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Adieu...   

Yuu 
作成日時 2017-08-31
コメント日時 2017-09-01

 

二人で歩き続けた 海辺見つめても 今は何も思わない 思いたくはない 突然 別れの言葉 告げてきたけど 僕は今も信じられない 信じたくはないのさ 夕陽を見つめて 君のこと 探している 愛だけ求めて 君の影 探している また逢えるよな サヨナラじゃないよな 二人で笑い合った あの日思い出しても 今は何も感じない 感じたくはない また泣きそうな気がするから 夜空に流れる あの星に 願ってみた 涙が交じり合う 再会を 願ってみた また逢えるよな サヨナラじゃないよな 君とこの場所で出逢えたこと ずっと忘れない 忘れられない 朝陽は昇っていく 僕は今も 泣いている 何にも言えないまま 時だけが 過ぎていく また逢えるよな サヨナラじゃないよな 恋が夏を引き寄せる 夏は風のように いつも過ぎていって 最後に 一言だけ こう 語りかけてくる すべて 本当だよ すべて 本当だよ また逢えるよね サヨナラじゃないよな サヨナラじゃないよね


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花緒 (2017-08-31):

一読し良作と感じた。歌詞としても通用するだろう。一般に、現代詩作品に対して、歌詞のようだ、というのは、一種の貶し言葉であるが、本作は、歌詞のようであることを上手く生かしていると思う。自ら別れてきたという残酷な現実を、あまりに軽く、歌詞のように、半ば確信犯的にライトに描くことで、詩情を浮かび上がらせることに成功している。最後の、本当とサヨナラじゃないよなを重ねる終わらせ方も上手い。

sonetirasonetira (2017-08-31):

花緒さんもおっしゃっているように、わたしも歌詞のようだと感じました。 きっとサヨナラなんて言わない関係性がみえます。それが意図的ならうまい具合に浮いた言葉を使ったなという印象です。

survof (2017-08-31):

何回も繰り返される「また逢えるよな/サヨナラじゃないよな」のフレーズは「また逢えるよな(?)」「サヨナラじゃないよな(?)」という問いかけとも取れるし「また逢えるよ(う)な/サヨナラじゃないよな」とも取れるように感じました。深読みしすぎなのかもしれませんが、このフレーズをこの二重の意味で捉えながら読むととても胸が締め付けられます。最後のほうで二回繰り返される「すべて 本当だよ」が何かしら不穏な出来事を暗示しているようで、また何とも切なく感じられました。

まりも (2017-09-01):

花緒さんは、〈自ら別れてきた〉と読んでいますが・・・逆にも読めますね。 〈突然 別れの言葉 告げてきたけど〉 彼女が、自分に、突然、別れを告げて来た。未だにそれが、信じられない・・・ survofさんの〈問いかけとも取れる〉という読み方にも繋がりますね。 わたしが 捨てた おんな について、嗜虐的に(韜晦しながら)歌うのではなく、 素直に素朴に、ひと夏の恋への感傷を歌った作品ではないか、という気がします。 言葉の流れや、畳みかけていく感じ、リズムの取り方、は心地よい、けれど・・・ 波打ち際、夕陽、星・・・シチュエーションの設定が、若干、型通りなのが残念。 いいな、と思ったところは、夕方から夜になり、そして朝日が昇る、それまでのスパンが、揺れる波を背景に描かれること。揺れる波打ち際(ゆれる気持ち、揺れる心)、陽が沈み、一日が終わるイメージと、華やかな夕陽のような鮮やかさを残して恋が果てて、夜(闇)となり、思い出が一筋の希望(一筋の流れ星)となって煌めき・・・やがて新たな朝を迎えた時、あの失恋は、本当のことだった、と、秋の風情を含んだ風が、語りかけて来る・・・そんな、情景と気持ちの重ね合わせが印象に残りました。

survof (2017-09-01):

補足: 自分がこれを読んだときに感じたのはもしかしてこれは単なる恋愛の詩ではなく、モチーフは実は死別なのでは、という連想でした。だとすると文体のライトさと内容の深刻さの対比が物凄く重たいものになって、鳥肌がたったんです。(あくまで、深読みなんですけどね...)


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