別枠表示
スノードーム
紅葉そよがせる風とてない あてどのない旅路 スノードームから覗くのは 令和元年暮れんとす那須の冬の陽 侘しい晩秋の名残を山裾に曳く軽自動車 錦をとどめたパノラマ仕掛けが回転する ハンドル握る手に 横顔に木洩れ陽を透かす 渓流緩やかに辿る川床の水面 からりと澄み渡る空色に凪いだ海原を思う はるか南洋の大海原ではいくたりかの台風が路頭に惑う 風を恃みに落葉を待ち侘びる木立 ひとつ凩だけでもほしいところだとため息を漏らしている 冬の到ったことを告げるものとてなく 悲哀を潜める山系が沈思の衣を纏う 誰が気づいたことだろう 漂う兆しに 乾いたエンジン音 車内のくぐもった笑い声 スノードームからあの日だけが谺する
スノードーム ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 572.9
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2025-03-24
コメント日時 2025-03-25
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


拝見しました。情景を写し取る詩面。よく描(書)けているとは思いますが、冒頭より二行目、~スノードームから覗くのは~ここ冒頭からの二行目は回想に置かれているからだろう、との示唆に思われますが、後々続く文面は明らかに実写的な車内からの眺めですよね。 なので、ここはそのまま車内からの眺めとして置いたほうが〆の~スノードームからあの日だけが谺する。これが回想としてより活きてくるのではないか。そのように思えるのです。それは三行目の~令和元年暮れんとす~で回想であるというのがわかるからです。二行と三行目どちらを取るのか、惜しいですね。 これはもう少し推敲されてみたら気づくのでは、とも思います。
1こんにちは。 えっと、 質問なんですが、 最後の三行 >誰が気づいたことだろう 漂う兆しに >乾いたエンジン音 車内のくぐもった笑い声 >スノードームからあの日だけが谺する を引き立てる為に、 わざと前半をのっぺり(平淡にという意味に近いです)書いておられるのですか? 効果的にラストは引き立っているなですが、前半部分は文章力があるだけに、 もったいないな、と思いました。 ありがとうございます。
1コメントありがとうございます。コロナ禍前夜のような思い出を描いたまでなのですが… 個人的な思いだけです。
1ありがとうございます。
0ありがとうございます
0