フィラデルフィアの夜に XXⅥ - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

わたしがいのることは

とても重い

みんな経験したことがあるであろう、とても重い"ちょっと"が詰まっている。

錠9

生きる

声なき声を拾いたいと思ったことはあるか

わたしは、ある。 あなたの胸を叩き 何故なのかと問いただしたい そう呼び止められた時 わたしは何と答えられるだろうか。 静かにだが確かにこの詩からは 張りつめた足音が聴こえる

ぼんじゅーる

天皇陛下万歳

知的破産者及び愚昧界の金字塔

平成天皇と存命中に呼び不敬を極め、大正・令和を外す選別賛美。明治から平成まで乱暴に万歳する時代錯誤と挑発精神が光る奇作。

大人用おむつの中で

好きです。

切れのいい、知性あふれる現代詩だと思いました。

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。

硬派な作品

萩原朔太郎や中原中也のエッセンスを感じます。

千治

体験記『呆気ない宣告』

それはあなたの現実かもしれない。

大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

ほば

世界は自由だ━不死━

わかるということ

あなたにとっては何が、その理解が起きるピースになるだろうか?

ほば

ふたつの鐘がなるころは

鐘は明くる日に鳴る! いつでもそうだ!

運営在任中に出会った多くの作品の中のベスト。決して忘れない。

yasu.na

良い

シンプルに好き

あっす

パパの日曜日

パパの日曜日

いい

明林

終着点

生きる、その先に死地はない!

美しくさわやか、そして深い意味が込められたシーン、均衡の取れた心情と思想、強い意志で最終連へと迫る引き締まった展開、我が胸にこの詩文を抱いて!

yasu.na

九月の終わりを生きる

呼び覚ます声

夏の名残の暑さが去ろうとする頃、九月の終わりになると必ずこの作品のことを思い出す。

afterglow

こっちにおいで

たれかある

たそがれに たれかある さくらのかおりがする

るる

詩人の生きざま

言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

羽田恭

喘息の少年の世界

酔おう。この言葉に。

正直意味は判然としない。 だが、じんわりあぶり出される情景は、良い! 言葉に酔おう!

羽田恭

誰かがドアをノックしたから

久しぶりにビーレビ来たんだけどさ

この作品、私はとても良いと思うんだけど、まさかの無反応で勿体ない。文にスピードとパワーがある。押してくる感じが良いね。そしてコミカル。面白いってそうそう出来ないじゃん。この画面見てるおまえとか、そこんとこ足りないから読んどけ。

カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

これ大好き♡

読み込むと味が出ます。素晴らしいと思います。

きょこち(久遠恭子)

輝き

海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

アオゾラの約束

憧れ

こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

きょこち(久遠恭子)

紫の香り

少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

暖かくて、心から感謝申し上げます。 この詩は誰にでも開かれています。読んでいるあなたにも、ほら、あなたにも、 そうして、私自身にも。 素晴らしいと思います。 ありがとうございます。みんなに読んでもらいたいです。

きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)



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フィラデルフィアの夜に XXⅥ    

フィラデルフィアの夜に、針金が飛翔します。  夜、街中は人通りが絶えない。 でも歩くその一人一人を注意深く見守り、観察する人はいません。 その人に、気が付く人もまたいませんでした。  真夜中の暗い路地から、昼の様に明るい照明の下にその人は出てきます。 自然に歩き、普通の顔の、そのような訳がない人がです。 歩き、歩きます。 不自然がでないように。誰にも怪しまれないように。 現に、今行きかう誰もが、その人を見ない。 歩き、歩きます。 街一番の照明がある場所へ。 壊れた太陽があるそこへ。  作られたばかりの大きな街灯が突如壊れ、それは焼き尽くす様に、夜の街に照ります。 大きな人の波の洪水を、一人怪しまれてこなかったその人だけが向かっていくのです。 膨大な光から逃げ去ろうとした何人かは、気づきました。 歩き続けるその人から、男か女かもわからない歩きを止めない誰かから、その体から蟲が飛び立ち続けているのを。  炎のような熱い光。 それに向かって、蟲が羽ばたきを始めた。 群衆の叫び声に、蟲の羽音が入り混じり、ついに街は蟲の気配に覆われる。  ようやく全ての人々が気づいた。 街中で歩き続けていたその人が人間でないことを。  次々に飛び続け、光へ飛び込み続ける。その人の体は、蟲たちでできあがっていた。 そんな蟲たちは、明らかに無機質で誰かが作り上げた物。 様々なガラクタが、ゴミが、針金で武骨に巻かれ、緻密な羽を持って夜空を飛翔する。  暴力的な光に向かって。  暴れるような光に向かって、闇から現れた誰かが作り上げた蟲たちが襲いかかる。 方々の穴から、陰からもゴミからできた蟲たちが出現し、太陽へ向かっていく。 焼かれ、焦げ落ちた悪臭も漂うも、濁流のように蟲たちが向かっていく。  空が白くなり始めます。 本物の太陽が姿を現す頃。 ようやく壊れた光は収まりました。 蟲たちの形を留めない死骸が散乱する、惨状が現れます。 そして改めて蟲たちを見ると、間違いなく誰かが作った何かでした。  あの壊れた街灯に通う電気を切っても、光は止む事がなかったと言います。 最新式で壊れるはずがないのに。 焼け落ちた蟲たちは廃棄物として処理されるも、その総重量は数十トンにも及び、そんな蟲をこの街の誰かが作り上げ、この街のどこかに隠していた事になりました。 何より、最初現れた街中を歩くあの人。 蟲たちがなぜ、人の形をとったのか。 誰にも、何もわからなかったのです。  ただ、あの蟲のうちのいくつかが、“美しい物”として、また街を護った英雄として、飾られているのでした。


フィラデルフィアの夜に XXⅥ ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 1
P V 数 : 1067.1
お気に入り数: 0
投票数   : 1
ポイント数 : 3

作成日時 2021-09-03
コメント日時 2021-09-04
#現代詩
項目全期間(2025/12/05現在)投稿後10日間
叙情性11
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧11
音韻00
構成11
総合ポイント33
 平均値  中央値 
叙情性11
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧11
音韻00
構成11
総合33
閲覧指数:1067.1
2025/12/05 23時37分04秒現在
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    作品に書かれた推薦文

フィラデルフィアの夜に XXⅥ コメントセクション

コメント数(1)
羽田恭
さんへ
(2021-09-04)

>歩き、歩きます。 この箇所は普通歩くはずのない存在が、違和感なく歩いている感じを出そうとしてこうしました。 独特の文体を維持しているのが、フィラデルフィアシリーズ独自の世界を形作るのに成功しているようです。

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