コンクリートに張った泥水に
錦鯉が一匹おりました
ふくよかなその身をしならせつつ
清らかな泥を這っていました
額に一本しわ寄せながら
泥をがぶがぶ飲んでおりました
さて、彼は泥水に
赤く照る何かを見つけました
お腹を青い空に突き出して
ふざけて背泳ぎで近づきます
なんとまあ、それは金魚でありました
赤いろの、それは金魚でありました
錦鯉、それの周りをぐるりと泳ぎ
話しかけようといたします
けれど金魚は黙るばかり
というのもその金魚
ただのさくらんぼなのでありました
のおのお、金魚さん
のおのお。
はて、どうしたことやら
もしやお主、死んでおるのか
そのように
錦鯉
お口をぱくぱくさせました
ところがほんとは泥飲んでいただけ
がぶぴちゃがぶぴちゃ
どくっ、ごくっ、ぴちゃがぶ
がぶがぶがぶガリッ
気づいたら
彼はさくらんぼを食んでいるのでありました
作品データ
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作成日時 2025-02-02
コメント日時 2025-02-03
#現代詩
#縦書き
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| 平均値 | 中央値 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
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| 音韻 | 0 | 0 |
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2025/12/06 01時05分06秒現在
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おもしろかった。
1ありがとうございます!
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