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秋の夜
神経がお湯にとけて 図太い人間になった 人間、というのも疑わしいものだ 感情が平坦化していたんだ だから、どれだけ外界がトゲトゲしくとも 温かい息が吐けて、奉公だってできた やっと手にした自由は、高かった やっと手にした自由は、実はまがい物だった やっと手にした自由は、従順だった・・・ スパゲッティの煮える音がする 穏やかな生活をつづけてゆくにも一苦労 苦労、苦労や 妻がまた「右腕が痛む」と言った 僕はただ薬をすすめて、風呂からあがった体を 冷やしていた 2 書くことは吐き出すことだった いつかは毎晩これを続けた 吐きつづけていたら喉をやられた 嚥下障害にも、なってしまったさ ゆすれ、そして静かにして 思考が大切だと考えたが 僕には、素材が少なかった 無心になるということは呆けることではない 単純、考えつづけるということだと信じる 信じることもたやすくはない それでもいま信じることが危険な世で Thrillにして納得して生きていきたいもんだ と、 妻と 卓を囲んでいた
秋の夜 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 761.0
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2021-10-22
コメント日時 2021-10-22
項目 | 全期間(2024/11/07現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
スーパーヒューマンではないかもしれませんが、「人間」の概念を疑ってみる第1連。第2連目の方向の尊さ。自由の定義。と言うか自由の実感、実体験から来る自由の真実。第3連目での妻の登場、前半が終わります。後半では自分の病気が披瀝され、素材の少なさ。無心の用でしょうか。スリルではマイケルジャクソンを思い出すのですが。
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