何もない部屋の中に わたし一人そこにいて
真っ白なそこの壁に 映ったのはゆうれい
流れた涙がえっちらおっちら 迷った頃に
幽かに聞こえた水の音 誰かの悲鳴じゃないかしら
すっからかんな脳みそに 綿なり鉈なり詰め込んだ
カチカチカチカチ
静かに時計はビートを刻む
カチカチカチカチ
負けた覚えは一切ないわ
カチカチカチカチ
そろそろその音飽きてきたの
カチカチカチカ
とうとう針は砕けたね
そうね ゆうれいのわたしは
あなたとは永遠にわかりあえないね
見えないでしょわたしのこと
でもね忘れないで
いつでも想ってるから
だから忘れていいよ
その後悔と悲しみを
そろそろどろんするね
あなたの心から
作品データ
コメント数 : 2
P V 数 : 1467.8
お気に入り数: 1
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作成日時 2021-01-18
コメント日時 2021-01-20
#現代詩
#縦書き
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
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| 構成 | 0 | 0 |
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2025/12/05 21時45分21秒現在
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失恋なのか悲しげな雰囲気のなか、流れた涙がえっちらおっちら、となんだかユーモラスなものがあり、ゆうれい、もひらがなで全体に幽霊から思い浮かべる未練などのウェットな感情はあるのだけど、どろん、などの語句も相まってさらり、と読めてしまいました。どこか覚めたような語り口がなんとも味わいがある。
0コメントありがとうございます。 悲しいのにどこかさめたような感じを目指した詩だったので、とても嬉しいです。
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