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ふしぎ
ねえ、お友達のお母さんが胃がんでね もって半年ってお医者さんからいわれていたのに この間亡くなってしまったの わたしがお友達にいろんなお菓子の詰め合わせを送ったんだ そしたら ママちゃんが青汁喜んでいたってラインがきたの あのママちゃん、もういないんだって 親友のお父さんは認知症を発症して 透析であわあわしているうちに 亡くなっちゃったんだよ そうしたら わたしのお父さんも永眠してしまったよ 病院から電話があってね 呼吸が危ういって 病院着いたときには もう呼吸をしていない様子だったよ おでこを触るとまだあたたかくてね お父さんありがとう ゆっくりしてねって言ったの 火葬式を兄と執り行ったよ おでこを触ったらとても冷たかった アイスよりずっと冷たく感じた お父さんが焼かれている時 広い部屋で兄といろいろと話した そういえば亡くなったおじいちゃんの火葬の時も こんな部屋で たくさんの親戚がいて お菓子が配られていた お父さんは、知らない親戚の男の子に わあ、お菓子おいしそうだね よかったねえ と笑顔で言っていて 男の子はお父さんに これあげる、とお菓子をくれたんだよ お父さんはお菓子が食べたかったのか 何度も男の子に よかったねえ、と笑って言っていたっけ 焼かれた骨は 寝ていたそのままの形を保っていて お父様のからだは実年齢より10歳若いですって 言われたんだよ お父さん、倒れるまで毎日自転車で30キロ走っていたもんね それが78歳くらいだったものね スーパーおじいちゃんだよ 喉ぼとけの説明をうけた 頭と人の形をしていますって これはすごいって思った みんなも喉ぼとけ、骨、で検索してみてほしい 帰りの車で、兄が これは俺が持った方がいいなと言って 白い布に包まれた骨壺を持っていて 安心したの 兄はお父さんのことをあまりよく思っていなかったから 今朝、朝散歩をしたんだ 気分がよかった お父さんは天国のお母さんや先祖様に逢えただろうか
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作品データ
P V 数 : 253.9
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2025-12-13
コメント日時 2025-12-14
| 項目 | 全期間(2025/12/15現在) |
|---|---|
| 叙情性 | 0 |
| 前衛性 | 0 |
| 可読性 | 0 |
| エンタメ | 0 |
| 技巧 | 0 |
| 音韻 | 0 |
| 構成 | 0 |
| 総合ポイント | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
こんばんは。 個人的には、おでこの温もりの対比が胸に迫りました。 >>おでこを触るとまだあたたかくてね この感覚を知っていると 冷たくなってしまった身体に、余計にショックだったり溢れ出す想いを堪えきれなかったりするんだと個人的には考えました。 昔 飼っていたわんこの死に立ち会ったとき あんなに朝は元気でぬくもりがあったこの子が その夜もう冷たく硬くなっていたことが信じられなかった事を僕は思い出しました。 わんこと重ねるような話ではないかもしれませんが、生きている人が冷たくなる事に向き合うあの瞬間は本当に言葉に出来ない想いではないか、と。 >>今朝、朝散歩をしたんだ 気分がよかった こうやって、普通の日常で居られる時と、思い出して沈んでしまう日が重なり合いながら 過ごす時間なのかもしれませんけれど 僕は死ぬことは明日は我が身と考えているので、(事件事故に巻き込まれたりもするので確実なあしたはないと考えます) めりいさんや周りの方々に 穏やかな日常が積み重なっていけることを祈ります。
1ぼんじゅーるさんと暮らしていたわんちゃんを思い出されたのですね。 わたしは母や父が亡くなった時、意外と冷静でした。 パソコンの隅にときおりあがってくるグーグルフォトの思い出の写真に 若い頃の父と兄の写真がポンとあがってきたとき、胸にくるものがありました。 みな、いつかは死んでしまいます。 楽しいこと、おいしいものをどうか召し上がってください。 ありがとうございます。
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