誰が見てる、誰が観てる、
街の中で。
電線が眩しくて火を放った。
常夜灯、常夜灯、
鈍い灯りに虫が湧いた。
精巣の中では、去勢された羊が呻き声を。
クレーンの先には、
首吊り人形が宙ぶらりとさ。
玄色の蜜蜂が白鳥に啄ばまれて、手を叩いて嗤った。
嗤った審判が、片道切符を四分で。
カンナ、カンナ、カンナの卵、
おなかの中で蠢くんだ。
美しさと醜さ、報いと罪と罰。
口唇を縫われたんだ、人の噺が聴けなくて。
合成樹脂の鎖、木に縛り付けて、
上へ下へ。
火をつけてあぶる。あぶる、あぶる、
そして、あぶる。
あつい、アツい、阿つい、アツイ。
花畠、残ったのは骨とちょっと。
贅沢だね。
作品データ
コメント数 : 0
P V 数 : 1009.5
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2021-07-18
コメント日時 2021-07-18
#現代詩
#縦書き
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
閲覧指数:1009.5
2025/12/05 22時10分49秒現在
※ポイントを入れるにはログインが必要です
※自作品にはポイントを入れられません。