさんでーす 
ピンポーン！　散歩欠かさず、苦悩と共に歩き続けた大芸術家。耳鳴りが酷い難聴雲のベートーヴェンさんでした～
 では〜、もんだーい。 もくもく描いて、もくもく眺め　
時々うーんと立ち止まって、キャンパスを睨んでいる雲の名前、なーんだ？
 ゴッホさんですか？
 ピンポーン！　世界を旅して、自分を探した。彩鮮やか向日葵雲のヴァンゴッホさんでした～
 ではー、次のもんだーい もくもく働き、もくもく休み　
時々高いお空の上でふわふわお休みしている雲の名前、なーんだ？ 万太郎さんでーす
 ピンポーン！　ゴキゲンお空と戯れる呑気雲の万太郎さんでした〜 さーて、次のもんだーい もくもく笑って、もくもく喋り　
いつでも楽しく仲間とお喋りしながら仕事をしている雲の名前、なーんだ？ 
赤塚不二夫先生でーす 
ピンポーン！　大真面目にバカをやる。天才雲の赤塚不二夫さんでした〜
 さーて、次のもんだーい もくもく覗いて、もくもく仕掛け　時々ドキドキしながら、向こう側からこちらを睨んでいる雲の名前、なーんだ？ 
ヒッチコックさんですか？ 
ピンポーン！　豪華ハリウッドスターの妖艶なる共演。アメフラシ雲のアルフレッド・ヒッチコックさんでした〜 
さーて、どんどん行きますよー もくもく暴いて、もくもく足掻き　時々ワハハと探偵の如く名推理を決める雲の名前、なーんだ？
 小林よしのりさんでーす 
ピンポーン！　薬害問題、新興宗教問題。様々な問題に名推理を決めた今もご健在。インテリ雲の小林よしのりさんでした〜
 それそれそれそれ、次々次々〜 もくもく歌って、もくもく踊り　
いつでも矛盾や批判を恐れず、愛と平和を歌いし雲の名前、なーんだ？
 ジョンレノンさんでーす
 ピンポーン！　今も古びないあの歌声。今人（イマジン）雲のジョンレノンさんでした〜 
俺のラジカルヒステリーアワーは、徐々にてっぺん高くまで上り詰め、上昇気流のち、ハイテンションへ。そこから急降下を決め、最後の問題に移る さーて、問題だぁ もくもく働き、もくもく従い　時々ヤーと納得できないことがあると立ち上がる雲の名前、なーんだ？
 雲が何層にも固まり、列をなして陽気雲を飲み込み、雨を降らして雷を落とす気配を感じた。そろそろ俺は、ベランダの庭から移動拘束されている部屋へと戻らなければ。逮捕の罪は公然わいせつ罪。不起訴事件にも関わらず、丸一年の拘束義務を受け、グループホーム内で暮らしている。徐々に努力の甲斐実って、文化的なソフトも部屋に増え、居心地が良くなった。中で暮らしている人の態度も徐々に好意的な態度に変わってきた。今度は、A型作業所の見学も控えている。精神障害者就労のB型作業所の労働内容は、一般と変わらず真面目にやればちゃんとしたものだが、工賃は一般よりずうっと安い。しかしそれでも俺は仕事中喋ってきちんと作業をやらない利用者と体良く接しながら、黙々と作業に励んできた。それは俺の性格柄もあるが、人はどんな不当な目にあったとしても耐え、努力しなければならない時がある。人生は終わりなき禅問答。確かなものが欲しい。この世に生きて確信を手に入れられるなら、命さえ差し出すかも知れない。しかし、一度出した答えはいつもするすると雲を掴むように抜けて言ってしまう。はてと、俺は自分で問題を出して自分で答えを考えた。それは具体的な人の名前ではない。それは群としての集合体。つまり、大衆ではないか？ ……民衆でーす！ 
ピンポーン！　相次ぐ倒産自殺精神医療に駆け込む人々。
日本の民衆はいつ立ち上がり、不正や圧政と向き合おうとするのか？
その答えは、その行方は、うんめいは、今日も風に吹かれている…… 【メール送信済み】

【万太郎】 【雨の日の万太郎】 2025年5月6日（火曜日） 私の住んでいる地域では、雨が降っている。今日はGW最後の日 利用者サービスとして、送迎でお出かけ 私は一人で本来どこへでも行けるのだが、その力のない利用者と同じ扱いで移動拘束義務の手前、グループホームから出る送迎のみ、外へ出かけられるのだ 無力さを強要され、それでも私はそれに従い、頼んでもいない恩恵に対し、感謝の念を示さなければいけない。下手なプライドなど持ち出そうものなら、きっとこの中で生き残れはしないだろう 車が出発すると、真上からカラスが鳴く音がする その音は、安い頭の中の遊びを告げる音『かあ』 ロッテリアに着く。 「好きなものを、注文していいよ」 と、支援者。 ロッテリアにて、ホットコーヒーとフライドポテトを頼む コーヒーを飲む、ストローの音 それは『ジル】 障害者のグループホームにて、GW中のドライブはゴキゲンだ 「剣に負けたら、悔しいねえ」 と同じ利用者が言うので 「剣に勝つには、ペンを使う。つまり作戦を立て、法律で勝つ」 と答えると 「夢がないねえ」 と言われる 頭の中で鳴っているクエスチョンの音 それは『はて、な】 ロッテリアから帰ると、再びまた別の送迎が 今日は雨の日で利用者が暇で不満が出ると困るので、時間潰しに支援者は時間を費やす 再び出ると、今度はお昼を食べに違うメンバーと、別のファミレスへ 男だけのメンバー。女だけのメンバーと別々の行き先に分かれたようだ 車内にての、会話。好きな歌手が、マッチだと人が言うので 「私は、歌手より小説家。つまりライターが好きです」 と答える。シーン、とする車内 廃案になって消えていくギャグの灯火の音 それは『ボツ』 私は、沈黙の中を模索する魚 ただ、ダンマリと思考の海を泳ぐ 思想ある者は、理解などされない きっと、どこへ行っても私は浮いてしまうのだろう 車内から、見る風景 思考の繋ぎ目を網で縫うように、糸から糸へと ハサミで切るように、捨て忘れられて行く断片たち 記憶は、現在を古びさせる。そのため時に忘れていく必要が、ある 新鮮だった風景が慣れ、褪せていくことが哀しい 洗濯機に放り込まれ、かき混ぜられる　汗ばんだシャツの音 それは『じゃあ』 車内でも、私はメモを辞めない 芸術は総合知であるため、日常を脅かすぐらい生活に入り込んでくるのは仕方がない ハッとして書き留め 核心に触れる洞察と、獲物を追うその靴音 映画のように、ドラマティック タイプを打つ指の音 それは『タップ』 社内では、男同士で男と女の話で盛り上がる カタツムリやナメクジが這う、壁づたい 人間も亀虫も、きっと浮気するのよ 外で降っている雨の音 それは『フリン』 走馬灯のように思い出す、思い出の数々 父は私に対し、威圧的だったと思う 父は私に対し、逞しく生きていく精神論だけを教え 私の生き方は、なに一つ認めようとはしなかったと思う この胸の苦しみや、記憶は本当に過去のものだろうか？ 今も私は父と家族から受けた仕打ちの延長戦で、このグループホームに閉じ込められているように思うが 大人とは、妥協の産物だ　かろうじて体裁を保ちながら心の中は皆、ボロボロのズタズタにされている 解決などない。答えだけが、風のようにこの身を吹き抜けていく 待っている間もなく、次の扉は常に開かれている 突然の出来事と、一瞬で吹き飛ぶ破片 風は激しく、命は縮みながら、それでも生きている 心をひた隠しにし、黒装束に身を包まれた男の背中で鳴る音 それは『ドン』 もう、忘れよう　忘れようと言われ自分でそう思っても発作的に怒りが立ち上ってしまう 女にとって、性欲は吐口であるそうだ 私は、長男のフラストレーションの捌け口にされ続け その長男が放火事件の罪で逮捕されても、その被害届は誰一人にも受理されない 私もまた別の吐口を探し、見つけることでしかこの苦しみから解放されないのだろうか？ 人間が人間を吐口にし、それが訴えなく受理されることでしか解決を見ないなら 獣としての人間に人間が飽き、愛がなくなることは致し方あるまい 私は多くのことを許してきた　そして許すことを強要されてきた そしてこうもまた、思うのである。 私もまた多くの人に許され、自覚的にせよ無自覚的にせよ、多くの人に許すことを強要してきたのだと 許すこと。それは、愛 数え、思い出してみよう 許されてたこと、許させたこと 許してきたこと、許させられたこと そして、許されなかったことと、許せなかったことを！ トラウマは、私が生きてきた証 消せない思いを抱き、噛み締めて　今日もまた、今日を生きる　 肉汁が口元から滴る音 それは『ジュウワ～】 【メール送信済み】