人でないもの総てがつながる勢い(改訂版) - B-REVIEW
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大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

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こっちにおいで

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たそがれに たれかある さくらのかおりがする

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カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

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きょこち(久遠恭子)

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アオゾラの約束

憧れ

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きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

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きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

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だれのせいですか

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衝撃を受けました

ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

二酸化窒素

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人でないもの総てがつながる勢い(改訂版)    

 虫の眼を持ち飛ぶべきところを飛ぶ  ネットワークには境目がない上下がない  そこを羽音もなく転変する魂は金属質である  JIS規格で生産されたところの  一個の魂、それは硬質の塊として実在する  一方、ユニコードの語彙は絶壁を形成し  眼も眩む赤茶色の崖が目前にそそり立つ  解釈はまた水のよう  大量に注がれ注がれ、眼下の滝壺に衝撃が連続する  音、圧力 さらに音、かさねて圧力  音、圧力 を離れ、光回線を逃げる魂  六本脚に羽根を拡げた冷たく光る魂  肉体の亀裂、精神の亀裂、口の端から唾液も漏れ滴る  静かに粘れば何だろう。快楽の糸引く混濁、瑠璃色の眠り  複眼で微分すると物語ではなく時間経過となるこの冒険  さながらコンクリートの突起である  肉体の妄想する柱、巨大である  一本ではないが  どこもかしこも尖った摩耗のない破片の集合体として  一本に見える柱  柱の内包する隙間を飛び抜けることも冒険である  飛び抜ける かつてゴムの塊のような思考形式をもったため  私でないものに音を見いだせないという主体が 飛ぶ  土地の記憶の山肌に 軽快にひた走る層状の記憶の亀裂  走るよ走る 硫黄の臭いたばしる痺れる新生が  中心もない隙間もないホンモノの空間から  同時に複数の複数蜂起する  刮目せよ 旅路の果て魂は刮目せよ  これを喜びと言ってみようよ、さあみんな、斉唱しよう  飛翔と言いながら実は転がる石のごとく安住せぬ複数の魂よ  一緒に歓びを語れば、筋雲を伸ばす高層の赤い気流になる  逆転また逆転する記憶の顛末螺旋の転写  八本の足が焦茶色に垂れている長くくの字に曲がりながら  有線無線言語非言語非在実在  ネットワークでつながる互いの臭いを嗅ぐものたち  どこにいるかそれはここにいるかこれは この一個は


人でないもの総てがつながる勢い(改訂版) ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 6
P V 数 : 735.1
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 5

作成日時 2017-11-07
コメント日時 2017-11-20
項目全期間(2024/04/25現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧50
音韻00
構成00
総合ポイント50
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧55
音韻00
構成00
総合55
閲覧指数:735.1
2024/04/25 20時02分24秒現在
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    作品に書かれた推薦文

人でないもの総てがつながる勢い(改訂版) コメントセクション

コメント数(6)
右肩ヒサシ
(2017-11-09)

花緒さん、こんにちは。 前回、即興で作って隙が多い作品だったので、改めて推敲してみました。やりたかったことは現実的具体性を一切持たないで書き切ることです。それもエネルギッシュに。難しかったですね。どんなに頑張っても面白くならないのかな? 良く分からないものを読ませてしまってすみません。そろそろ誰もが素直に泣いたり笑ったりしてくれるものを書きたくなりました。でも、僕にそんなものが書けるのか、まったく自信がありません。

0
まりも
(2017-11-09)

前作と参照はしていないのですが、詩行がきっちりと締まっている、そんな印象を受けました。 なぜでしょう・・・一行、もしくは二行で一文が完結しているところが多いから? いや、前回もそうだったのかな・・・ 飛ぶ、上下がない、魂は金属質、硬質の塊として実在する、この緊密な連関、その連関をひとまとまりとして、一方、と対比していく構成・・・語彙、崖、解釈、注がれ・・・ここから、ネット空間を飛び回る魂と、降り注ぐ圧とのめくるめくような混沌へと想念が弾け、〈快楽の糸引く混濁、瑠璃色の眠り〉というような、ある種のエクスタシーに到る。それは〈複眼で微分すると物語ではなく時間経過となるこの冒険〉この断定に、なるほど、と首肯させるものがありました。魂(の込められた言葉)がネット空間で浴びる解釈の乱舞、のような・・・。 そこに屹立するもの、このイメージも、唐突な出現ですが、納得させられてしまいました。去年今年貫く棒のごときもの、この句の棒に似た、抽象的ながら実在感のあるイメージ。 〈どこもかしこも尖った摩耗のない破片の集合体として/一本に見える柱〉めくるめく冒険へと魂を旅立たせる、意志の総体、のような。 〈 かつてゴムの塊のような思考形式をもったため  私でないものに音を見いだせないという主体が 飛ぶ〉金属の、硬質な魂、ではなく、ゴムの塊のような・・・かたまり、とたましい、なんでこんなに字形が似ている、と改めて思いつつ・・・ 〈走るよ走る 硫黄の臭いたばしる痺れる新生が  中心もない隙間もないホンモノの空間から  同時に複数の複数蜂起する〉このあたりから、一気にラストへと向かっていくわけですが。 〈複眼で微分すると物語ではなく時間経過となるこの冒険〉ここに複眼が響いている。 ひとつの、一個の魂の飛翔が、一つの視点、単眼で捉えた冒険、ではなく、複眼で捉えた冒険・・・が、いつのまにか複数の視点に分裂しながら飛び交っている、ような。 ネット空間に無数に張り巡らされた他者の視線が行き交っている、そこに飛び込んでいった一個の魂の、複数の視点の、複数の時間、視点に寄ってずれたり異なったりする物語が同時に生起する、状態の酩酊感・・・を連想しました。

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右肩ヒサシ
(2017-11-13)

仲程さん、コメントありがとうございます。 ずれてはいません。盛り上がりだけを書いたつもりです。 音楽や美術のような、そんな感じで書いています。 言葉にならないものに、言葉になれない言葉で答えているのかも知れませんね。

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右肩ヒサシ
(2017-11-13)

まりもさん、コメントありがとうございます。 というより、むしろごめんなさい。これはきちんと正面から向き合って批評されるようなものではないのです。 こんなものを書いていちゃダメだなって思いながら、ダメなところへ踏み込んでいく暗い欲望で書いています。自分のためにしか書いていないし、それなのにちっとも達成感のない領域ですね。 最近は頭がボケてはっきりしないので、あまり書くこともできなくなっています。何かが始まり続いていたということもないのだけれど、僕もそろそろものを書くことに関しては終わりなのかも知れませんね。 作品の主題はそういう気持ちそのものです。

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百均
(2017-11-17)

正直に言ってしまうと、あんまりうまい感想が出てこないっすね。僕の悪い癖で、書いた人の事情みたいなの勝手に想像しながら感想を書こうとして毎回苦しむみたいなのがあるのですが、今回は取りあえずそういうの無視して、これだけ読んで思った事かきます。  ものすごくよみにくくて「人でないもの」ってなんじゃという所が凄くひっかかります。最初に提示されるのはあくまでも「虫の眼を持ち飛ぶべきところを飛ぶ」だし。多分虫ではない。虫のような特徴を持った「何か」。この何かというのもおそらくより煎じ詰めていく必要があると思います。    あんまり作者の話絡めた事したくないのですが、やっぱり右肩さんの作品は基本的に意地悪ですよね。  いやしかし、この文章自体のどこに主眼を置いていいのか分からないような感じですね。この文章に散らばった情報をかき集めながら見ていくという所で、正に複眼によって微分された景色の総体を見せつけられているようです。それらが一つの大きな関数として起動しているというのか、それが正に勢いであり傾きなのかなとかぼんやり書きながら思いました。その結論としてあるのが、多分   >これを喜びと言ってみようよ、さあみんな、斉唱しよう  ここというのか、全部つながった結果として喜びが出力されるというのか、ここを皮肉と捉えるべきなのかどうかについては、判断できません。例えば、僕らがこうしてネットでつながれているという事自体はきっと恐るべき事なんだと思いますが、その結果として未だに原始的なコミにケーションを繰り返しているみたいな所を考えるとやっぱり皮肉なのかなぁとか思いますが、でも今まで出来なかったコミにケーションがとれるようになった事を思えばそれは喜びとした言いようがないだろうとか、そういう感じで適当に理解した場合すると今まで書かかれてきた断片的な情報に意味が連なる事によって、意味が形成されるような感じかなぁ。  でも、この読解も多分誤読なんだと思うんですよ。僕は結局の所感想をやたらめったら書いているけれども、それらが本当に正しいと思っている訳ではなく、その時々に思う総体を提示しているに過ぎません。例えば、見逃している語も幾つかあって、「魂」については一切ここでは触れていない訳だし。 >複眼で微分すると物語ではなく時間経過となるこの冒険  上で処理した微分についても、「物語」ではなく「時間経過となるこの冒険」であるわけですね。こういう細かい差違が転がっている作品であって、個人的なこの作品は注意深く読まれるべき作品だと思います。  一方で、これ以上今のところ細かく読もうとすると、ぶっちゃけ体力もスタミナも中々足りないっすね。現時点での感想の限界はひとまずこういう感じになります。

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右肩ヒサシ
(2017-11-20)

hyakkinnさん、コメントありがとうございました。 とても単純な作品です。ネット上の存在はすべからく「人でないもの」です。人から抽出された「魂」として言語化されています。ただそれだけのことです。そこで紡がれるネット空間全体のカタチは物語とはならず、よく見るとバラバラのまま時間だけが経過していくようです。僕らはそこで根拠なくただただ高揚しています。そんな印象を書いたつもりですが、勿論読まれる方の解釈が間違いだと言うことは一切ありません。意地悪なつもりはないのですが、もしそういう印象があるとすれば、書かれたことがすぐさま突き放されるように、その次が展開していくからでしょうか。いや、単に読みにくいからだけでしょうけど。

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